戦いは、ついに〔新世代〕へ
『パシフィック・リム:アップライジング』(PACIFIC RIM UPRISING)とは2018年4月13日公開のSFアクション怪獣映画。2013年に公開された『パシフィック・リム』の続篇である。
概要
製作は前作から引き続きレジェンダリー・ピクチャーズが務め、加えてユニバーサル・ピクチャーズも参加。そして配給はゴジラシリーズ等でおなじみの、日本怪獣映画の本家と言うべき東宝の子会社である東宝東和が行う。
監督は『デアデビル』『ヤング・スーパーマン』等のアメコミドラマを手掛けるスティーヴン・S・デナイト。彼もまた『ゴジラ』や『ウルトラマン』『機動戦士ガンダム』といった日本のサブカルチャーの大ファンである。
物語は前作から10年後が舞台となっており、イェーガーやそのパイロット達を含め、物語が新世代へと移行したことが強調されている。
そして決戦の舞台はなんと東京である。はたして東京タワーは折れるのか。
あらすじ
2013年、突如謎の巨大生命体「KAIJU」が海から出現、侵略が始まった。通常兵器が通用しないKAIJUに対抗するため、人類は人型巨大兵器「イェーガー」を開発し抵抗を続けた。
長きにわたる人類とKAIJUの戦いの末、2025年にPPDC司令官ペントコストを中心とした”ルネッサンス隊”がKAIJUの出現地点であるブリーチ(時空の裂け目)の破壊に成功、人類は勝利した。
そして2025年から10年後の2035年、戦いの傷跡はいまだ残るものの人類は復興しつつあった。
…しかし、陰謀は密かに進行していたのである。
PPDCの隊員達はそれぞれの葛藤を抱えながらも、団結して危機に立ち向かっていく。
登場人物
- ジェイク・ペントコスト 演:ジョン・ボイエガ(吹き替え:中村悠一)
- 10年前の戦いで死亡したペントコスト司令官の息子。10年前はイェーガーパイロットとしての才能を見込まれていたが、ある出来事が原因でその道は閉ざされる。
英雄の息子という自らの運命に反発し、現在は一人スラムで犯罪者まがいの生活をしている。
- ネイサン・ランバート 演:スコット・イーストウッド(吹き替え:小野大輔)
- PPDCのエースパイロットで、訓練生の教官を務める。かつてはジェイクとドリフトのペアを組んでいたこともあり、自堕落に生きるジェイクを不満に思っている。
- アマーラ・ナマニ 演:ケイリー・スピーニー(吹き替え:早見沙織)
- 密かに集めたスクラップや資材からイェーガーを建造していた少女。見た目はまだ幼いが、過酷な環境を一人で生き抜いてきたタフな性格の持ち主。
KAIJUに対して強い憎しみを抱いている。
- ニュートン・ガイズラー 演:チャーリー・デイ(吹き替え:古谷徹)
- 前作から続投となったKAIJU博士。現在はシャオ産業に所属し新型イェーガーの開発に携わっている。
かつてKAIJUの脳とドリフトしたことが、今作のカギになるという。
- ハーマン・ゴッドリーブ 演:バーン・ゴーマン(吹き替え:三ツ矢雄二)
- ニュートンと同じく、前作から引き続き登場するKAIJU博士。かつてはいがみ合っていたものの、戦いを経てニュートンと互いを親友と認めあっている。
PPDC所属の科学者であり、KAIJUの身体組織や機械工学の分野においても活躍している。
- 森マコ 演:菊地凛子(吹き替え:林原めぐみ)
- かつて「ジプシー・デンジャー」に乗り世界を救った英雄。現在はPPDCの重職に就いている。
ジェイクにとって姉であり唯一の家族でもあるため、信頼を寄せている。
イェーガー
前作ではイェーガーは各国が建造・保有をしていたが、今作では全てのイェーガーがPPDC(Pan Pacific Defence Corps)という軍事組織によって管理されている。
PPDC自体は前作にも登場しているが、より組織としての権限が強くなった模様。
10年前の戦いにおいて全てのイェーガーは破壊されたため、今作に登場するイェーガーは全て新開発された次世代機である。世代的には第6世代に相当する(例外あり)。「マーグレーブ」という新たな操縦方法が採用されており、パイロットを支えるフレームをなくすことでより柔軟にイェーガーを操縦することが出来るようになった。
またドリフト関係の技術も改良され、10年前よりもドリフトに関するハードルは下がっている。とはいえドリフト適性の高さがイェーガーの戦闘能力に直結するため、ドリフト適性を持つことがパイロットの第一条件であることに変わりは無い。
一方で廃棄されたイェーガーからパーツを漁り、個人が違法にイェーガーが建造・所持する事態も度々発生している。羨ましい。こうした違法イェーガーを取り締まることもPPDCの任務の一つとなっている。
ジプシー・アベンジャー
主役機。かつて世界を救ったジプシー・デンジャーの後継機であり、フォルムや装備も踏襲されている。左腕にはジプシーと同様のプラズマキャスターとチェーンソード、右腕には新装備のグラビティスリングが搭載されている。
最終決戦時には第6世代軍のリーダーを務める。
ブレーサー・フェニックス
重厚な装甲を有し、第5世代ながら、第6世代に引けを取らないタフな性能を持つ。動けるデブ。
今作唯一の3人乗りイェーガーで、胸部の大口径機関砲・ボルテックスキャノンを発射する際は一人が砲手を担当する。
セイバー・アテナ
最も素早く、美しいと言われるイェーガー。
2本のプラズマソードで戦うほか、優れた機動性能を活かした肉弾戦も得意とする。
ガーディアン・ブラーボ
遠距離戦に特化しており、機体内部には様々な火器が内蔵されている。得物はエネルギーの鞭、アークウィップ。
タイタン・リディーマー
スクラッパー
アマーラが収集したイェーガーのパーツやスクラップを寄せ集めて建造した、一人乗りの小型イェーガー。
ダンゴムシ型に変形することで高い踏破性能を発揮する。今作の癒し枠。
オブシディアン・フューリー
謎のイェーガー。主人公らに敵対するような行動をとっているが…。
装備は両腕のツインプラズマチェーンソー、肩のミサイルポッド、胸部エネルギー照射装置などジプシー・デンジャーやストライカー・エウレカを彷彿とさせる。ジェイク「パクリかよ」
遠隔操作型イェーガー
シャオ産業が開発を進める次世代型イェーガー。システム系統に新技術を導入したことで、パイロットは遠隔地から無線操縦を行うことが出来るほか、ドリフトを必要とせず一人で操縦することが可能になる。
関連動画
関連項目 |
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