ファイアーエムブレム 烈火の剣 単語


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ファイアーエムブレム 烈火の剣
ジャンル シミュレーションRPG
開発元 インテリジェントシステムズ
販売元 任天堂
機種 GBA
WiiU(VC)
発売日
配信日
GBA:2003年4月25日
WiiU:2014年5月14日
価格 WiiU:715円
ゲームソフトテンプレート

ファイアーエムブレム 烈火の剣とは、2003年4月25日に発売されたゲームボーイアドバンス用ソフトである。

ファイアーエムブレムシリーズ第7作目で、GBAのFEとしては3作品中の2作目にあたる。当時の価格は4,800円(税別)。なお前作の『封印の剣(つるぎ)』とは違い、『烈火の剣(けん)』と読む。日本国外で発売された最初のFE作品でもある。

2014年5月14日よりWii Uのバーチャルコンソールで配信開始。こちらの価格は715円(税込)。通信・拡張機能は非対応となっている。

概要

前作『ファイアーエムブレム 封印の剣』と世界観を共有しており、『封印の剣』の20年前のエレブ大陸が舞台となっている。また、『封印の剣』『蒼炎の軌跡』とのデータ連動も存在する。

今作は2部構成となっているが、過去作の聖戦の系譜のような大規模な前後編ではなく、以下の通りの3本構成。

1部(リン編)
主人公はサカの民リン(リンディス)。短めのチュートリアル的な内容で、物語の前日談。
終了時のデータを2部に引き継ぐ事が出来る。
2部(エリウッド編)
主人公は、前作主人公ロイの父エリウッド。いわゆる本編。
2部(ヘクトル編)
主人公は前作ヒロインリリーナの父ヘクトル。2周目以降にプレイ可能な高難易度モード。
多くの部分はエリウッド編と共通するが、外伝や裏話的なストーリーが追加されている。

一度2部をクリアすれば2部から始めることもできる他、それぞれにハードモードも用意されている。特に元から高難易度設定のヘクトル編ハードモードは、熟練のエムブレマー(FEシリーズ愛好家)も唸らせた高難易度で、通称「ヘクハー」と呼ばれる。

それぞれのシナリオ主人公は全員が「ロード」、つまり主人公であり、ロード3人が共に仲間として戦うというFEシリーズでも珍しい展開となる。

この他、従来のFEシリーズにはなかった「プレイヤーの分身」として、台詞が存在せず、画面にも殆ど登場しない「軍師」を登場させることが出来、彼(彼女)の視点から物語の多くが描かれることになる。この為、キャラクターが画面(プレイヤー側)に向かって話しかけるような絵や演出がある。

また、本作品ではFE史上唯一「国家間の戦争」を描いておらず、お家騒動や内乱、謎の暗殺集団といった敵との「知られざる暗闘」が物語のメインとなる。

システム

多くの点で『封印の剣』の仕様を引き継いでいるが、『封印の剣』で難点とされた部分には積極的な改良が図られている。主な変更点は以下の通り。

  • 下級クラスに光魔法を使える奴が居ないから、光魔法Sにしてる暇がないよ!光魔法空気じゃね?
    →光魔法を使う下級クラスの「修道士」が追加。序盤から光魔法が使えるように。
  • と言うか闇魔法だって正直空気っぷりではry
    →闇魔法に、威力0だが必殺率20で「敵の魔防を無視する」ルナが登場。しかも割と武器レベルが低く軽いことも相まって猛威を振るい、あまりの強さからネット上では「闇の神将器」などと呼ばれる。
  • 盗賊がCC出来なくて高難易度だと空気
    →盗賊の上級クラスとして、一定確率で敵を即死させる技を持つ「アサシン」が追加。
  • 槍とか斧が重いのは判るけど、命中まで低いとかひどくね?
    →槍・斧の命中が改善
  • 鋼とか銀にするより鉄製の武器振ってたほうが軽いし命中も高くて安定するし
    →鋼・銀製の武器の命中も改善
  • と言うか、敵が斧かついだ荒くれ者ばっかで圧倒的に剣有利なんですけど
    →剣や槍を装備した敵もバランスよく出るように
  • それでも一部のソードマスターが、支援つけたら必殺率100%とか言ってるんで、鉄の剣で十分なんですけど
    →ソードマスター、バーサーカーの必殺補正半減
  • 貧乏少年新米兵士なのに、ガチムチマッチョアニキと戦闘グラが同じなんですが
    →固有グラフィックを持つキャラが増えた

今作の全体のバランス調整の特徴としては、前作で全員一律だった『上級クラスの能力上限の合計値』が機動力を考慮して重歩兵>歩兵>騎兵になるように設定されたため、使い勝手に難があったアーマーナイト系の上限値が大きく引き上げられ、さらにマップの縮小も相まり使い勝手が向上した。遊牧民に押されて活躍の場が少なかったアーチャーも強くなり、より使いやすくなった。

主人公の一人であるヘクトルはメイン武器が斧・アーマー系成長・重歩兵という、いかにも本作の強化仕様を象徴する存在であり、斧の不遇時代を完全に終わらせた男とも言われる(『トラキア』のオーシンも相当強かったが、残念ながら斧自体の不遇は終わらなかった)。

また、初期上級クラス(いわゆるお助けキャラ)がある程度成長するようになったことで使いやすくなり、魔道将軍パント様など下級からの叩き上げを食えるほどの性能を持つ者もいる。おかげでセシリアさんとエルクが相対的に涙目になった。

