マジックワード(英:Magic Word)とは、直訳すれば「魔法の言葉」の意。
現代では「何にでも使える"便利"な言葉」というニュアンスを含む。
そこから派生して、以下のような意味を持つ。
1.の概要
主に使用者の都合に合わせて自由に使いやすい言葉が呼ばれ、
現実では言い訳、ネット上では特に煽り叩きによく用いられている。
そのため必然的に意味・定義の曖昧な単語が当てはまることが多くなっており、
あまりにも乱用されるとその単語自体が嫌われるという事態を招くことにもなりかねない。
また、別の側面として「意味ははっきりしないが意図が何となく伝わる言葉」が含まれる事もあり
その場合は比較的ポジティブな意味合いやネタとして用いられている事が多いが、
それも基本的には内輪の信頼関係を前提としたものであり、場所を選ばない使用は好まれない。
意味が曖昧であったりネタ要素のある言葉は純粋な意思疎通の際には障害になる場合もあるため
広く意志を伝えたい場合は曖昧な言葉の使用は避けるのが賢明である、
ネタは相手に通じるからこそネタなのである。
主な言葉
2.の概要
Dudley, who was so large his bottom drooped over either side of the kitchen chair, grinned and turned to Harry.
'You've forgotten the magic word,' said Harry irritably.
The effect of this simple sentence on the rest of the family was incredible: Dudley gasped and fell off his chair with a crash that shook the whole kitchen;
(中略)
'I meant "please"!' said Harry quickly. 'I didn't mean -'
― 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』より 強調引用者
物語冒頭、ダドリー・ダーズリーとハリー・ポッターの会話。
当然、ハリーはダドリーに魔法を使わせようとしたわけではない。
ここでの「magic word」とは、「please」のこと。威張りくさって自分をパシらせようとしたダドリーに、「人にものを頼む時に、そんな言い方はないだろう?」と釘を刺しているのである。
英語圏では、子供に対し、頼み事をするときには「please」を、何かしてもらったら「thank you」をつけるよう、徹底して教育する。その際、pleaseとthank youは「magic word」であると教えるのである。
例えば、クッキーがほしい時に「Cookie!」としか言わなかったら、親は「What's the magic word?」と返し、「Cookie, please.」と言い直すように促す。プレゼントを貰った時に「Thank you.」と言わなかったら、箱を開けさせてもらえない。
本来はこのように、小さな子供に対して周りの大人が言うものだが、上記のハリーのように、あまりにも偉そうな人に対して、態度を改めるように促す目的で言うこともある。
ところで、ダーズリー一家は魔法が大嫌いなため、ハリーのこの一言で大パニックに陥ってしまうのだが、この続きは本編を読んでいただきたい。
関連項目
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