フェアリーキング(Fairy King)とは、1982年アメリカ生まれ・アイルランド調教の元競走馬・種牡馬である。
競走馬としては駄馬もいいところだったが、種牡馬としては兄ほどではないが高い実績を残した。
父は言わずもがなのNorthern Dancer、母はFairy Bridge、母の父はBold Reason、全兄にSadler's Wellsという良血。
競走時代はデビュー戦で負けて重度の骨折を発症し引退したため何も語ることがない。いや、本当。
Sadler's Wellsの全弟で父Northern Dancerでなければ種牡馬になることはなかったであろう、そんな実績しかない。
しかし、種牡馬としては重厚長大な産駒が多い兄と比べると素軽いスピードに長け、早い時期から走る短距離馬を中心に輩出。
超大物級では*エリシオや*ファルブラヴのような中長距離馬も出したが、Turtle Islandやシンコウキングのようなスプリンターを中心に出した。
後継種牡馬は*エリシオが盛大に滑ったし*ファルブラヴも牝馬が中心で危ういところはあるが、短距離王国オーストラリアでG1を勝ったEncosta de Lagoがそのままオーストラリアで活躍しており、兄のように……とは行かないが、独自のラインとしてしばらくはつながっていくであろう。
1999年6月5日、蹄葉炎のため兄より早くに亡くなった。*オースが英ダービーを勝ち、偉大な兄に先んじて「ダービー馬の父」となったまさにその日のことであった。
余談その1。Lyric Fantasyを輩出するなど似たような産駒傾向のあった全弟Tate Galleryは日本へ導入が決まっていたのだが、空輸の際のアクシデントで急死してしまい、それは結局叶わなかったという話がある。
もし輸入されていたら、兄の産駒傾向からして失敗はなかったと思うが、*エリシオ・*ファルブラヴから考えるに大成功もなかった気も……。
余談その2。2000年の安田記念を勝った香港馬フェアリーキングプローンはフェアリーキング産駒ではなくデインヒル産駒である。
フェアリー・キングプローン(妖精+生きのいい大海老)の意味であり、フェアリーキング・プローン(妖精王+海老)ではない。
……まあ、結構勘違いして買っていた人もいたみたいだけど。
| Northern Dancer 1961 鹿毛 |
Nearctic 1954 黒鹿毛 |
Nearco | Pharos |
| Nogara | |||
| Lady Angela | Hyperion | ||
| Sister Sarah | |||
| Natalma 1957 鹿毛 |
Native Dancer | Polynesian | |
| Geisha | |||
| Almahmoud | Mahmoud | ||
| Arbitrator | |||
| Fairy Bridge 1975 鹿毛 FNo.5-h |
Bold Reason 1968 鹿毛 |
Hail to Reason | Turn-to |
| Nothirdchance | |||
| Lalun | Djeddah | ||
| Be Faithful | |||
| Special 1969 鹿毛 |
Forli | Aristophanes | |
| Trevisa | |||
| Thong | Nantallah | ||
| Rough Shod | |||
| 競走馬の4代血統表 | |||
本馬のレースは存在しませんので、代表産駒のレースをご覧下さい。
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最終更新:2025/12/06(土) 07:00
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