そんな中、唯一きつくなったとされるのが「剣歩兵系」(剣士、ソードマスター)。『封印』のソードマスターが大概おかしかった反動だが、その元凶の必殺補正が低下した上に能力値自体も控えめ(特に物理系最低ランクの「力」)になり、しかも一般兵では下級クラスから育てられるのは一人のみ(実際は主人公のリンも剣士系の成長をするので、事実上二人とも言えるが)。
剣士はその後のシリーズでも、「速くて命中もいいけど、力低めで火力が出ない」と言うバランス調整をされることが多くなり、剣士斜陽の時代の幕開けとも言われる。

全体的に、好みに応じてどのキャラでも使える程度には成長率の良し悪しがなくなり、いわゆるイラナイツがなくなったのもこの作品からであるとされる。いわゆるジェイガン役のマーカスも、ちゃんと最終面までスタメンを張れる能力がある。

反面、最終的な自軍の人数が比較的少なめ(システム的に大きく異なる『聖戦』ほどではないが)で、特定クラスではゲーム通してその人物がオンリーワンと言うような人材もいる。「下級クラスは一人しか仲間にならず、残りは全員初期上級」といったケースも。

その他の要素としては、光の結界やフレイボムといったマップに設置するアイテムが登場している。

今まで見た支援会話をいつでも見ることができる「支援会話集」も用意され、コレクション的な要素が強まった。また、支援Aを達成した時のエピローグが主人公以外にも追加され、親友・恋仲等深い関係になるペアENDが基本的に全キャラ実装された。そのせいかどうかは不明だが、どいつもこいつもなんか「濃い」奴が多い。
なお、プレイヤーの分身たる『軍師』はユニットではないので当然支援に絡めず、恋愛や結婚も出来ない。せめてリンとのエンディングだけでも欲しかった……代わりに「アフアのしずく」というレアアイテムを使った相手は「軍師にとって特別な仲間」という扱いになり、クリア後の戦績評価でコメントをしてくれる。

キャラクター

太字は個別記事あり

味方キャラクター
  • エリウッド(ロード/ロードナイト)
  • ヘクトル(ロード/グレートロード)
  • リン(ロード/ブレイドロード)
  • マーカス(パラディン)
  • ロウエン(ソシアルナイト/パラディン)
  • レベッカ(アーチャー/スナイパー)
  • ドルカス(戦士/ウォーリア)
  • バアトル(戦士/ウォーリア)
  • オズイン(アーマーナイト/ジェネラル)
  • セーラ(シスター/司祭)
  • マシュー(盗賊/アサシン)
  • ギィ(剣士/ソードマスター)
  • マリナス(輸送隊)
  • エルク(魔道士/賢者)
  • プリシラ(トルバドール/ヴァルキュリア)
  • セイン(ソシアルナイト/パラディン)
  • ケント(ソシアルナイト/パラディン)
  • フロリーナ(ペガサスナイト/ファルコンナイト)
  • ウィル(アーチャー/スナイパー)
  • レイヴァン(傭兵/勇者)
  • ルセア(修道士/司祭)
  • カナス(シャーマン/ドルイド)
  • ダーツ(海賊/狂戦士)
  • フィオーラ(ペガサスナイト/ファルコンナイト)
  • ラガルト(盗賊/アサシン)
  • ニニアン(踊り子)
  • イサドラ(パラディン)
  • ヒース(ドラゴンナイト/ドラゴンマスター)
  • ラス(遊牧民/遊牧騎兵)
  • ホークアイ(狂戦士)
  • ワレス(アーマーナイト/ジェネラル)
  • ガイツ(ウォーリア)
  • ファリナ(ペガサスナイト/ファルコンナイト)
  • パント(賢者)
  • ルイーズ(スナイパー)
  • ハーケン(勇者)
  • カレル(ソードマスター)
  • ニノ(魔道士/賢者)
  • ジャファル(アサシン)
  • ヴァイダ(ドラゴンマスター)
  • ニルス(バード)
  • カアラ(ソードマスター)
  • レナート(司祭)
  • アトス(大賢者)
敵キャラクター他
クラス一覧

その他

  • リンには他の主人公同様専用モーションがあり乳揺れが存在していたが、日本版では設定ミスのため見られない(製作当時、リンの専用武器はデュランダルになる予定だったため、専用モーション設定対象が装備できないデュランダルになってしまっている。海外版では修正されている)。
  • ジュルメ、ダミアン、アイオン、機動要塞マリナス、ルセアなど、ネタキャラとされる登場人物がかなり多い作品である。
  • ヘクトルのキャラ設定は後の主人公エフラム、アイクなどに受け継がれた、所謂イケイケ系主人公。
  • 『封印の剣』との整合性のためか、ほとんどの自軍キャラがユニットロスト=死亡扱いだった前作から一転HPが0になっても撤退扱いになるキャラが多い。
  • フレイボムバグ、ホースキラー持ち傭兵など、奇妙なバグ(設定ミス)が存在する。
  • 前作同様バッテリーバックアップ(電池セーブ)だったが、後期生産分はフラッシュメモリに変更された。
  • 日本国内のバーチャルコンソールは無論国内版の内容であり、当然乳揺れもなく上記バグもそのまま収録されている。

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小説

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関連項目

  • ファイアーエムブレム
  • ファイアーエムブレム 封印の剣
  • 任天堂
  • ゲームボーイアドバンス
  • エリなんとか⇔襟木
  • ファイアーエムブレムの関連項目一覧
ファイアーエムブレムシリーズ
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