『ダーククロニクル』とは、2002年11月28日にソニー・コンピューターエンターテイメントより発売されたプレイステーション2用アクションRPGである。
2004年2月26日、PlayStation2 the Bestとして低価格化・再発売された。
また、ファミ通のクロスレビューで40点中35点を獲得してプラチナ殿堂入りするなど、高い評価を得ている。
日本での売り上げは、過去に朝日新聞で累計87万本までいった事が明かされている。
また、後述の問題点を含む大幅なリメイクを行った海外版も発売されており、そちらはミリオンセールスを達成。複数のゲーム賞を獲得している。
概要
母親に会うために町を出た機械弄り好きの少年・ユリスが、100年後の未来から来た王女・モニカと出会い、闇の支配者・グリフォン大帝から世界を救うため立ち向かう」という王道ストーリー。
世界観やシステムのテーマとして「思い出」「じっくり自由に遊ぶ」などがあり、全体的にほのぼのとした雰囲気となっている。
ダンジョン部分は一言で言うと「ローグライクキングダムハーツ」。
プロローグ+全7章(+クリア後の第8章)から成り、各章ごとに10~30前後のマップといくつかのボス戦が用意されている。
また、崩壊した未来を復興させるため、土地に様々な建物を配置していくジオラマシステムも特徴的。
ジオラマの他にも武器やライドポッド(ユリス専用マシン)の強化、モニカ専用モンスター変化バッジの入手・強化、アイテム発明とその為に必要なネタ写真の撮影、特殊能力を持つNPCの仲間加入、スフィーダ(ダンジョン内で行うゴルフ)、魚釣り、魚育成、魚レースなど、やり込み要素は多彩に用意されているので長く遊べる。
これらのシステムの一部は前作『ダーククラウド』から継承されており、知っていればニヤリと出来るネタも幾つかある。ただしストーリーの繋がりはない。
BGMは全体的に良質で、オリジナルとは別にアレンジ盤も発売されている。
知名度はやや低いものの、その世界観や音楽に魅せられたプレイヤーは多い。
しかしその一方で、
- 自動生成ダンジョンが非常に単調。1マップが長い上にマップ数も多く、各マップごとに鍵を持った敵を探して倒す必要があるためサクサク進むことも出来ない。
- 武器強化の効率が非常に悪く、かと言って強化せずに進めると敵がどんどん堅くなっていくため、必然的に長時間の稼ぎ作業を要求される。
- モンスター変化バッジの強化は更に手間が掛かる。にもかかわらず非常に弱い。存在意義不明。
- ユリスとモニカのHPと防御力を強化するアイテムが非常に小さく、見つけ難い。おまけに入手し損ねると消滅してしまうものもある。
- ジオラマはシナリオ進行やアイテム入手のために特定の配置を満たす必要があり、自由度は決して高くない(満たした上であれこれ追加することを「自由度」と呼ぶのなら話は別だが)。
- レアな撮影ネタはチャンスが限定されており、強力な発明品に必要なことも多いため、撮り逃すと致命的(ただし、いずれも事前にネタ情報を得ることは可能)。
- スフィーダはそのマップの敵を全滅させなければプレイ出来ず、規定打数を超えると強制終了。一度そのマップをクリアしてまた敵の全滅からやり直し。
- 「青き血の民」「クロノユニオン」等など作品中で出てくる一部の用語についてろくな説明がないので言葉のニュアンスからプレイヤーの脳内でそれらを補完しなければならず、場所によってストーリーが理解しにくい。
といった批判点もあり、「作業ゲー」と揶揄されることも少なくない。人を選ぶゲームと言えるだろうか。
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関連項目
外部リンク
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