スケルツォ・プリマヴェーラとは、アイドルマスターシンデレラガールズに登場するアイドル、今井加奈、大原みちる、村松さくらによるトリオユニットである。
概要
2016年12月31日に開催された『第26回 ドリームLIVEフェスティバル新春SP』にて初登場。3属性ユニット『ニューウェーブ』から村松さくら・大石泉・土屋亜子のそれぞれに対応する属性のアイドル2名ずつを加えて派生した3つの単属性トリオユニットのうち、村松さくらが所属するキュート属性ユニット。ちなみに、大石泉所属のクール属性ユニットは『ファタ・モルガーナ』、土屋亜子所属のパッション属性ユニットは『ブエナ・スエルテ』。
言葉で説明するとややこしくなるが、先に登場している例で、同じく3属性ユニット『ニュージェネレーション(ズ)』にとっての『ピンクチェックスクール(P.C.S)』に相当すると考えるとわかりやすいだろう。
ニューウェーブのメンバーを中心に派生したような形のユニットであり、ライバルユニット登場の際はさくらがセンター位置にいることも多いが、これもP.C.Sと同様、誰がリーダーであると明言はされていない。
ユニット名については、「スケルツォ(Scherzo)」は「冗談、諧謔(かいぎゃく)、ユーモア、気まぐれ」。「プリマヴェーラ(Scherzo Primavera)」は「春」。この2つのイタリア語(ただし、プリマヴェーラはスペイン語、ポルトガル語にも同じ意味の単語が存在する)を組み合わせると、「諧謔な春」、「気まぐれな春」というような意味になる。
また、スケルツォは単語そのものの意味の他に『諧謔曲=軽快な、快活な印象の曲』と言う音楽用語としても使われ、プリマヴェーラも同名の絵画作品(ラ・プリマヴェーラ)が存在し主題に「春の女神たち」が描かれてるとも言われている。正確な言葉の意味というよりも雰囲気にはなってくるが、「春の諧謔曲」、「ユーモラスな春の女神たち」といったほうが、よりユニット名らしい印象になるかもしれない。
つぉ!(スケルツォ・プリマヴェーラの略)
ユニット名が『スケルツォ・プリマヴェーラ』とあまり聞きなれない上に舌を噛みそうな長めの横文字であるため、プロデューサーたちの間では略称としてこう呼ばれることがある。
ユニット初登場後、Twitter上の一部の各メンバー担当Pたちのツイートから生まれたようで(『スケルツォ・プリマヴェーラ 略』などで検索してみると色々と出てくる)、当初からこの覚えにくい名称を浸透させるため『つぉ!(スケルツォ・プリマヴェーラの略)』とカッコ書きまでを含めて略称とされていた。
略称なのに正式名称が入ってるうえ、正式名称よりもむしろ長くなるという本末転倒極まりないことになっているが、多分もちろんこれこそが担当Pたちの仕掛けた「スケルツォ(冗談)」であり、おそらくスケルツォ・プリマヴェーラのユニット名とメンバーのアイドルを文字通りスケルツォで広め定着させるという巧妙な策だったのである。まさにこのユニットの"略称"としては、シャレの利いたふさわしいものではないだろうか。
実際、『つぉ!』の字面や響きはインパクトもありつつ、何となくキュート属性らしく可愛いらしい印象を与えているような気もしないでもない。自分たちのユニット名なのに言えてないアイドルの姿をぜひ想像していただきたい。
尚、現在はその略称もTwitter等を通じてそれなりに浸透してきたはずなので(と言うか元々半分くらいは冗談でなので)、毎度毎度『(スケルツォ・プリマヴェーラの略)』まで付けなくとも『つぉ!』の一言だけでも分かる人には十分伝わる…はずである。とは言え、フルで書くとインパクトが大きいのも確か。
ただし、公式略称というわけでもなく、あくまで一部のPたちの間で使われているローカルな呼び方であるため、相手によっては全く伝わらない可能性があることはご留意。もちろん、こう呼ばなければならないと強制するものでもない。
ユニットメンバー
各アイドルの詳細はアイドル名からリンク先の個別記事を参照。
このユニット及びアイドルたちに限ったことではないが、メンバーが15歳~16歳のアイドルでありながら中学3年生の村松さくら以外は公式での学年が判明していないため、3人とも1学年違い(加奈高2、みちる高1、さくら中3)、加奈とみちるが同学年(高1)、みちるとさくらが同学年(中3)の可能性が考えられたりする。
は各項目における3人の中で最高値。太字は複数のアイドルで同値のもの。
名前 | 今井加奈 | 大原みちる | 村松さくら |
---|---|---|---|
年齢 | 16歳 | 15歳 | 15歳(中学3年生) |
身長 | 153cm | 153cm | 145cm |
体重 | 41kg | 40kg | 38kg |
BMI | 17.51 | 17.09 | 18.07 |
B-W-H | 81-56-79 | 78-50-80 | 75-55-77 |
誕生日 | 3月3日 | 4月12日 | 3月27 |
星座 | 魚座 | 牡羊座 | 牡羊座 |
血液型 | O型 | O型 | O型 |
利き手 | 右 | 右 | 右 |
出身地 | 高知県 | 福井県 | 静岡県 |
趣味 | 友達とおしゃべり | 食べること | ピンクのもの集め |
初登場 | 2011/11/28 (ゲーム稼働開始から) |
2013/05/21 (お仕事「愛媛エリア」) |
2012/08/14 (イベント「新人アイドルプロデュース」) |
