ニコニコ大百科

思うんだけど、
日本人は国史を学んで武士道精神に立ち返るべきだ！って言う人でも、
鎌倉武士以前（つまり古代）の武人、物部・杖刀人・衛士・防人については言及しないような気が。
（「もののふ」は物部が語源らしいとか、古墳の衛兵的ハニワのこととか）
思想的な側面が分かるのは「万葉集防人歌」くらいかもしれないが、
徴兵忌避の歌もあるからこいつらダメだ、ってこと？

そういえば、徴兵制の復活を唱える人も、
職業軍人的な武士のことは言うけれど、古代豪族や民間人から徴兵された軍隊については言及しない、
「葉隠」は読んでも「防人歌」を読もうとは言わないような。
……気のせいかな？

>>30
あと騎士は自分自身が統治者だから、君主道的な他者に対する考え方も含む。
武士道はあくまで「自分の」道。

おもしろいのは、「騎士道」も騎士が実際にいた時代には体系化されず、騎士が廃れて「騎士物語」が書かれるような時代になってから体系化された、という点

結局はどちらも理想像なのだろうな

武士道・騎士道の名前は知ってても具体的に説明する事ができない。

近代武士道を現代に生かすと言っても、それってどんなものになるんだ？まず武士道は仕える人間に忠義を尽くすことではあるけど、現代においてはその忠義の行き先自体あやふやだと思う。復古主義者あたりからすればその行き先は国家や天皇だとされそうだが、そのありかたが近代武士道のそれと同じでありうるかはかなり厳しい。現代において生活が国家や天皇と密接不可分に関わることはほとんどないと感じる。
近代武士道が個人主義に対するアンチテーゼとしての「思想」であってそれを見直すのはいいとして、現代にとり入れることができたとしてもそれは一部だけに留まるか現代風にアレンジしたものになるだろう。
現代において仮に武士道が取り入れられた場合にそれはどういうものとなるだろうか？

武士道だって強調されてんのは直属の上司に対する忠誠であって、天皇や国家なんて知ったこっちゃねーってのが基本だぞ？
忠臣蔵がなんで持て囃されたのか忘れたかい？　国家や天皇に忠誠誓うのが武士道なんていう概念だったらただの叛徒だぞ、あいつらは。

>>36
ああそうか、そういうことだったのか。
ほら、警察（国家権力）が暴力団を取り締るのを見て「警察だって結局は公営ヤクザじゃん」って言うじゃない？
ただ、前者は外部に公開された成文法に従って違反者を処罰するわけだ。
後者は慣習法、仮に成文化したとしても、関係者以外に向けたものじゃないでしょ。
つまり何が言いたいかっていうと……お察し下さい。

近代以降整理された武士道の徳目は幾つかあるが、個人的には「武勇」の復刻が最優先だと思う。
世界中何処へ行っても通用する普遍的な価値観のはずなんだが、何故か日本では白眼視される不思議。

>>36
そういやざっとしか読んでないが丸山真男が「上司と部下の関係にあった武士道の精神が天皇崇拝やら忠臣愛国やらと結び付いたせいでおかしなことになった」みたいなこといってたな。

>>38
俺が読んだ本だとヨーロッパにおいても前近代的な騎士道精神みたいなものは淘汰されてるらしいが、近代化以後も「武勇」が普遍的な価値観になってる国があるのか？

いまだに列強いわれた国々と第三世界の壁に見えない壁があるのは、武勇の差じゃないか？
戦争に強い国が一目おかれるのは、本質的だ。

日本人はチキンだから武士道を作り、
中国人は礼儀知らずだから儒教を作った
朝鮮人は歴史も文化もないから偽造する

>>38,>>40
今の日本人は国防意識が低い、自衛のための戦争や固有の領土を主張することさえ悪だと考えられているのが嘆かわしいってこと？
それはそうだが、そこで武士道だ武士道だと強調する人が出てくるのがちょっとわからない。

>>41
武士は単なるガードマンであって、貴族と違って教養がなく礼儀作法を知らないから……ってのが天皇崇拝・律令政支持の考え方だと思うけど、そんなことを言ったら怒り出す現代人がいるだろうな。
で、そういう人に限って武士道なんてなかった古代的な世界観に妙な憧れを持ってたりしてｗ

たとえばの話、仮に日本で徴兵制を復活させたとして、その場合の兵士というのは、鎌倉～江戸の武士よりは古代の防人のほうが近いと思うんだけど。
なんで武士ばっかりヒーロー扱いなんだろう？　明治維新の主役が武士だったからそうなっただけじゃない？

