アカテナンゴ 単語

アカテナンゴ

4.4千文字の記事

アカテナンゴ(Acatenango)とは、以下のものをす。

  1. グアテマラ所在する火山(標高3976m)。
  2. 1を名の由来とする1982年生まれのドイツ(誕生当時は西ドイツ)の競走馬競走馬としては当時の欧州最多タイとなる重賞13勝、種牡馬としては5度のドイツリーディングサイアーを獲得する大活躍を挙げたドイツを代表する名

以下、2について詳述する。

概要

1977年のドイチェスダービーを勝って種牡馬としても本が活躍した1985年を皮切りに1990~92年の3年連続を含む6回のドイツリーディングサイアーとなったSurumu、イギリスで走り1969年パークヒルS(現GII)を勝つなど11戦3勝のAggravate、1960年キングジョージVI世&クイーンエリザベスSを勝つなど20戦11勝のAggressorという血統。
系は5代前までのうち1968年に1番人気で迎えたレース中の故障で5着に敗れてそのまま引退した祖父Literatを除く4頭がドイチェスダービーというコテコテドイツ血統、一方のイギリスからの輸入という組み合わせである。

西ドイツ(当時)のコーヒーブランド・ヤコブスの創業者の甥であり、この当時の代表者でもあったヴァルターヨハン・ヤコブス業の傍ら営んでいたフェアホ牧場の生産・所有馬として、名伯楽ハインツ・イェンチ師の管理となった。

2・3歳時(1984~85年)

2歳6月ハノーファー競馬場ハルブル牧場賞(1000m)でデビューするが、ここでは10着と大敗。2週間後のブレーメン競馬場のフェアホ牧場賞(1400m)を4馬身半差で勝利したが、続けて出走したバーデンバーデン競馬場のシュロスエーベルシュタイン賞(1400m)では勝ちから5馬身差の3着に終わった。続くラーテボーアレネン(L・1400m)では同じフェアホ牧場の生産・所有馬で厩舎も同じLirungの4馬身1/4差3着に敗れ、ヴィンターファヴォリテン賞(GIII1600m)でもLirungから14馬身差の5着に敗れてシーズンを終えた。2歳時は5戦1勝だった。

3歳時は距離を伸ばしてケルン競馬場のヤンハルツハイムレネン(2200m)から始動したが、距離延長が噛み合って2馬身差で勝利。続くミュンヘン競馬場のエッティンゲンヴァラーシュタイン記念(L・2000m)は8馬身差で圧勝すると、ヘルティ際大賞(GII2200m)はイギリスからの遠征Assemblymanに3馬身差、ウニオンレネン(GII2200m)はKamirosに2馬身差をつけて初重賞勝利から重賞連勝を飾り、5戦敗の僚Lirungに続く2番人気でドイチェスダービー(GI・2400m)を迎えることとなった。このレースでは逃げLirungの後ろで追走する形となり、勝負どころで抜け出すと2着に入った同厩(生産・所有者は別)のPontiacに3馬身差をつけて初GI勝利を飾った(Lirungは3着)。

次走は古相手となるアラルポカル(GI・2400m)となった。本の2歳上の甥(Antioquiaが本の11歳上の半)で前年までベルリン大賞を2連覇していたAbaryを抑えて1番人気に支持されると、その支持に応えてAbaryに1馬身3/4差で勝ち、古相手のタイトルも手にした。

3歳時はアラルポカルが最後の出走となったが、6戦6勝でドイツ年度代表馬に選出された。

4歳時(1986年)

4歳時は5月ゲルリンク賞(GIII・2400m)から始動し3馬身差で楽勝すると、続くバーデン経済大賞(GII2200m)でも5馬身1/4差で勝した。更にフランスに遠征して臨んだサンクルー大賞では、当年のコロネーションカップを勝った同世代の地元*サンテステフに2馬身差をつけて勝利し、他遠征でも実力を見せた。

に戻ってきたアカテナンゴは中2週でベルリン大賞(GI・2400m)に出走し、前年のアイリッシュダービーで2着だったTheatricalを2馬身差の2着に破って10連勝を達成した。そのままアラルポカルでは当年のドイチェスダービー3着El Saltoを1馬身1/4差の2着に退け、バーデン大賞(GI・2400m)では前年のイタリア大賞とジョッキークラブ大賞を勝利していたイギリス調教St. Hilarionに5馬身差をつけて連勝は12に伸びた。

