シビック(アルファベット表記:CIVIC)とは、ホンダ(本田技研工業)が製造・販売するハッチバック型またはセダン型の乗用車である。日本では7代目までが小型乗用車、8代目からはミドルクラスという位置づけであった。ヨーロッパではCセグメント、アメリカではコンパクトカーに該当する。
概要
四気筒エンジンを横置きにするFF(Front Engine Front Drive)小型車として、1972年に登場した。
北米ではCVCC採用の初代シビックが大気汚染防止のための自動車排ガス規制法のマスキー法クリア第一号を達成した。それ故、環境問題に関心がある有名人・知識人に非常に評価が高い御用達ブランドとなった。現在の国産エコカーの先駆者である。
従来はハッチバックが主力であったが、2001年に販売を開始した1クラス下(Bセグメント)のフィットが売れに売れまくってハッチバック版シビックの需要をも食い潰す現象が起きてしまった。同時にこの頃の欧米市場のCセグメント車はボディサイズを軒並み拡大する方向にあり、その寸法は一昔前のDセグメントに相当する大きさにまで膨らんでいた。国内外双方の販売事情に対応すべく、シビックは2005年にエンジン・車体とも大きくしたミドルクラスへとサイズアップするとともに、国内においてはセダンのみ販売することとなった。しかしこれが災いして国内の販売台数は落ち込み、2010年に日本での販売を終了。以降は海外輸出限定の車種として製造・販売されることとなった。
TypeRと言う走り屋御用達のスポーツ・レース走行向けグレードもある。
歴史(日本)
初代(1972年~1979年)
1972年発売。
ボディタイプは、発売当初は2ドアセダンであったが、発売翌月には3ドアハッチバックが追加された。
エンジンは1200cc、トランスミッションは4速マニュアルのみ。
1973年5月には一部改良を実施。
ホンダマチック搭載車が追加された。
同年冬には4ドアセダン、1500ccエンジン(CVCCの有無で2種類あり)が追加された。
1974年にはスポーツモデルの「RS(ロード・セイリング)」を追加。
このモデルには高出力タイプの1200ccエンジンや5速マニュアルが搭載されていた。
また、5ドアバンも追加されている。
1975年には全車CVCCエンジン化され、RSには1500ccエンジンが搭載された。
翌年には4ドアセダンに1.2リッターモデルが追加された。
1977年には5ドアハッチバックを追加。
これを受けて翌年に4ドアセダンが廃止されている。また、1200ccエンジンが100ccボアアップされ1300ccとなった。
2代目(1979年~1983年)
1979年発売、通称「スーパーシビック」。
ボディタイプは3ドアハッチバックのみであったが、数ヵ月後には5ドアバンが追加されている。
エンジンは1300cc/1500ccの2種類を設定。
1980年には4ドアセダンとバンをベースにしたワゴン「シビックカントリー」を追加。
1981年にはマイナーチェンジを実施。
ヘッドライトが丸型から角型に変更、翌年にはリアコンビランプの形状も変更された。
1983年にはモデルチェンジを実施。
3代目(1983年~1987年)
1983年発売、通称「ワンダーシビック」。
ボディタイプは、発売当初は3ドアのみであったが、1ヵ月後に4ドアセダンと5ドアワゴンが追加された。
このモデルから5ドアワゴンは「シビックシャトル」という名称になる。
エンジンは1500cc/1300ccを設定。
このモデルではヘッドライトがグレードにより異なっており、上級モデルでは異型、廉価モデルでは角型が採用されていた。
1984年には3ドアにスポーツモデルの「Si」を追加。
このモデルでは1600ccのDOHCエンジンを搭載していた。
翌年にはセダンにも「Si」が追加されている。
1985年にはマイナーチェンジを実施。
外装デザインが変更された。
このモデルのCMには前期/後期一貫してルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」(What a Wonderful World)がCM曲として使用されていた。
1987年にはモデルチェンジを実施。
4代目(1987年~1991年,シャトルは1987年~1996年)
1987年発売、通称「グランドシビック」。
このモデルでは3ドアハッチバック/4ドアセダン/5ドアシャトルの3種類が同時に発売されている。
エンジンは1600cc DOHC/1600cc SOHC/1500cc SOHC/1300cc SOHCの4種類を設定。
トランスミッションは、4速オートマチック、5速マニュアルの2種類を設定。
駆動方式は、従来のFFのほかにリアルタイム4WDが設定された。4WDモデルはスーパーロー付の5速マニュアル(なので実質的には6速マニュアルになる)のみであった。
発売当時のグレード編成は以下の通り。
3ドア(2WD):23U/23L/25R/25X/Si/Si EXTRA
4ドア(2WD):35U/35M/35X/35X EXTRA/36i
4ドア(4WD):RTX 4WD/RTX 4WD EXTRA/RTi 4WD
5ドア(2WD):55X/55X EXTRA/56i
5ドア(4WD):RTX 4WD/RTX 4WD EXTRA/RTi 4WD
1988年には一部改良を実施。
4WDにA.L.B(アンチロックブレーキ、当時は商標の関係でABSが使用できなかった)の付加した「INTRAC」を追加、同時に4WDでもオートマチックが選択できるようになった。
また、セダンにスポーティモデルの「35XT」が追加された。
36iはモール類がカラード化され、名称を「36i Limited」に変更した。
