迷宮キングダムとは (メイキュウキングダムとは) [単語記事]

迷宮キングダムとは、日本で製作、発売されたTRPGの一つである。通称「まよキン」。
著：冒険企画局／発売：ホビーベース。

世界の全てが迷宮（ダンジョン）になったと言う奇妙な世界を舞台に繰り広げられる、国家運営・ダンジョン探索ＲＰＧ。

概要

プレイヤーはランドメイカーと呼ばれる国を率いるリーダー格の人間になり、国家予算を使って施設の建造や領土の増加を行いながら、様々な問題を解決するため「百万迷宮」と呼ばれる迷宮世界に挑む。職業も「騎士」や「神官」等の一般的な職業に加えて、「国王」「大臣」等、王国運営に関わる職業が並ぶ。

国家運営と言うと大規模なモノを想像してしまいがちだが、出来立ての国は労働人口が１００人にも満たない小国家で、（名前決定表とダイス神のお導きによっては）会社だったり商店街だったりする事もある。

かなりの部分をダイスロール（サイコロによるランダム）で決める事が推奨されており、キャラクターの名前や好き嫌い、国家の名前を決めるだけでも笑いが起こる。国家経営やダンジョンで発生するイベントも多くはランダムに決定する、ランダム要素を楽しむゲームである。

しかしその実、ゲームシステムや戦闘バランスは和製 TRPGでも珍しいくらいガチプレイ対応のガチガチであり、その絶妙かつエロイ（えげつない、ろくでもない、いやらしい）バランスに魅入られた迷宮キングダム玄人さん（通称まよくろさん）を多数生み出している。
戦闘で死ぬ、罠で死ぬ、ランダムエンカウントで死ぬ、ランダムイベントで国が滅びる等等日常茶飯事。可愛らしいイラストに騙されてはいけない。

とはいえ、ゲームの細部は、古今東西のファンタジー、RPG、ダンジョンモノのお約束、ナンセンスなギャグ、ユーモアにも溢れており、気楽なプレイからガチプレイまで様々なプレイが楽しめる作品である。

ニコニコ動画では卓ゲM@Ster方面でリプレイ動画が現在５シリーズと盛況で、公式の刊行物に話題が載っちゃった事もある模様。

【潜水艦/yellow Sub marine】（深人Lv13）の会社が出している割にというべきなのか、メジャー級のTRPGと比較するとイマイチ出版力が弱い。頑張ってるしリプレイも出してるけど。

また、版上げしても2.0とかセカンドなんちゃらって付けてくれないので、どれ買っていいか迷ってしまうまよしろさんも多いかと思うので、簡単にこちらで解説。　より詳しいまよくろさんの追記求む。

１１月に新・迷宮ブック発売、猟奇戦役再販"予定"。１２月には大殺階域発売"予定"の模様。

シニカルポップ・ダンジョンシアター　迷宮キングダム：初版。結構今とはルールが違う部分も。（警戒度とか。）
迷宮キングダム　王国ブック：第二版、プレイヤーズブック。キャラメイクやゲーム進行に関するルールが記載されている。
迷宮キングダム　迷宮ブック：第二版、GM ブック。トラップやモンスターデータ、上級職やレアアイテムデータ、ワールドガイド。原則こっちもないと遊べないので注意。
迷宮キングダム　新王国ブック：第三版。ベホマズンこと【信仰】が弱体化したのがコレ。新・迷宮ブックがまだでてないので今買う場合は新王国ブックと旧迷宮ブックを買わなくちゃいけない罠。

迷宮クロニクルシリーズ：初版サプリメント。小冊子型でvol8まで。多くのデータはその後の第二版に収録されているが、抜けている部分も多かったり。（結婚ルールとか）
げっちゅー★キングダム！：初版サプリメント。
シティ・アドベンチャー：初版サプリメント。自国内で冒険するルールが掲載。
百万迷宮大百科：初版時代のワールドガイド。版元品切れ中。でもまだ出まわってる方。
猟奇戦役：第二版用サプリメント。キャンペーンシナリオ付き。絶賛絶版中でこっちはかなり稀少。再販予定
迷宮デイズ：現代編エキスパンションで、現代人として現代に現れた迷宮を冒険できる。追加スキルとか追加アイテムが多いため、導入して混成ルールにすると大変エロイことになる。
大殺階域：2010年発売"予定"のサプリメント。新たなジョブスキル等が追加されているとされる。