バットマン アーカム・アサイラムとは、2009年に発売されたバットマンシリーズ原作のビデオゲームである。Rocksteady社開発、Eidos社発売。PS3版、Xbox360版、及びWindows版がリリースされている。
同名のコミックスについては→バットマン:アーカム・アサイラム(コミック)
概要
「いかにバットマンらしく、クールに敵を倒すか」という点に主軸を置いた本作では、技のコンボで劇的かつ爽快に敵を掃討することができ、更に「闇に紛れて敵を倒す」といったステルスゲームの緊張感と、「捜査モード」時の高性能センサーで手掛かりを追跡・敵を探知する臨場感、様々なガジェット(武器)で障害を突破するというゲームならではの面白さを追及した各種システムが話題を呼び、「世界一評価されたヒーローゲーム」としてギネスブックに登録されることとなった。
メインシナリオ以外にも、アーカム島の随所に隠されたトロフィーやオブジェクトを発見することによってキャラクターデータを入手できるという収集要素がある(リドラー・チャレンジ)。データには各ヴィランの特徴や秘話、音声ログ等が詳細に記録されており、原作ファンも唸らせる出来(原作をよく知らないプレイヤーにとってもある程度世界観を掴むためのテキストとして機能する)。なお、本作のシナリオは90年代に放送されたアニメ版バットマンのライターも務めたポール・ディニが担当しており、バットマンやジョーカー、ハーレイのキャストも当時のアニメ版に出演していた方々である。
2011年、続編である「バットマン:アーカム・シティ」が発売され、以後「アーカム・ビギンズ」「アーカム・ナイト」と続く。
2017年には本作とアーカム・シティを、Unreal Engine 4を使用した最新グラフィックで次世代機向けにリマスターした「バットマン:リターン・トゥ・アーカム」がPS4/Xbox Oneで発売された。(アメリカでは2016年発売)
登場キャラクター
バットマン/ブルース・ウェイン (CV:ケヴィン・コンロイ、キンバリー・ブルックス[幼少時])
本作においてプレイヤーが操作するキャラクターおよび主人公。敵を倒していくごとにXPが手に入り、MAXになるとスキルなどをアップグレードできる。
また、ストーリーが進んでいくごとに使えるガジェットが増えていく。しかし、バットモービルなどのビークル類はストーリー展開の都合上、乗ることはできない(登場はするが)。スーツのデザインは原作コミックに近いデザインになっており、設定も原作を忠実に再現している。
ジェームズ・ゴードン (CV:トム・ケイン)
ゴッサム市警の本部長。バットマンの数少ない協力者。ロビン同様、敵によく捕まることに定評がある。
オラクル/バーバラ・ゴードン (CV:キンバリー・ブルックス)
ゴードン本部長の娘であり、元バットガール。ジョーカーによって下半身不随にされて以後、車椅子の情報屋として活動を行うようになった。本作では通信によりバットマンをサポートする、いわばMGSにおけるオタコンポジション。
ジョーカー (CV:マーク・ハミル)
こちらは原作とも映画ともつかないキャラクター設定になっており、OPであっさりバットマンに捕まるも、いつも通り反省の色も見せず、収容先のアーカム・アサイラムを朝飯前程度に乗っ取る。
実はアーカムを乗っ取ったのにはある目的があり、収容所を混乱の渦に巻き込む。PS3版ではジョーカーチャレンジでプレイヤーが操作する事が出来る。
ハーレイ・クィン/ハーリーン・クインゼル (CV:アーリーン・ソーキン)
ジョーカーのストーカー兼自称彼女。もとはアーカムに勤める精神科医だったが、ジョーカーをカウンセリングするうちに心酔してしまった。ジョーカーに向かって「プリンちゃん」呼ばわりできるのは彼女くらいなもの。今回はアニメ版でお馴染みの道化師スタイルでなく、ナースコス+金髪ツインテールで登場。
ちなみに本作における萌え要員でもある。スカートからの絶対領域はけしからんの一言。声も可愛いしね。
ポイズン・アイビー/パメラ・アイズリー (CV:タシア・ヴァレンザ)
植物をこよなく愛するエコエロテロリスト。自身も植物化しており、敷地内の植物を意のままに操る。
常に無駄にフェロモンを振りまいており、そのフェロモンに魅了された警備員なども操り攻撃を仕掛けてくる。
本作における貴重なオッパイお色気要員。原作ではハーレイとコンビを組むこともしばしば。
キラークロック/ウェイロン・ジョーンズ (CV:スティーブン・ブルーム)
ワニのような肌荒れをしている犯罪者。水の中から飛び出して攻撃を仕掛けてくる。
収容所に入る際に首輪を装着されており、そこが弱点になっている。本作における隠れた萌えキャラ。
スケアクロウ/ジョナサン・クレイン (CV:ディーノ・アンドラデ)
案山子の格好をしたヴィラン。恐怖ガスを使って幻覚に誘い込み、他人の精神をリフォームするのが生業。
映画『ダークナイト』三部作とは違い、ヴィランらしい活躍をちゃんとする。
ベイン (CV:フレッド・タタショア)
かつてバットマンの背骨を折り、一度は引退に追い込んだこともある強敵。原作同様ガチムチでマスクを被っており、無類のドーピング好き。
長らく筋肉とはかけ離れた収容生活を送っていたが、ジョーカーの仕業によりドーピング生活にカムバックする。
ミスター・ザズー/ヴィクター・ザズー (CV:ダニー・ジェイコブズ)
人を殺すたびに身体に傷をつけていくサイコパス。本作ではぶっちゃけ小物扱いになっている。
リドラー/エドワード・ニグマ (CV:ウォーリー・ウィンガート)
なぞなぞで犯行予告を行うヴィラン。今回は声のみの出演。こいつからのなぞなぞを全部解決すると・・・。
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関連項目
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