バレットM82とは、バレット・ファイアーアームズ社が開発した大型狙撃銃である。
その威力から軽戦闘車両等に対しても有効であるため「対物ライフル」と呼ばれる場合もある、ただし対戦車ライフルという呼称は適切ではない。アメリカ軍を初めとし西側各国の特殊部隊や狙撃部隊に採用されている。
概要
スペック | |
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全長 | 1447.8mm |
重量 | 12900g |
装弾数 | 10+1発 |
使用弾薬 | 12.7×99mm NATO弾 |
有効射程 | 2000m |
第二次世界大戦末まで使用されていた同等の大型・大口径・大威力の銃である「対戦車ライフル」は、戦車の重装甲化により実用的ではないものとして廃れていった。
しかし、その後にブローニングM2重機関銃での狙撃(詳しくは該当ページ参照)等により、大口径小銃弾による超遠距離からの対人狙撃戦術が非常に有効である事が立証され、「一狙撃手の武器携行能力の範囲内で、超遠距離の目標を確実に制圧する為の兵器。」というコンセプトの元開発された銃である。
弾薬にはM2の12.7mm×99BMGと同規格ながら狙撃専用に再設計されたものを用い、肉厚高精度な銃身を組み合わせることで2Kmに迫る有効射程と一撃必殺の威力を獲ている。また、13kgという破格の重量と大型のマズルブレーキ、極めて低速で動作するショートリコイル機構によりある程度反動は押さえ込まれる為、セミオート射撃による継続的制圧力も持つ。
弱点はその重さと図体の大きさにより狙撃銃としては持ち運びしにくく、弾薬から出る大量のガスで銃口から巻き上がる砂埃や閃光(マズルフラッシュ)が大きく射撃位置がバレやすいのが挙げられる。
バレットM82派生関連
- ブローニングM2重機関銃 - M82のコンセプトの基となった機関銃。スコープを付ければ狙撃も可。
- バレットM82A1 - 現行型の小改修モデル
- バレットM82A2 - 対空改良型(ただしあまりに用途が限定され過ぎたため生産中止)
- バレットM95 - バレットM82を簡易化、ボルトアクションに変更
- バレットM99 - M95をさらに弾倉廃止して軽量化
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関連項目
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