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⊃ 冬戦争 | | |
| | コッラー河無双 | |
⊃ | 雪中の奇跡 | |
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⊃ 1939年8月にドイツとソ連が不可侵条約を締結したことで、戦いの |
| 矛先はフィンランドへ向けられる。この条約においてドイツはソ連 |
⊃ に、フィンランドを含めたバルト諸国の併合も認めた。当然ながら |
| これはすべて秘密協定であった。しかし時間とともにその密約は |
⊃ フィンランド政府の知るところとなる。ソ連との軍事的緊張の高ま |
| りを受け、フィンランドがドイツに援助を求めたとき、ドイツはこれ |
⊃ に応じない姿勢を示したのだ。もしもソ連と戦争になった場合、フ |
| ィンランドは大国にたった一国で立ち向かわねばならないというこ |
⊃ とだ。そうした状況の中、ソ連がフィンランド領内に軍事基地を建 |
| 設する許可を求めてきた。だがフィンランドはこれを拒絶した。そ |
⊃ して1939年11月30日、ソ連は1932年に結ばれた不可侵条約を破 |
| 棄、フィンランドへの侵攻を開始する。こうして始まった"冬戦争" |
⊃ は1940年3月13日のモスクワ講和条約をもって終結、フィンランド |
| はソヴィエト連邦に南東部を割譲することとなった。 |
⊃ |
| (決定のもたらす影響については、云々) |
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| かかってこい! 相手になってやる! |
|二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二|
| ソ連の圧力に屈する |
|二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二|
かかってこい!相手になってやる!とは、圧倒的強者に対する弱者の意地である。
また、冬戦争始まりの合図であり、ソ連にとっての悪夢の始まりでもある。
概要
歴史シミュレーションゲームで有名な、スウェーデンのパラドックス社(通称パラド)制作のゲーム「Hearts of Iron II」(ハーツオブアイアン2。通称HOI2)で発生するイベントの、選択肢の一つである。数あるイベントの中でも屈指の燃え(萌え)イベントである。
これを選択すると、ソ連がフィンランドに対して宣戦布告し、史実でも起こった冬戦争が始まる。
HOI2ではIC(工業力)というものが存在し、各国はこの"IC"をユニット・物資・カネ・技術研究などの各分野に振り分けて生産・研究などを行う。ICの高さが国家の強さを表していると言っても過言ではない。
例えば、このゲームで最も基本的な軍事ユニットである「歩兵師団」を1個師団新設するためには、(コストを軽減する技術の進捗具合によるが)IC7を95日間使用する。冬戦争開始直前のフィンランドにはこのICが10強ほどあるのだが、対するソ連は200を悠々と超える(平時でも戦時でも世界1、2位を争う)。つまり単純計算で、フィンランドが95日かけて歩兵1個師団を新設している間に、ソ連は28個師団を揃えることが出来るのである。
また、フィンランドが保有している歩兵10個師団強に対して、ソ連は100個師団をこれまた悠々と超え、更には戦車師団や航空師団までも多く保有している。ちなみに最も低コストな種類のもので、戦車師団の場合は一次大戦式の中戦車でIC16を180日間、航空師団の場合はCASでIC8を180日間使用して生産する。ゲーム開始から約3年後にソ連がやって来る事を考えると、フィンランドには数を揃える時間はない(当然、その間にソ連も各師団を生産する)。
まさに、ゾーマに立ち向かうスライム、ジャイアンに立ち向かうのび太である。
・・・しかし、もし配合を繰り返したスライムであれば?帰ってきたドラえもん版のび太であればどうだろうか?闇の衣のない低Lvのゾーマであれば?かーちゃんにボロボロにされたジャイアンであればどうだろうか?
まずこのゲームの序盤のソ連軍は非常に弱い。ロシア革命の後遺症や大粛清を意識しているのか、序盤のソ連軍は非常に弱く設定されており、装備も旧式でボロボロの状態にある。具体的に言えば、ソ連歩兵3個師団がドイツの歩兵1個師団に追い回されるくらいに弱い。ポーランドやルーマニアといった中小国にすら、その倍の数の歩兵師団を揃えても勝利は約束されない(当然、更に数を揃えればひき潰せる)。
それに対するフィンランド軍は、装備こそ貧弱なもののドクトリン研究や塹壕補正、冬期補正、優れた将軍といったあらゆるアドバンテージを得て、(防戦に限れば)通常の数倍の強さを誇る(このゲームでは残念ながら あの人は登場しないので、このフィンランド軍の強さには関係ない。多分。きっと。)。
その他にも様々な要因があり、上手いプレイヤーであればソ連軍を撃退し、更に状況によってはモスクワを占領することも可能なのである!
・・・しかし、所詮は弱小国と未来の超大国。多くの場合はソ連軍の圧倒的物量に屈してしまい、後に発生する講和イベントで、ソ連の要求を呑まざるを得なくなる。
また、講和するか否かの第一決定権はソ連にあり、ソ連が講和を望まなければ、フィンランドは赤軍の波に飲み込まれてしまい、同志スターリンの指導を受け入れ再独立するかソヴィエト連邦を構成する国の一つになってしまう。まさに小国の悲哀である。
このように冬戦争に直面したフィンランドが、ソ連と正面をきって戦い勝利を得ることは絶望的である。いくつもの国を経験してきたベテランプレイヤーでも不可能ではないだろうか。
だが、逆に言えば「ソ連と正面をきらなければ勝つことは不可能ではない」し、「世界の覇者になることも可能である」(それでも初期は綱渡りにならざるを得ないが)。詳しくは一級のベテランプレイヤーによるAARを読んで頂きたい。
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関連項目
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