>>41
チキンな日本人が百姓になり、ヤクザな日本人が武士になった。

>>42
領土とか国防がどうのこうのじゃなくて、武勇の話でしょ。
強い奴が認められるのは原始的なもので、それが基礎になってるのが武士道じゃないかな。
それで、その原始的価値観はまだ世界に生きていると、俺は思っている。
後、俺は38じゃないんで、今の日本にそれがないと考えてない。

>>42
自衛隊は防人名乗ってなかったか。帝国軍人は武士を自称してたが。
戦士がヒーロー扱いなのは万国共通。

＞武士道だ武士道だ強調する人
そりゃ戦争するのに都合がいい思想だからでは。

>>44
今の日本では、武勇に対する社会的な評価が揺らいでいると俺は思ってる。
強く勇敢である、ってのは万国共通で「格好良い」はずなんだが、何故か日本にはこういう人間を毛嫌いする人達がいる。
勇ましく戦った人間を評価しない、そういう意見が大っぴらにまかり通る社会は良くない、>>38はそういう趣旨だよ。

「騎士道」から神への信仰を引いて日本の文化を足して無理やり成立させたのが「武士道」だってばっちゃが言ってた。

>>43
江戸時代以前に純粋な百姓なんていねえよ。純粋な武士も割と少なかったんじゃねえかな？

大和魂的な武士道は新しいものだったんだな。
歴史物を見てるとちょっと気に障っただけで女子供も叩っ斬るような
小物臭い連中が多いイメージがあったからそれとの違和感が解消されたわ。
実際ＤＱＮ侍もいただろうけど、どういう侍が多かったんだろう

>>41　典型的なネトウヨだな
武士道が儒教の影響を多分に受けてることも知らないんだろうな

女子供を殺すのは、中世以前でも普通に武士らしからぬ行為と看做されてた節があるけどなあ
戦国時代辺りだと奴隷貿易の商品にもなるし

>>45
そういう風潮は日本に限らず近代以降の先進国ではありふれた話らしい。ルソーも近代批判の中で武勇とか忠誠みたいな前近代の精神が失われることを危惧していたし、実際失われたのではないかという批判は今も根強く残ってるらしいから日本が特別というわけではないと思う。

主君や所領を守るためには戦わないといけないんだと気づいたリアリストなのに、貴族からバカにされてたという意味では、武士も可哀想だったと思う。
だが「いつの世も新しい日本を築いてきたのは俺たちだぞ！貴族なんて自己中ばっかで国や民のことなんて考えてねえだろ」みたいなコンプレックス渦巻いている気がする、のは俺だけだろうか。
例として、平家が源氏に敗れた理由について、あいつら武士の癖に貴族の真似して腑抜けてたからと一昔前まで言われてたし。（今は肯定的な評価もあるようだが）

>>52
手に入らないものに対する憧れはあったと思う。
でもそれは、公家側も同じだったんじゃないかなあ。

女子供が無抵抗だとは限らないが？
歯向かえば女子供を殺さざるやおえないと思うけどなあ？
いや、取り押えるという手もあるが、それも出来るか出来ないかという問題があるし。
強いて言えば「無抵抗な女子供を殺す」ならわからんでもないが、それなら「女子供」にこだわる必要があるのかと思ってしまう。

関連動画武士関係ねえ

>>50
まあレベルカンストしてるのに、ゴブリンやスライム相手に俺TUEEEEするような事したら小物っぽくみえるようなものか。
それに目に余ると領地から人が逃げ出しかねないしね。

危険性って言うときりがないし、女子供より腕力が強い男の方が危険性が高いのは確か。

「女子供は弱者」「弱者をいたぶるのはよくない」「男は女子供を守るもの」って考えは色んなとこに見られるし、染みついた倫理・道徳に背いた行動はいつだって抵抗・忌避されるさ。人間なんてのものは理屈じゃなくて感情で動くもんなんだから。

基本的に昔は女子供は男に従うものっていう考えが強くて完全に無抵抗とは言わずとも刃向かうことはそうそう許されなかったからなぁ。
武士並みに暴れまわった奴もちらほらいたようだが

士魂商才という言葉があって、拝金主義等への諌めがあるとか。実業家の理想像だって言われるらしい。武士道はやっぱり必要だと思うぞ

新撰組やドン・キホーテのほうが「武士」や「騎士」たらんとしてたんだろうな