アミューズメントICカードとは、e-amusement pass / Aime / バンダイナムコパスポート(バナパスポートカード) / NESiCAの規格を統一したカードである。
なおメーカー・タイトルによっては「AICC」「Amusement IC」「アミューズメントIC」と表記しているが、本記事はアミューズメントICカードに統一する。
概要
2018年10月25日より、タイトー以外の3社一斉に対応・販売開始。また2019年2月14日より、タイトーが販売開始。タイトー参加により、2018年時点で存在した共通ICエントリーカード4種は全て統一されたこととなる。
コナミアミューズメント、セガ[1]、バンダイナムコアミューズメントの3社共同により管理されている。なお、共同管理会社にタイトーは含まれない。[2]
対応機種・対応カードであるならば、4社どのカードデザインであっても認識する。厳しいことを言うならば単にカードがまとまっただけの規格であり、即座に電子マネー「PASELI」やバナコインに対応したり、4社のカード登録サイトが全て1つにまとまるなんてこともない。
手持ちのカードがアミューズメントICカードになることもない。互換性は存在しないためである。開始後もそのまま使用できるが、アミューズメントICカードにしたいのであれば新たに買い直す必要がある。
アミューズメントICカードは、「AM」と書かれたロゴが表面もしくは裏面に記載されている。色は様々。
開始までの経緯
初出はJAEPO 2018(2018年2月9日~2月11日)。コナミアミューズメントブースにて「2018年夏を予定」という時期と共に掲示し、セガ・インタラクティブ(当時)ブースでのステージ発表がなされた後、3社一斉にプレスリリースを掲示した。当初、タイトーの参加予定はなかった。
その後しばらく音沙汰がなく夏と呼ばれる時期は過ぎてしまったものの、コナミアミューズメントが2018年9月頃から、下記の通りに動き出した。
- e-AMUSEMENT PASS→e-amusement passへの変更
- 新型e-amusement passの発売(アミューズメントICカードの一種)
- コナミ機種用にアミューズメントICロゴを送付
他2社が対応すれば開始という状態になっていたが、3社共に一切の情報を出さずいつになるのか不透明な状態だった。
以降の動きは下記の通り。
- 2018年10月4日:「Aimeサービスサイト」がスマートフォン対応となりリニューアル、アミューズメントICカードを受け付けるようになった
- 2018年10月:セガ、バンナム機種へのアミューズメントICロゴ送付
- 2018年10月24日:一部店舗でアミューズメントICカード版Aimeカードの先行販売
- 2018年10月25日:正式スタート、バナパスポートサイトのアミューズメントICカード対応・カード販売
その後の経緯
2019年1月22日、突如タイトーがアミューズメントICカードへの対応開始を発表。NESiCA版アミューズメントICカードを同年2月14日から順次販売開始し、同年3月稼働の「ストリートファイターV タイプアーケード」を第一弾として順次展開する旨が告知された。
以降の経緯は下記の通り。
- 2019年1月23日:スクウェア・エニックス運営タイトルの対応予定が一斉に発表
- 2019年2月14日:アミューズメントICカード版NESiCA先行販売開始
- 上記と同日:NESiCA.netがリニューアル、フィーチャーフォンサポート終了と引き換えにアミューズメントICカードを受け付けるように
- 2019年3月14日:「ストリートファイターV タイプアーケード」稼働に伴い、タイトーでの正式対応開始
- 2019年4月25日:「ディシディア ファイナルファンタジー(AC版)」などの対応に伴い、スクウェア・エニックスでの正式対応開始
既存カードからの引き継ぎ
4社の過去発売カードから引き継ぎたい場合、それぞれのサイトで再発行手続きを行う事により可能となる。
前述の通り、カード以外の各種データ等は全て独立したままである。引き継ぎたいデータの使用カードを調べ、「e-amusementサイト」「Aimeサービスサイト」「バナパスポートサイト」「NESiCA.net」の内必要なサイト全てにおいて"再発行"しなければならない。
同じ会社の複数カードを1枚に統合することはできない。これはアミューズメントICカードに限らず、各社独立カード時代からの制限である。
下記に例を示すが、詳しくは各社サイトを参照。(コナミ / セガ / バンナム / タイトー)
- 例1:SOUND VOLTEX(e-amusement pass)、CHUNITHM(Aime)、太鼓の達人(バナパスポート)をアミューズメントICカードに引き継ぎたい
- 例2:麻雀格闘倶楽部(e-amusement pass)、三国志大戦(Aime1)、オンゲキ(Aime2)を引き継ぎたい。カードはそれぞれ別だがこれを機に統合したい
- 例3:既にアミューズメントICカードを使用してしまった。ディシディア ファイナルファンタジー(NESiCA1)をプレイしているが、このカードに電車でGO!!(NESiCA2)で使用しているカードを統合したい。電車でGO!!は青い旧NESiCAを使用している。
