エリーのアトリエとは、1998年12月17日にガストから発売されたプレイステーション用ソフト。錬金術士育成シミュレーションとロールプレイングゲームを組み合わせた独自のゲームスタイルが特徴的である。ザールブルグ三部作の一つで、アトリエシリーズとしては「マリーのアトリエ」に続く2作目にあたる。キャラクターデザインは山形伊佐衛門。
前作「マリーのアトリエ」のシステムをスマートにし、作品の要である調合システムを改良・強化しており、自由度の高さ、やり込み要素の多さなどから、アトリエシリーズの中でも特に人気が高い。また、数多くのハードに移植されている。
ストーリー
エルフィール(エリー)は故郷の村を伝染病から救ってくれた錬金術士に憧れ、ザールブルグの錬金術アカデミーを受験する。かろうじて補欠入学できたものの、成績は下から数えたほうが早いという有様。お金も無いエリーは担当教師のイングリド先生から街中の工房を紹介してもらい、調合でお金を稼ぎながら錬金術の勉強をすることになる。
概要
落ちこぼれの錬金術士見習いエルフィール(エリー)のザールブルグ市での生活を描いた育成シミュレーションRPG。
在学する錬金術アカデミーでの試験を目標に、好意で貸してもらった工房で錬金術の調合の研究をするのが基本的なゲーム内容になる。錬金術士として成果を上げるのが目標ではあるが、武闘大会で王宮の親衛隊長をぶちのめしたりドラゴン退治に興じたり、爆弾魔として勇名を馳せたり、山を越え海を越えて諸国漫遊できるなど、道を踏み外しやすいにもほどがある素晴らしい自由度のゲームシステムとなっている。
このゲームにおける錬金術とは、ゲームアイテム全般の製造のことであり、必ずしも魔法的神秘的なものだけとは限らない。薬草の調合から高度な薬品の製造、鉱物の精製、金属加工、爆弾などの武器からロウソクやホウキといった日用品、楽器などの製作も錬金術の対象になる。そのため街の人の中には便利屋と勘違いしている人もいる。ただ、アイテムを調合するには調合レシピの知識と素材が必要となるため、調合依頼を受けてお金を稼いだり、素材集めに街の外に出たり、友人と一緒に冒険の旅に出たりとやるべきことは多岐に渡る。特に欠かせないのが街の住人たちとの交流であり、時にはお互いに悩み成長していくことで錬金術の技術や知識だけでない世界に触れ合うことができる。
登場する人物には親密度があり、会話や冒険、イベントを通じて親密になることで夢や目標、悩みを共に解決するストーリーイベントが発生する。イベントをこなさなければ冒険に誘えないキャラクターなどもいる。また、異性との淡い恋愛要素もある(明示的な恋愛関係を結ぶというほどではない)。
最初に提示される目標は、4年後のアカデミー卒業まで落第せずに成果を上げることと、エリー本人の夢として村を救ってくれた錬金術士のような人になること、その人が使った魔法の薬「エリキシル剤」を作ることである。数多くのエンディングが用意されており、開始直後に4年間寝続けてイングリド先生に呆れられながら落第・放校、錬金術そっちのけで冒険者として名声を得る、錬金術の最終目標『金の作成』を成功させて貴族の仲間入りをする、など様々な結末が待っている。
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関連項目
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