シャーリー・フェネットとは、『コードギアス 反逆のルルーシュ』『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の登場人物である。
概要
アッシュフォード学園に所属する女子生徒。生徒会と水泳部を掛け持ちしており、明るく優しい性格。
クラスメイトであり同じ生徒会メンバーでもあるルルーシュに好意を抱いており、
「ルル」という愛称で彼を呼ぶなど親しい間柄ではあるのだが、肝心の想いは中々告白できずにいた。
(鈍感なルルーシュを除く周囲にはバレバレだったようだが)
そんな彼女の平穏な日常は、ルルーシュ/ゼロを巡る事件に巻き込まれて次第に崩れ始める。
ルルーシュを想い続ける心優しい彼女を待つ運命とは…。
シャーリーの人生
ルルーシュに想いを寄せながらも、中々一歩が踏み出せないまま日々の学園生活を送る。
ルルーシュがギャンブル(賭けチェス)をしていることを心配して苦言を呈しているほか、転校してきたばかりで周囲と溝があったスザクにも率先して声をかけるなど、その優しさが伺える。
1話でルルーシュに電話をかけたことが間接的に彼がギアスを手に入れる遠因になっており、この先自身に降りかかる運命を変えてしまったのはシャーリー自身だとも言える。
【父親の死】
黒の騎士団&日本解放戦線と、コーネリア率いるブリタニア軍による「ナリタ攻防戦」の中、シャーリーの父親が黒の騎士団が発生させた土砂崩れに巻き込まれて亡くなってしまう。悲しみのままにルルーシュと唇を重ねるが、父親の死を理由にルルーシュに迫ってしまったことにまた思い悩む。
そんな中、ヴィレッタにルルーシュとゼロの関連性を吹き込まれるシャーリー。自らの手でルルーシュの潔白を証明するために彼を尾行するが、その結果、偶然ゼロの正体がルルーシュであることを知ってしまう。
動転するシャーリーだったが、同じくゼロの正体を知ったヴィレッタを咄嗟に落ちていた銃で撃ち、間接的にルルーシュを守ってその場を去る。
ここから、彼女の人生はギアスを巡る戦いに翻弄されていくこととなる…。
【ギアス】
自身の想い人が父親を殺した憎むべき相手だったこと、そしてヴィレッタを殺してしまった(と思い込んだ)自責の念に苛まれ、誰にも相談できず一人で苦悩する日々が続く。その感情をもう一人のギアス使い・マオに利用されてしまい、一度はルルーシュと心中しようとするも、C.C.の協力もあって失敗に終わる。しかし、『本当に大切なものは自分から遠ざけておく』という考えを持ち、そして何よりもシャーリーをこれ以上苦しませまいとしたルルーシュによって、『ルルーシュに関する記憶を全て忘れる』というギアスをかけられてしまう。
以降、学園ではルルーシュと喧嘩をして「他人ごっこ」をしているという設定で過ごす事になるが、作中後半、記憶を失う前に自身が書いていた手紙を読んで再び『ゼロ=ルルーシュ』という事実を知る。記憶と共にルルーシュへの好意も失ったはずのシャーリーだったが、それでも『ルルーシュが自分たちに危害を加えることはない』と最後まで彼を信じ、ゼロの正体を誰にも話さなかった。
【キューピッドの日】
ルルーシュが皇帝のギアスによって記憶を改竄されるのに伴い、他の学園の面々と共に記憶を改竄される。R2開始時点で既にルルーシュに好意を持っているが、これは改竄によって単にルルーシュの正体を知る前の状態に巻き戻ったのか、それとも再び一からルルーシュを好きになったのかは不明(作中の発言を見る限りでは後者である可能性の方が高い)。ルルーシュに扮する咲世子にキスされて戸惑ったりしつつも、ミレイ会長の卒業イベントである「キューピッドの日」には、ルルーシュと学園公認のカップルとなる。
しかし、彼女のそんな幸せは長く続かなかった。
V.V.の元で改造され、その指示で街中でギアスキャンセラーを発動させていくジェレミア・ゴットバルト。その効果範囲に入ってしまったシャーリーは、二度のギアスによって奪われ変えられていた本当の記憶を取り戻してしまう。
記憶を書き換えられている学園の生徒たち、偽物の先生、消えたナナリー、カレン、そしてルルーシュ…
自身の記憶と嘘だらけの現実の違いに混乱し、何を信じればいいのか分からずパニックになるシャーリー。
それでも彼女は、ルルーシュの胸中を慮り、そして彼の抱えていた孤独を理解したことで、自分だけはルルーシュの味方、ルルーシュの『本当』になろうと決心する。たとえそれが、自分の父を死に追いやった相手だとしても…。
スザクの忠告を無視し、ジェレミアと対峙するルルーシュの元へ向かうシャーリー。しかしその途中でロロ・ランペルージと鉢合わせてしまったことが、彼女の運命を決定付けてしまった。ロロもまたルルーシュの味方だと思ったシャーリーは、ルルーシュを守りたい、自分も仲間に入れてほしいという想いをロロに告げていく。疑念・嫉妬・独占欲…この時ロロの胸中を占めていたのは、一体どんな感情だっただろうか。
『妹のナナちゃんだって、一緒に…!』
シャーリーがその言葉を発した瞬間、ロロの目つきが変わり、そして…
ジェレミアと別れたルルーシュの目に飛び込んできたのは、腹部から血を流して倒れているシャーリーの姿だった。駆け付けるルルーシュに、最期の力を振り絞って自身の胸中と『生まれ変わっても何度もまたルルを好きになる』という永遠の愛を伝えるシャーリー。涙ながらに何度も発動させたルルーシュの『死ぬな』というギアスも虚しく、彼女は静かに息を引き取ったのだった。
彼女の死は多くの視聴者に大きなショックを与え、ちょうど放送時期に開催されていた公式のキャラクター人気投票では、前回・前々回から大きく票を伸ばしての3位を記録した。下手人であるロロは視聴者から蛇蝎の如く嫌われることとなったが。
シャーリーはファンの心だけでなく、ルルーシュにも大きく影響を与えたキャラクターであり、彼女の死をきっかけに、ここからルルーシュは「魔王」としての覇道を更に突き進んでいくこととなる。
劇場版でのシャーリー
TVアニメ最終回後に公開された劇場版3部作においては、ほかの登場人物とは大きく異なる。主に挙げる項目としては
という改変により、ゼロの正体を知らずルルーシュにギアスをかけられることもなく、生存することとなった。
(復活のルルーシュ)
関連動画
関連項目
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