もはや他を交えてもドイツ内では無敵を誇るようになっていたアカテナンゴはこの勢いに乗り、再びフランスへ渡って凱旋門賞に挑戦したが、この年は*ダンシングブレーヴや*シャーラスタニBeringTriptychといった強が顔をえたレース史上トップクラスメンバー構成だった。その中でも3番人気に推されたアカテナンゴは先行策を取ったが、最後は桁外れの末脚で追い込んだ*ダンシングブレーヴを筆頭とする後方勢に差され、4馬身差の7着に終わった。

凱旋門賞で負けただけの7戦6勝という素晴らしい成績でこの年はシーズン終了となり、2年連続でドイツ年度代表馬に選出された。

5歳時(1987年)

5歳時は前年同様にゲルリンク賞から始動し、1馬身半差で勝利した。続けてイギリスに遠征してコロネーションカップに出走したが、前年の凱旋門賞で3着の後にチャンピオンSガネー賞を勝っていたTriptychの1馬身差3着に惜敗した。

一度自に戻ってハンザ賞(GII2200m)を5馬身差で圧勝した後、再び渡キングジョージVI世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスに出走したが、ここではTriptychや当年の英ダービーReference Point、前年のセントレジャーと当年のサンクルー大賞を勝利した*ムーンマッドネス、共和大統領賞やミラノ大賞を勝っていたイタリアの*トニービンなどのメンバーっており、Reference Point逃げ切られて9馬身1/4差の6着に大敗した。

するとバーデン大賞で*ムーンマッドネスを半馬身差の2着に抑えて連覇したが、続くオイロパ賞(GI・2400m)ではかつてウニオンレネンで本の2着に敗れた後にドイチェスセントレジャー(GII)、ドルトムント大賞(GIII)と重賞を2勝していたKamirosが初GI勝利を決める中、2歳時以来の自でのとなる8着に敗戦。このレースを最後に引退となった。

通算成績は24戦16勝・GI7勝で、引退年も3年連続のドイツ年度代表馬に選出された。1957年から設けられたドイツ年度代表馬に3回選出されたのは本の他に1981年のドイチェスダービーOrofino(1981~83年)、2021年凱旋門賞Torquator Tasso(2020~22年)の2頭のみである。
獲得賞金174万4541マルクは当時のドイツ記録重賞13勝は当時の欧州記録タイであった。

種牡馬として

引退後は生産牧場であるフェアホ牧場種牡馬入りし、2世から1993年のドイチェスダービーLandoなどが出て同年のリーディングサイアーを獲得。その後も活躍を次々に送り出して1993・95・97・99・2001年ドイツリーディングサイアーとなる大成功を収めた。

2004年に受精率低下のため種牡馬を退し、2005年4月2日に放牧中の事故のため23歳で安楽死措置となった。種牡馬を引退た2004年にもBlue Canariがジョッケクルブ賞を勝つなど、最後まで勢いは衰えなかった。

としてはケンタッキーダービードバイワールドカップ優勝した*アニマルキングダムなどの産駒がいるが、日本でこのの血脈を語るには特にワールドエースワールドプレミアヴェルトライゼンデを送り出した*マンデラ(2003年ディアナ賞3着)の繁殖牝馬としての活躍を欠かすことは出来ないだろう。他にも*バランセラ牝系からはライトウォーリア(2024年川崎記念)などが出ており、アカテナンゴの血統は年々存在感を強めていると言える。今後も子孫から活躍を多く送り出していくことが期待される。

血統表

Surumu
1974 栗毛
Literat
1965 鹿毛
Birkhahn Alchimist
Bramouse
Lis Masetto
Liebeslied
Surama
1970 青毛
Reliance Tantieme
Relance
Suncourt Hyperion
Inquisition
Aggravate
1966 鹿毛
FNo.11-a
Aggressor
1955 鹿毛
Combat Big Game
Commotion
Phaetonia Nearco
Phaetusa
Raven Locks
1945 青毛
Mr. Jinks Tetratema
False Piety
Gentlemen's Relish He
Bonne Bouche
競走馬の4代血統表

クロス:Hyperion 4×5

主な産駒

関連動画

自身の動画いので産駒の活躍を

関連コミュニティ

ニコニコミュニティは2024年8月に終了しました。

関連項目

この記事を編集する
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

掲示板

掲示板に書き込みがありません。

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/26(金) 03:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/26(金) 03:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP