なんでもかんでもガンダムの冠さえ付けりゃあ売れると思いおって……! とは
機動戦士ガンダム サンダーボルト 133話にて、エドワード・ボーマン提督が言い放ったメタ発言台詞である。単行本第16巻に収録。
概要
「アナハイム・エレクトロニクス社製 試作中の新型MS『ブルG』。 高出力・重武装によるフルアーマータイプで 次期主力MSの有力候補の1つです。」
「おい…! コイツは先月までガンキャノンIIの発展試作機だったはずだぞ! いつからガンダム顔になった!?」
「えっ…? そ、そうですか?」
「仕様書をよく見ろ! マスクを変えただけで中身の性能は丸っきり以前と同じだぞ! アナハイムの武器商人め! 面の皮が厚いにも程がある!」
「なんでもかんでもガンダムの冠さえ付けりゃあ売れると思いおって……!」
「あの… この後視察するMSですが…」「あ? なんだ?」
と、新型モビルスーツによる再軍備が進むルナツー内でのやりとりという形で、ガンダムファンがたびたび思ったり思わなかったりしている事を、ムリの無い程度に話の流れの中に組み込んだようなエピソードになっており、サンダーボルトの中でもよく引用される一コマとなっている。
その後、ルナツーに接収されていたNT用MAブラウ・ブロの奪取を目論むダリル・ローレンツたちは、サイコ・ザクの外見をガンダムに偽装したパーフェクト・ガンダムでルナツーに潜入。だが、上述の「ガンダムタイプばかり搬入される」状況に慣れていたのか、スタッフはパーフェクト・ガンダムをあっさり通してしまう。ダリルはパーフェクト・ガンダムとブラウ・ブロを合体させて大暴れ、ルナツーは大混乱に陥ってしまう。一見メタなだけの台詞に見えて、後の展開への布石でもあったのだ。
ちなみに、ルナツー司令官のボーマン提督は、該当のコマだけを見ると、いかにもガンダムシリーズにありがちな、仕事をしない連邦高官といった風貌だが、彼は上のやりとりのように、ルナツーへ次々と運び込まれる新型機の視察に追われており、ブルGについては仕様書を確認することでジム頭からガンダム頭にとりかえただけである点を見抜いていたり、ダリル・ローレンツの襲撃の際もルナツーに残り指揮を続け、ブラウ・ブロを奪取された後はダリルを危険なニュータイプと判断し、ルナツー内での無制限武器使用の許可を出すなど軍人として真っ当な仕事をしていた。
最終的にルナツーは2割の艦隊を失ったようだが、上記のブルGも実戦ではかなり奮戦をしており、ボーマンも戦死も免れ更迭もされていないようで、後の話で姿を見せている。
関連商品
関連項目
- 8
- 0pt