リヴァイアサン(鋼鉄の咆哮)とは、ゲーム「鋼鉄の咆哮シリーズ」に登場する超兵器である。
概要
鋼鉄の咆哮3 ウォーシップコマンダーで初登場した超兵器。肩書は「超巨大戦艦」だが飛行甲板を装備しており実体は航空戦艦である。後にコーエーが開発したウォーシップガンナー2では肩書きが「超巨大航空戦艦」に変更された。
デザインはトリマラン型の船体を持つステルス航空戦艦。連装砲を艦橋前に2基と後方に1基、艦尾と艦首にはVLSとレーザー兵器のジェネレーターらしきものが装備されており、船体の右側には格納ハッチ付きの大型レールガンとアングルドデッキの飛行甲板を備える。また船体各部には長砲身のAGS砲らしきものが3基ずつ4箇所、計12基装備されている。ヴォルケンクラッツァーと比べると随分すっきりしているが、ファンの間では高い人気がある。
鋼鉄の咆哮3では連合軍側の究極超兵器として登場。同作品に登場する超兵器「インテゲルタイラント」と艦橋、船体の形状がリヴァイアサンとは非常に似ており、プロトタイプではないかとファンの間では話題になることもある。ウォーシップガンナー2ではウィルキア帝国の超兵器として終盤に登場する。
ヴォルケンクラッツァーに匹敵する巨体を持つことから全長は650m前後だと思われる。WSG2では迫力を出すためか他の超兵器が巨大化する中、逆にリヴァイアサンは小さくなっている。
鋼鉄の咆哮3 ウォーシップコマンダー
敵艦より入電 『もう連合も枢軸も関係ない みな平等に撃沈してやる!』
Kエリア「不沈海龍」で主目標となる超兵器、枢軸同盟ルートではラスボスとなる。ヴォルケンクラッツァーの対になる超兵器であり、それを意識してか航空戦艦ではあるが肩書きは『超巨大戦艦』となっている。
基本性能 | |
---|---|
耐久力 | 25000 |
装甲 | 対61cm砲防御 |
速力 | 48.3kt |
兵装1 | 小型レールガン |
兵装2 | 新型280mm砲AGS |
兵装3 | 対空パルスレーザーⅡ |
兵装4 | 多弾頭ミサイルVLS2 |
兵装5 | X線レーザー |
兵装6 | 特殊弾頭ミサイルVLS |
兵装7 | レールガンⅡ |
連合軍側の究極超兵器であるため性能は非常に高く、武装は高命中率かつ高威力のものが揃っている。小型レールガンを3基6門、新型280mm砲AGS、中破すると大火力のレールガンⅡ、クリプトンレーザー系列で最大火力を持つX線レーザー、特殊弾頭ミサイルVLSを使用してくる上に、最大速力48.3ktの高速艦でもあるため振り切ることすら厳しい。航空戦艦としての能力も高く、航空戦力は超兵器空母「アルウス」に匹敵し、B-3 ヴィジランティⅡやF/A-22などの高性能な機体を大量に搭載している(最大400機で部隊数にすると80でありアルウスと同数)。
全性能が非常にバランス良く、攻略本においては「耐久力、防御力、速度のバランスがすばらしく、これといった弱点が存在しない」とまで書かれているが、システム的な問題で潜水艦に対してはほぼ無力である。特殊弾頭ミサイルの着弾で発生する火球は対潜兵器として機能するが、システムの問題で目標に直接攻撃できるものでないと使用しないという欠点があるため、潜水艦で潜航している間は撃たれることが無く一方的に攻撃が可能(水上艦を狙った爆風で巻き込まれる危険はある)。修正パッチを当てると電磁防壁の性能がアップして新型280mmAGSの射数が増えるが、逆に特殊弾頭ミサイルVLSの射数は減る。
ヴォルケンクラッツァーとは対のようなキャラクターではあるものの、比較すると武装の火力は全体的に低く、基礎耐久力も5000低い(戦力の扱いでも観測されたエネルギーはヴォルケンクラッツァーの方が上との記述がブリーフィングにある)。ただし中距離での戦闘に限ると、レールガンとAGSは密集して着弾する上に命中率も高いため、この間合いに限ってはリヴァイアサンの方がやや高い攻撃力を示すと思われる。さらにリヴァイアサンのステージだが、道中には連合側の最強の戦艦である「ミシガン級」と「アーセナル」が大量に配備されてる他、MAP北と南には対艦ミサイルを搭載した攻撃機を大量に搭載している原子力空母が配備されているため、ステージの敵はヴォルケンクラッツァーの物より強い。以上のことから「リヴァイアサンの方が苦戦した」と言うプレイヤーもいる。
