概要
TRPG動画、およびプレイ系の動画につけられるタグである。ただし、このタグがつけられる動画の特徴として実際にプレイ（セッション）をしていない動画であることが上げられる。実際に卓を行う「実卓」を元にした「TRPGリプレイ
」動画に対して、実際に人数を囲んでプレイせずに作られるリプレイ風動画は「仮想卓」や「架空卓」と呼ばれることもある。
実際にセッションを行ったわけではないので、様々なアレンジをされている動画も多く、（通常のリプレイ動画も多少はアレンジされてはいるだろうが）大胆なハウスルールなどを実装されているものも多い。極端な動画になるとダイスやルールすら省いて勢いだけで突っ走っているものもある。
また、実際に行うセッションは多人数でプレイする場合が多く、リプレイ動画にする場合は許可や（動画の都合によって）リプレイにある程度の変更が必要になる。しかしリプレイ風動画では個人がセッションの雰囲気から各PLのキャラクターまで作る上、セッション中のしがらみ（GMの処理軽減のための分断行動の回避や、PL側の設定上の不自然さなど）がないため、動画としては作り易さはこちらのほうが上だろう。
また、実際のセッションではPLは基本的にただの一般人であり、事件や重要人物と深い関わりがあるようなことはあまりない（あるときはある）が、リプレイ風動画ではその辺の設定も自由に決めることができる。
具体例
一方で動画にする際はリプレイ動画の場合はすでに（セッションが終わっているため）台本ができている状態であるとも言えるので、製作の際のうp主の負担はリプレイ動画のほうが軽いとも言える。
どちらにせよ、視聴者にとってはあまり関係のない話であり視聴の際の違いなどはあまりない。
ただし、動画をまともに見もせずに「仮想卓は実際にPLを集めてやっていないからすべてクソ」みたいな偏見は出来ればもってほしくない。どうしても受け付けないようなら、その時はそのまま動画から引き返すべきであり、仮想卓だから受け付けない趣旨をわざわざ動画に荒らしコメントとして残すことはもってのほかである。
補足
リプレイ風動画の弱点とも言える部分だが、動画の元になったセッションがない故にTRPGをプレイしたことがある人なら「ん？」と思う場面が見られることも少なくない。動画で行われているからといって、実際にやっていいプレイング＆マスタリングではないケースもあるので、実際のセッションでは頭の片隅に入れておいた方がいい。
例に挙げるなら口プロレス(PLがルールを無視して判定などをロールプレイだけで進めようとする)や吟遊GM(PCがいなくてもシナリオが勝手に進行してしまう、例えばNPCがやたら強くて勝手にシナリオボスを倒したり、GMの思惑通りに進めないとPCがすぐ全滅する…etc)が行き過ぎると、実際のTRPGセッションなら間違いなく顰蹙を買うことになる。
なによりTRPGの原則は「参加者全員」が協力して成り立つものであり、進行を担当するGMとそのシナリオをプレイするPLが手を結ばなければ成功しないものである。GMがPLを置き去りにして独りよがりなマスタリングを行ったり、PLが一人でもスタンドプレーに走って他の参加者に協力しないなんてことになれば、その場でセッションは崩壊してしまうし、仮に運よくセッションを終わらせたとしても悔恨が残る。どちらにしろ卓を進める上で非協力的なGMやPLと一緒には二度と遊びたくなくなるはずである。
それを踏まえて、実際のセッションではマナーを守ってTRPGを楽しんで欲しい。
余談
なお実際のプレイを元にしたリプレイ動画は主にゆっくりTRPGに多く、逆に卓m＠sや東方卓遊戯などの版権キャラクターを用いたTRPG動画では仮想卓が多めの傾向がある。
ただし実際のセッションが元となったTRPGリプレイ動画でも動画映えさせるためにアレンジされている部分はあり、またログの紛失などにより製作者がある程度記憶だけを頼りに再構成して動画を作るケースも少なくない。そのため実卓が元でも「準リプレイ動画」のような作りになっているシリーズもかなりの数になっている。
またニコニコ動画というジャンル上、コンピューターゲームの実況プレイ動画とは違って、アバター用のキャラクターがAA出身や版権のキャラクターに置き換えられるのはほぼ避けられず、更に動画を作る上でもアバターに性格を引っ張られてしまうのもマイナスポイントである。版権キャラクターを用いたTRPG動画においてリプレイ動画が少ないのは、どうしてもアバターに性格が引っ張られてしまうのが避けられないという事情が強いのかもしれない。
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関連項目
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