ジェントルーとは (ジェントルーとは) [単語記事]

「コソ泥とは失礼な。我は怪盗ブンドル団のジェントルー」

ジェントルーとは、アニメ『デリシャスパーティ♡プリキュア』の登場人物である。CV：茅野愛衣

概要

今作の敵組織怪盗ブンドル団。団長ゴーダッツの司令のもと、世界中のあらゆる料理を独り占めにするため、料理の妖精レシピッピを奪おうと行動しているのが、怪盗少女のジェントルーである。
銀髪の三つ編みツインテールで、黒を基調としたコスチューム、頭にはBに×マークが描かれたシンボルの入ったシルクハット、目の辺りにはアイマスクを身に着けている。喋り口調は古風な男性的。性格もいたって冷静沈着ではある。何せ上司のセクレトルーから嫌味を言われても顔に出したりしない。もっとも「怪盗」に誇りを持っているからか「コソ泥」呼ばわりされると憤慨するが。
しかしながら、彼女の前にプリキュアが現れて以降、任務遂行が滞ることに。レシピッピを奪えないときには時には律儀に奪う予定だったレシピッピの料理をテイクアウトするなんてことも。

最初期時点でプリキュアたちと共に敵キャラなのにもかかわらず同時に発表（しかも他の幹部キャラをさしおいて）されている事から何かあるのでは?と思われていたが…。

正体

第8話でゆい達が通学する私立しんせん中学校生徒会長・菓彩あまねと同一人物であることが判明。これに関してはあまねとしての初登場であった第5話以降、関連性をにおわせる伏線が張られていた。

似たような姿と声
まるっきり同じ口調
おいしーなタウンの住人及びしんせん中学校の関係者でもなければ知りえないであろう情報を握っている点（メニューが豊富なスープ専門店の存在や学校の食堂のエビフライの件等）
明らかに不可解な行動（第6話で怪物騒動を受けて校内パトロールをしていたにも関わらずプリキュアとウバウゾーの戦闘現場に姿を見せなかった件や第7話で華満らんにレシピッピを呼び寄せるアドバイスをした後、ぱんだ軒にジェントルーが狙い澄ました様に現れた件等）

この時点では怪盗と生徒会長のどちらが本来の姿なのかは不確定であった…が、以降苦しむ様子を見せる、ジェントルーに攻撃を制止させようと青い瞳のあまねのビジョンが現れる（第9話ではこの際左目が青くなっている）、同僚のナルシストルーから「操り人形」と呼ばれるなど、ジェントルーとは別に本来の「菓彩あまね」が存在するかのうような描写が見られるようになった。
結論から言うと、ジェントルーはあまねが紅城トワ＝トワイライトの様に精神制御を施されてブンドル団の構成員に仕立て上げられた存在であり、素性を隠してプリキュアの近辺に潜入していた東せつな＝イースやルールー・アムールとは逆のパターンだった。キュアヤムヤムの攻撃によって仮面を破壊された事で青い瞳のあまねに戻った事から、恐らくは仮面が彼女を支配下に置くためのデバイスだったものと思われる。元々彼女はレシピッピを視認する事ができ、実家が経営するフルーツパーラー KAS AIに宿ったレシピッピと心を通わせていた。この事からブンドル団に目を付けられ、レシピッピ回収の為の手駒として利用されていたのだろう。
こうして支配から解放されたかに思われた直後、背後から現れたナルシストルーに連れ去られてしまう。再びジェントルーとなった彼女は再度あまねの意識が目覚めぬようにゴーダッツによって以前よりも強固な調整を施されており、ウバウゾーに直接街を襲撃させようとしたり苦悶するレシピッピに以前の様に心を痛めもしない等凶悪化が進んでいた。
翌日、キュアスタを餌にプリキュア達に誘き出されたジェントルーは直接対決となったキュアプレシャスの説得にも耳を貸さず容赦ない攻撃を加え続けたが…

プレシャス「あまねさん、聞いて!!あたし、あまねさんと…!
あまねさん、あたし、あなたと友達になりたい!」
「黙れ!戯言はうんざりだ!!私はジェントルー…貴様達と馴れ合うつもりはない!!」
プレシャス「戯言なんかじゃない…本気だよ……
あたし、レシピッピが大好きなあまねさんと友達になりたいって思ったの」
「私がレシピッピを好きだと?ふん、あり得ない!」
プレシャス「そんなの嘘だよ!じゃあ、これは何?」

必死な呼びかけになお応じないジェントルーにプレシャスが見せたのはローズマリーが菓彩家が経営するフルーツパーラー KAS AIで貰ったカードだった。そこに描かれていたのはあまねが心を通わせたフルーツパフェのレシピッピのイラストであり、レシピッピや料理への愛情が強く読み取れるものだった。その瞬間、あまねとレシピッピの想い出がジェントルーの脳裏にフラッシュバックし…。

「それを、私が……?いや違う!私はそんな物書いたりはしない!!」
プレシャス「こんなに優しい想いが、簡単に消える筈ない…あなたの中にはレシピッピへの想いがあるって、あたし、信じてる!!」
「黙れ!!私は使命を果たす!!」

自分はあくまでも「菓彩あまね」ではないと言い聞かせるかのようにウバウゾーを再強化しようとするが、これまでのやり取りによる同様の影響か、捕獲箱にエネルギーを注入する事が出来なかった。戸惑いと苦しみの中、奇跡的に封じられたはずのあまねの意識が表面化し、本来の青色に戻った左目から落涙しながら自分を止めてほしいとプリキュア達に訴えかける。直後ジェントルーの胸に現れた黒いハート状のオーラは、ゴーダッツの支配に抗うあまねを思わせる小さな輝きを放っていた。黒いハートを壊してくれと頼むジェントルーに対しゴーダッツは更なる制御を科し、瞳からハイライトを失ったジェントルーの元を離れたハートがウバウゾーに憑依。最終的にプリキュア・ミックスハート・アタックでウバウゾーは撃破され、黒いハートが破壊された事でジェントルー、もといあまねは今度こそブンドル団の支配下から脱したのであった。
こうして一つのターニングポイントを迎えたデパプリ。今後の彼女の行く末や如何に。

→ということで以降は「菓彩あまね」を参照。

余談

概要の乱で述べた通りの発表時期に加え、なんと突如としてぬいぐるみまで一般販売されている（いろいろ物議を醸したダルイゼンのボイス付きぬいぐるみでもプレバン限定だった。後に受注受付のセクレトルー＆ナルシストルーぬいぐるみセットもプレバン限定）。これが意味することって……どうなんでしょう。
…というかぶっちゃけると彼女は12話放送終了後に公開された追加プリキュア・キュアフィナーレの変身者として視聴者の間では有力視されている。詳細は菓彩あまねの記事にて。