なおNESiCA分は再発行予約をした上で、24時間以内に「アミューズメントICカード対応タイトルでNESiCA認証」しないと無効になる仕様なので注意。
対応機種
詳しいタイトルは4社のサイトを参照。今後稼働開始する新規タイトルについては、対応機種として明記されていなくとも対応となる。
コナミ / セガ / バンダイナムコ / タイトー・スクエニ
コナミアミューズメント
第3世代e-AMUSEMENT PASSに対応している機種は全て使用可能(オンラインサービス終了済のものを除く)。第3世代で未対応となった機種はアミューズメントICカードでも未対応。
使用時にコナミアミューズメント独自のカードナンバーが表示される。裏面のアクセスコードで各種操作が可能であるためメモの必要はない。
セガ
基本的には全て対応。ただし、下記機種は一切対応しない。
遅れて対応したものは下記の通り。
- バベルのメダルタワー(2018年12月までに対応)
- Wonderland Wars(2018年12月、Ver.4.00-B 「七つ色の冒険譚」にて対応)
- ALL.Net P-ras MULTI Ver.2(2019年3月27日配信の全体アップデートにて対応)
- 公式告知はないが、あるゲームセンターが告知している。
また一部機種では携帯電話・おサイフケータイとして認識され、初回プレイにて各種警告表示や内容同意が必要となる。これらは読まずに「はい」「同意する」で続行すること。内容はアミューズメントICカードには適用されない。
バンダイナムコアミューズメント
基本的に未対応。既存機種は下記機種以外認識しない(2018年10月以降の新機種は例外なく対応)。
- 湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE 6以降
- 機動戦士ガンダム 戦場の絆 REV.4以降
- 太鼓の達人 ブルーVer.以降
- シンクロニカ Ver.3.xx以降
- マリオカート アーケードグランプリDX 2018年12月度アップデート適用以降
- スーパードラゴンボールヒーローズ ユニバースミッション7弾 装填以降(株式会社バンダイ運営)
- 公式告知はないが、あるゲームセンターが対応済み告知を出している。 写真も存在。
- あるユーザーがバンダイに問い合わせたところ、2019年1月頃には既に認識できるようになっていたがその時はサポート対象外とのこと。
なお、機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2は10月30日稼働の新規タイトルであるため、稼働開始より対応する。マキシブーストONなど、それ以前のバージョンは対応しない。
タイトー(2019年3月以降)
2018年10月以前の既存機種はほぼ未対応。(2018年10月以降の新機種は例外なく対応)
既存機種で対応出来たものは下記の通り。
- 電車でGO!!(Ver.5.1アップデート適用後)
- NESiCAxLive(2019年4月9日対応)
- NESiCAxLive2
今後の対応予定、及び検討タイトルは下記の通り。
新規タイトルは2019年3月14日稼働の「ストリートファイターV タイプアーケード」より対応している。NESiCAxLive2配信の「ブレイブルー クロスタッグバトル」も、新規タイトルに含まれるため対応する。
なお、極端に対応数が少なくなるためか、アミューズメントICカードに移行しても旧NESiCAは使用可能になっている。アミューズメントICカード対応タイトルではどちらを使用しても問題ない。
また、タイトーのみ一部特殊な対応が取られており、これらタイトルでは、アミューズメントICカード版NESiCA以外のアミューズメントICカードは使用できない。
スクウェア・エニックス(2019年4月以降)
全個別対応ゲームがネットワークサービスを終了しており撤退済。
- ディシディア ファイナルファンタジー(AC版)(2019年4月25日対応)
- シアトリズム ファイナルファンタジー オールスターカーニバル(2019年4月25日対応)
- 星と翼のパラドクス(2019年12月18日対応)
なお、「ミリオンアーサー アルカナブラッド」はNESiCAxLive2タイトルであり、2019年4月9日付で対応している。
タイトー同様、アミューズメントICカードに移行しても旧NESiCAは使用可能になっている。アミューズメントICカード対応タイトルではどちらを使用しても問題ない。
関連項目
- コナミ / セガ / バンダイナムコ / タイトー
- e-amusement pass
- Aime
- バナパスポートカード
- NESiCA
脚注
- *2020年3月31日までセガ・インタラクティブ
- *タイトーは他3社と異なり、"共同"運営に加わったという宣言をしていない。2019年2月14日からのアミューズメントICカード参入後も、アミューズメントICロゴはコナミアミューズメント、セガ・インタラクティブ(当時社名)、バンダイナムコアミューズメントの3社で管理」という意味の文章をタイトー各種サイトに掲載している。
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