歌詞解釈(掲示板より抜粋)
(注:動画記事掲示板>>1->>4から抜粋・編集した上で、他の方の解釈などを適宜追加しています。その後も掲示板で様々な議論がなされており、そのすべてを記事に載せることは難しいため、詳細は各自動画記事掲示板を参照してください。なお、ここに記載したものは何人かの解釈例であり、これがすべてではありません。)
>まとめたなら 細かく包んで 影をよけて ここまでおいで
用意ができたなら、一つ一つの***(過去?自分のスキル?経験?)を大事にして
不安や猜疑に負けずに、「ここ」までおいで
「まとめる」、「細かく包む」がUTAUにて使用するWAVファイル(あ.wav、い.wavなど音節ごとに分ける)の作成を指すとすれば、「影をよける」とは、雑音を除き空白を切りなどして音声ファイルを整備すること?
>ゆく先々 たどる道しるべ たずね歩き ここまでおいで
進む先にある、数々の人生の道標を辿り 多くの経験をして、「ここ」までおいで
リンクを辿ってUTAUツールまで、或いはタグを辿ってテトの唄まで。
また、音声記号を各文字に割り当てていく迷路のような作業の象徴、といった解釈も。
>朽ちた言葉 ねじられた言葉 沈む言葉 それでも綴れ
時代に捻じ曲げられ、意味の歪んだ言葉たち それでも言葉を綴って詩とせよ
理想に届かず棄てられていく音声データ。使えなかった音声、駄目にしてしまった音、おさまらなかった言葉…
たくさんあるけれども、それでも音を紡いでいく。
或いは、各音声ファイルに様々な癖があり、うまく扱えないながらも試行錯誤しつつ言葉を綴ってゆく。
>ひとつふたつ つらねつながれた phonemeの列 意図 意味をもて
一つ二つと連ね繋がれた音の要素(フォニム)を 列となして意図、意味を持たせよ
phoneme=音素。日本語だと/a/とか/h/や/r/とか、≒母音や子音。
音素がつながって、単語になり文になり詩/唄になる。
簡単には見えない選択肢の中から(マルコフは選択に関する理論)
最も正しそうに見えるものを選び(最尤法はもっともそれらしいものを数学で計算する方法)
音声認識
では、音響モデルの手法として隠れマルコフモデルが広く用いられている。
最尤とは、ものすごく大雑把にいうと、「一番(=最)それっぽい(=尤)」こと。
>恋をして 恋をして 恋をして ふられ また 捨てられて
>過去をみて 枝を切れ
>泣きたくなっても まだNを増やせ
恋をして、恋をして恋をして振られてまた捨てられて
過去を振り返っても、選ばなかった選択肢は選べない
どんなに後悔しても、これまでの選択の全てを背負って未来へと生きる
(マルコフ理論では過去のN個の事象を全て1個のものとみることができる)
色々な音、メロディが生まれては消えてゆく。期待に満ちた新しい音に魅了され、失敗してはまた…
目の前にはあらゆる選択肢がある。過去に学んで、まず有り得ない選択肢を削いでいく。
N=試行回数?…何度でも、理想に到達するまで試行錯誤せよ。
N=N-gram?…前後n個の文字や単語(に限らずいろいろなもの)同士の自然な繋がりを判断するもの。
隠れマルコフモデルの主要部分にも適用されている。理想のつながりを発見する為にNを増やしてゆけ。
>旅の前に付けた 韻律の 意義はそこに 言葉はどこに
>上へ 下へ うねるF0の カタセシスの ありかをさぐれ
詩を付ける前に作られたメロディの意義はそこにはある、どの言葉をどこへ当てる?
高音、低音とせわしなく流れるメロディ(F0=電子音楽の音色に関する数字)の中で発音が強音となる場所(カタセシス)を見つけよ
F0≒基本周波数。所謂「声の高さ」を数値化したもので、一つの音の中に含まれる複音(大抵の音はいろんな高さの音の集合体)のうち、もっとも低い音を使用する。
カタセシス≒F0が急落する場所。日本語においては、カタセシスの位置によりアクセントが識別される。
ちなみに、このカタセシスやダウンステップ(文の発話において、各単語ごとにアクセント上下を繰り返しつつも次の息継ぎまでにピッチが自然に下降していく現象)がないと、例の「ゆっくり(ツール名は"softalk")」になる。
>息を切らし 波に乗せられた パラ言語の 意図 意味を聴け
>息を捨てて 綴られた言葉 うずまきまで たしかに 揺らせ
メロディに沿って、歌われる歌詞の 裏(パラ言語)にある意図、意味を聴け
ブレスも入れられず、発音される言葉 フェードアウト(うずまき型の波形)まで、ビブラート(波形を揺らす)をきかせて
パラ言語≒発話の際の、言葉そのもの以外の情報。声の高さの変化、音量、スピード、声質など。
同じ「ありがとう」でも、言い方によって全く違った意味合いを持ちます。
声帯を通さないで発せられた言葉、ボカロやUTAU達の言葉。
うずまき管(耳にある、聴覚を司る感覚器官)を揺らす→人に唄を届ける。
>そして 恋をして 恋をして 飽きられて ふられ また捨てられて
>円を描け 赤く塗れ
>泣きたくなっても それでも かき集め
そして 恋をして、恋をして 飽きられて振られてまた捨てられて
?(UTAUのインターフェース上の何かを暗喩している?) 後悔してもそれでもかき集めて
「●REC」(UTAUツールにおける録音ボタン)。「円を描く」ことはつまりテトの命の元となる「唄」を作りだすこと。「赤く塗る」のは、命を吹き込む=テトに唄わせ音声を記録すること。
>前を見て 舵を取れ 泣きたくないなら また 歌え歌え
>恋をして 恋をして その過去を 捨てて ここまでおいで
前を向いて、生きていけ 後悔したくないなら、また歌え、歌え
恋をして、恋をして 辛い過去を乗り越えて、「ここ」までおいで
テトはもともとvipperによる「釣りネタ」だった。
―その過去を捨てて、ここまでおいで。
「耳のあるロボット」=「外部の音声を認識し、且つ音声の様子から言外のニュアンスも読み取り会話をすることができるロボット」のようなものを表しているのではないだろうか?といった解釈もなされている。
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