1989年にはマイナーチェンジを実施。
外装デザインが変更されたほか、3ドアにVTEC搭載のB16A(1600cc DOHC)エンジンを設定。
マイナーチェンジ直後のグレード編成は以下の通り。
3ドア(2WD):23U/23L/25R/25X/25XT/Si/Si EXTRA/SiR/SiR II
4ドア(2WD):33U/35M/35M EXTRA/35X EXTRA/36i Limited/35XT/Si
4ドア(4WD):RTX/RTX EXTRA/RTi Limited/RT-Si
5ドア(2WD):53U/55X/55X EXTRA/56i
5ドア(4WD):RTX/ RTX EXTRA/RTi
1990年には一部改良を実施。
3ドアに「25XT Formula」、4ドアに「35XT Formula」、5ドアに「RTi Limited Edition」が追加された。
1991年には3ドア/4ドアがモデルチェンジを実施、5ドアは継続生産される。
1994年にはRV風の外装パーツをまとった「ビーグル」シリーズを追加。
1996年にはシャトルの生産を終了、後継モデルのオルティアが発売された。
5代目(1991年~1995年)
1991年発売、通称「スポーツシビック」。
ボディタイプは3ドアハッチバックと4ドアセダンの2種類。この代からセダンには「フェリオ」のサブネームがつけられた。
3ドアのリアハッチは他車と違い、レンジローバーなどと同様の上下分割タイプであった。
4ドアには、通常の5人乗りのほかに4人乗りモデルも用意されていた。
エンジンは1300cc SOHC/1500cc SOHC/1500cc SOHC VTEC/1500cc SOHC VTEC-E/1600cc VTECの5種類を設定。
駆動方式は、2WDのほかにセダンのみ4WDを設定。
燃費重視モデルの「ETi」というグレードが存在したが、初期モデルでは5速マニュアルのみで運転席エアバッグを標準化、パワーステアリング非装着というわけのわからない仕様だった。
1993年にはフェリオに1600cc SOHCエンジンを追加。
また、米国生産モデルであるクーペが追加された。
1995年にはモデルチェンジを実施。
6代目(1995年~2000年)
1995年発売、通称「ミラクルシビック」。
ボディタイプは3ドアハッチバックと4ドアセダンであるフェリオの2タイプ。3ドアのハッチゲートは従来タイプに戻っている。
エンジンは1300cc/1500cc SOHC/1500cc 3Stage VTEC/1600cc VTECの4種類を設定。
トランスミッションは、従来の5速マニュアルや4速オートマチックのほかに、CVTであるホンダマルチマチックSが設定された。
1996年には米国生産のクーペを追加。
1997年には高性能モデルの「シビックタイプR」を追加。
これにより従来のレースベース車が廃止された。
4ドアセダンには「LEV」を追加。
このモデルは排出ガス中の有害物質を低減する技術を搭載したエンジンが採用されていた。
また、同年にはクーペが短期間で廃止された。
1998年にはマイナーチェンジを実施。
外装デザインが変更された。
また、セダンに初代以来となる「RS」の名を冠した「Vi-RS」が追加された。
2000年にはモデルチェンジを実施。
7代目(2000年~2005年)
2000年発売、通称は「スマートシビック」らしいが、ほとんど認知されていない。(実際、この項を書いている私も書く直前まで知らなかった)
このモデルから3ドアが廃止され、4ドアセダンのフェリオと5ドアハッチバックのみになった。
エンジンは1500cc/1500ccリーンバーン/1700ccの3種類を設定。
2001年には一部改良を実施。
電動アシスト付きガソリン車の「シビックハイブリッド」が追加された。
2003年にはマイナーチェンジを実施。
外装デザインが変更された。
2005年にはモデルチェンジを実施。
8代目(2005年~2010年)
2005年発売。
このモデルからセダンのみとなり、従来のハッチバックモデルは廃止された。
従来のシビックよりもクラスが上がっており、幅の関係で3ナンバーとなっている。一時のアコードよりも大きくなってしまった。
エンジンは1800cci-VTECを搭載。ハイブリッドの設定もあった。
2008年にはマイナーチェンジを実施。
リアランプのデザインが変わった。
2010年には生産を終了。
なお国内においては、10代目シビックをベースとしたタイプRが2015年10月より1,000台限定で販売される予定である。
ワイ「チ、チノちゃん!アクセル激しく吹かさないで!」 チノ「うるさいですね…」ンバァァアアアアアアア
ごちうさコピペ「うるさいですね……」の改変コピペの一つに香風智乃がシビックを乗り回しているというものがある。このことから、香風智乃=シビックに乗ってる走り屋という風評被害が発生した。
シビック「ンバァァァアアアッ…」ンバァンババ…ンバッ…
チノ「はい、今日のお買い物は終わり。お疲れさまでした」
ワイ「うぅ……あ、ありがとうございました……」
数週間前、ラビットハウスもついに念願の自家用車として中古のシビックを買ったのだが、『免許を持ってないワイに運転をさせるのは道交法レイプでは』
という懸念の声があり、結果、チノちゃんが定期的に運転してワイを連れてお買い物に行ってくれるようになった。
しかしチノちゃんはなんだか静かに走ることがキライみたいで、いつもいつも不愛想にシビックンバアアアアアして、ワイのお耳イタイイタイなのだった。
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