上記のように速力以外は枢軸側の究極超兵器に劣っているが、リヴァイアサンの大型レールガンはどの難易度においてもヴォルケンクラッツァーのものより1段階上の性能となる。ただしヴォルケンクラッツァーの場合は2門あるのだが。
護衛の艦はKエリアではミシガン級戦艦2隻、スプルーアンス級駆逐艦4隻であり、放置しているとV字の陣形を取る。これは他のステージでは見られないない作中唯一の設定であるが、MAPが狭い、敵が多い、リヴァイアサンの機動力も高いということで綺麗に揃うことがまず無く、意図的に周りの敵を排除するなどして誘導しないとみることはできない。
プレイヤーは生産国をアメリカにした場合、リヴァイアサンに似た超兵器船体が使用可能となる。
ヴォルケンクラッツァーと同じく専用BGMを持っておりファンの間でも人気は高い。本作の作曲は鋼鉄の咆哮2から引き続き新田忠弘氏が担当している。
他のユニットと同じく強化ユニットである「改リヴァイアサン」が存在し、ゲームクリア後の特別作戦では何度か登場するが、ヴォルケンクラッツァーと同じく「改」ではあるが難易度によって性能が変化する特殊仕様である。
ウォーシップガンナー2 鋼鉄の咆哮
鋼鉄の咆哮3から唯一の参戦、肩書きは「超巨大航空戦艦」に変更されている。
本作ではウィルキア帝国の超兵器であり、シュヴァンブルク港に配備されていた。1週目のラスボスを勤める。リヴァイアサンの始動により周辺海域の波高が急上昇したため「津波を引き起こす超兵器」とブラウン博士は推測している。
基本性能 | |
---|---|
耐久力 | 90000 |
装甲 | ? |
速力 | 65.0kt |
兵装1 | 光子榴弾砲 |
兵装2 | 巡行ミサイル発射機 |
兵装3 | 対空パルスレーザー |
兵装4 | 拡散荷電粒子砲 |
兵装5 | 多弾頭ミサイルVLS |
兵装6 | 対艦ミサイルVLS |
兵装7 | 152mm速射砲 |
スペックは他の超兵器と同じく過去作より大分抑えられているものの、現代、近未来兵器で固められているという特徴は残している。ただしどの武装も火力が低い、もしくは命中精度に問題があるものが多く、最大の敵は耐久力である。1周目の最終ボスキャラクターという立ち位置のため戦闘能力は意図的に抑えられているのも原因か。
最大火力の兵器は光子榴弾砲と巡航ミサイルだが、前者はあまり撃ってこない上に命中判定が小さ上に今作では海面に着弾しても爆発しない、後者は迎撃システムが優秀であるため被弾することがほぼ無い。両者とも耐久力が減る、もしくは艦橋を破壊するイベントが起きてから使用するようになる。
ただし速力は鋼鉄の咆哮3でもそうであったように非常に高く(というよりウォーシップガンナー2の超兵器の速力が全体的に高い)、難易度ノーマルでも60kt近く発揮するため攻略段階の艦ではあっさりと距離を離される。
2週目においては光学兵器を装備した小型艇が大量に出現するのでこちらが非常に脅威、増援で頻繁に追加されるため撃破率を上げるのが中々に時間がかかる。
鋼鉄の咆哮3ではヴォルケンクラッツァーに匹敵する巨体を誇る超兵器であったが、ガンナー2では比較的小型の部類になっている。3Dモデルは鋼鉄の咆哮3の物からややディテールを細かくしたものが使われており、艦橋や主砲の造形がやや細かく立体化されている。
出現ムービーでは格納庫が開き大型レールガンが稼働する様子が見られるが戦闘中では再び格納された状態となっており、鋼鉄の咆哮3のようにゲーム中で使用することは無い。ムービーと戦闘シーンの整合性が取れていないためファンの間では突っ込まれることもある。
関連動画
関連静画
関連項目
- インテゲルタイラント (リヴァイアサンに似た超兵器)
- ヴォルケンクラッツァー (枢軸軍側の究極超兵器)
- 超兵器(鋼鉄の咆哮)
- 鋼鉄の咆哮
- リヴァイアサン
- コーエー
- マイクロキャビン
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