ライタイハン(韓国語:라이따이한) またはライダイハン(ベトナム語:Lai Đại Hàn/ 𤳆大韓)とは、
大韓民国(以下、韓国)がベトナム戦争に参戦した際、韓国人男性と現地のベトナム人女性の間に生まれた子供のことである。同様の言葉で米軍兵士とベトナム人女性の混血であるアメラジアンも存在する
概要
ベトナム戦争中、軍事作戦のための兵士だけでなく民間からも多くの韓国人がベトナムへと渡った。
彼らの中には現地のベトナム人との間に子供を儲けた者もおり、その中には軍人の性暴力による物も存在する。
その後パリ協定による韓国軍の撤退と、その後の南ベトナム政府の崩壊により取り残され、ライタイハンは「敵軍の子」として迫害された。ライ「𤳆(チュノム表記)」はベトナムで軽蔑の意味を含めた「混血雑種」、タイハンは「大韓」のベトナム語読みである。
戦後のライタイハン
敵国の子供であるライタイハンはベトナム社会から迫害され困窮を極めた。
1992年、両国政府は国交正常化を行ったがその際にベトナム戦争の補償を求めない事も決められた。
かつて軍事独裁政権であった韓国は民主化し革新派のメディアではライタイハン問題やベトナム戦争で行われた人権侵害を糾弾する記事が書かれている。
ベトナム帰還兵の高齢化など軍人の社会的な影響力が低下した事もあり過去に帰還兵の人権侵害を糾弾したメディアが襲撃される、軍批判のタブーは起こらなくなっている。
韓国の人権団体によりライタイハンの支援が行われるなど韓国社会も変化している。
民主化で変化した韓国と異なり現在も独裁を行っているベトナムは北ベトナムが行った人権問題への飛び火、経済支援を行う韓国との関係維持の目論見もあり国内はライタイハンを含めた戦争犯罪被害者の補償運動を弾圧している。
2019年6月、市民団体によってイギリスのロンドンにライダイハン問題を告発する銅像が建てられ、除幕式が行なわれた。同月にはライダイハンらが国連人権調査委員会の調査と韓国軍兵士のDNA鑑定などを要求する公開書簡を駐英韓国大使館を通じて提出した。[1]
このように両国以外でライタイハンが問題視されてはいるものの当事国政府が解決済みとしており、上記のa市民団体もベトナムで報道される事はなかった。
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関連項目
脚注
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