ぷちデレラ | 2015/11/9 Vo61/Da58/Vi60 |
2015/11/17 Vo55/Da62/Vi61 |
2016/2/25 Vo56/Da59/Vi63 |
スケルツォ
なんでもパンに結びつける独特なセンスに加え、高垣楓や矢口美羽、星輝子あたりのアイドルと同じくちょくちょくパンにちなんだダジャレが出てくるダジャレ属性持ちの大原みちる。マメにメモをとったりしっかりしているようでいて、そばつゆ買い出しのメモを忘れて思い当たる限りの買い物をしてきたりなどどこかうっかりな一面から実年齢の16歳より幼く見られることがある今井加奈。ふんわりとした雰囲気に豊かな表情、感情表現でその場にいるだけで周囲を笑顔にさせるみんなのマスコット的存在なイメージもある村松さくらと、三者三様に「スケルツォ」のイメージに合ったユーモラスさを持っている。
プリマヴェーラ
- 春の花の代表格でもある「桜」の名を持つ村松「さくら」
- 誕生日は加奈『3月3日』、さくら『3月27日』、みちる『4月12日』と全員春生まれ
- 3人が属するキュート属性のイメージカラーは、春を彷彿させるピンク系
と、ユニット名に「プリマヴェーラ=春」を冠するだけに、春に縁のあるアイドル、要素が散りばめられている。
また、イベントの登場も初出から3度目の登場までは「新春」と呼べる時期[1]や4月末~5月にかけてのゴールデンウィーク頃の、「春」にちなんだ時期に集中してライバルユニットで登場している。
ぷちデレラのステータス
ぷちデレラのステータスを見ると、ボーカル(Vo)の加奈、ダンス(Da)のみちる・ヴィジュアル(Vi)のさくらと、各々の得意分野がきれいに分かれたバランスの良いユニットであることがわかる。
登場歴
- 2016年12月31日~2017年1月9日 『第26回 ドリームLIVEフェスティバル新春SP』
センターは「春の花の名前」を持つ村松さくら。「冬を春に塗り替えちゃう」という彼女らしいポジティブな言葉でユニットの初登場を飾った。一方で、ライバルユニットのセリフではLIVE時を含む5パターン中3パターンに大原みちるのパントークが絡み、挙句、勝利セリフでは(おそらくまだステージ上にいるにも関わらず)「フゴフゴッ!」といつもの咀嚼音まで響かせている。 - 2017年1月10日~1月16日 『第21回 アイドルLIVEロワイヤル』
直前の『第26回 ドリームLIVEフェスティバル新春SP』から引き続き2度目の登場。
大原みちるがセンター位置となり、「あたしたちってパンみたい」、「上質な材料を混ぜて焼いて、美味しいユニットの出来上がり」と、自分たちをパンに例え、MCをパントークで埋め尽くした。その中で「加奈ちゃんは小麦と水」、「さくらちゃんはバター、砂糖」とパンを構成する重要な材料になぞらえたが、さくら曰く「みちるちゃんは、美味しく食べちゃう係」であり、残る材料の「卵とイースト」の担当は最後までわからずじまいに…
ちなみに、加奈はみちるの発言に多少戸惑っていたものの、さくらは終始ノリノリの様子で合わせていた。そこはかとなく、ユニット内でのメンバーそれぞれの立ち位置が垣間見えたようにも思える。 - 2017年4月30日~5月8日 『第29回 ドリームLIVEフェスティバル ゴールデンウィークSP』
センター位置には再び村松さくら。行楽シーズンらしいMC内容で、旅行にこそ行かなかったものの、みちるに誘われて「パン食べ放題フェア」なるものに3人で行ったという。「次はピンクの小物フェアに行きましょう」と誘うさくらの言葉に、やはりイチゴパンやクランベリーパンを連想するみちる…どこまでもブレない。「友達の輪も広がって…楽しいことがいっぱい」という加奈や、「青春満喫中でぇす♪」というさくらのセリフから、3人が青春真っ盛りの今を楽しんでいることも伺える。
関連動画
関連静画
関連コミュニティ
関連項目
- アイドルマスターシンデレラガールズ
- アイドルマスターシンデレラガールズのユニット・カップリングの一覧
- ニューウェーブ(アイドルマスター)
- ファタ・モルガーナ
- ブエナ・スエルテ
- ピンクチェックスクール…スケルツォ・プリマヴェーラと同じパターンのキュート属性ユニット
外部リンク
余談
春のように明るくユニークなキュートアイドル3人によるユニット、スケルツォ・プリマヴェーラだが、音楽用語としての『スケルツォ(諧謔曲)』はジャンルとしては形骸化しており内容や区別も門外漢にとってはなかなか理解は難しく、絵画作品の『ラ・プリマヴェーラ』も「世界で最も議論の的となっている絵画作品の一つ」などとも言われている作品であったりする。イタリア語としてみても、直訳すれば「冗談の春」とまるでエイプリルフールのような印象にもなりかねない。
諧謔にしても、単なる「馬鹿馬鹿しいギャグ」にとどまらず、面白さと共感の混じった「ユーモア」、「センスのあるおかしみ」という意味合いを含んでいる。
表面上は軽快で可愛らしい響きのユニット名も、案外それが持つ意味や由来は複雑で、もしかするとその裏には「ただ可愛いだけの女の子ではない」というメッセージが隠されているのかもしれない。
実際、メンバーはキュート属性でありながら時折別属性と言われることもあったりなかったりする、三者三様のなかなか濃いキャラ(そばつゆ、パン、ぷくー等)をしたアイドルたちではあり…そのユニット名の真意はいかに。
脚注
- 1
- 0pt