ヴォルケンクラッツァーとは
- ドイツ語で摩天楼を意味する[wolkenkratzer]
- 1996年にアスミックから発売されたプレイステーション用ゲーム『ヴォルケンクラッツァー』
- 戦艦アクションゲーム『鋼鉄の咆哮』シリーズに登場するボスキャラクター。本稿で記述。
概要
マイクロキャビン開発、コーエー販売の戦艦アクションゲーム『鋼鉄の咆哮』シリーズに登場するボスキャラクターの超兵器であり、ほとんどの作品で本級がラスボスとして登場する。
他作品で例えるとロックマンXシリーズのシグマのようなものか。
肩書はシリーズを通して「超巨大戦艦」。兵装は作中最強クラスのものを装備しており、高性能の実弾兵器、光学兵器を装備している。シリーズによっては2番艦の超巨大戦艦「ルフトシュピーゲルング」、改良型の同型艦が登場し、これらも肩書は同じ。全長はWin版では大体640mほどだと思われる。
そのデザインやラスボスである故の強さ、インパクトからファンの間では人気が高い。
鋼鉄の咆哮の超兵器と言ったらコレというくらいには代表的なキャラクターである。
名前のヴォルケンクラッツァーは「全砲身を最大仰角にした際の光景が摩天楼に見える」が由来であると、シリーズ監督の石川慎二がPC版鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダーのハンドブックで回答している。
鋼鉄の咆哮 ウォーシップコマンダー
最終ボスとして登場する。
Windows版と後に移植されたPlayStation2版では設定が微妙に異なる。
Windows版(PC版)
最凶の超兵器「超巨大航空戦艦テュランヌス」を撃沈するため、プレイヤーが所属する第零遊撃部隊が設計、開発した超兵器。しかしゲーム終盤(Gエリアの途中)で、完成直前に身内の開発者たちの裏切りによって強奪されてしまい、そのまま行方不明になる。
PlayStation2版(移植版)
敵組織「テュランヌス」の超兵器に対抗すために、プレイヤー側のレジスタンスで開発。
しかし超兵器開発計画に反対した主人公達のこともあってか、レジスタンスのリーダーであるクルーガーが開発中のヴォルケンクラッツァーを奪取し、行方不明となる。
その後は北極に潜んでいる事が判明。激戦の末、PC版では両艦相打ちとなり生存者はいないと報告、PS2版ではクルーガーが全てを道連れにしようと自爆、阻止するために主人公が特攻する。
基本性能 | |
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耐久力 | 7000 |
装甲 | 対56cm砲防御 |
速力 | 35.7kt |
兵装1 | 80.0cm砲45口径 |
兵装2 | ミサイル発射機2 |
兵装3 | パルスレーザー |
兵装4 | 拡散荷電粒子砲 |
兵装5 | 拡散プラズマ2 |
兵装6 | δレーザー2 |
兵装7 | レールガン |
見た目はビルマルク級の1番砲塔をレールガンに換装、煙突を二つにしたドイツ戦艦の発展型のようなデザインをしている。木甲板に緑の船体、テュランヌスに匹敵する巨体を持つ。攻略本によると「原子力戦艦」。
主砲は1門搭載された「レールガン」。副砲には80.0cm砲を搭載し、その他にはδレーザーや拡散プラズマなどの光学兵器、ミサイルを装備している。最大速力35.7ktは超兵器の中ではヴィントシュトースの次に速い。(難易度HARDではマレ・ブラッタが追い抜くため3番手に落ちる)
火力は過去のボスよりも遥かに高く、レールガンは最大強化の戦艦の耐久を一撃で数割吹き飛ばす。ただし耐久力に関しては前ボスであるムスペルヘイムよりも一段階高いだけである。さらに道中で初代最強兵器の「レールガン」が拾えるため、あっさりと撃沈するプレイヤーが多かった。
難易度HARDでは全ステータスが強化されるが、特に火力の強化が著しく、80cm砲が100cm砲に変わる。1発の攻撃力が2500、つまり4発直撃でレールガン1発分に相当するダメージを叩き出してくる。射数10は変わらないものの全断合計の攻撃力25000はレールガン2.5発分になる。
最後は大爆発を起こしながら周囲に光学兵器を放ち、ゆっくりと傾きつつ艦尾から沈んでいく演出がある。
ちなみにこの時に撃つのは荷電粒子砲、拡散プラズマ砲、パルスレーザーの3種である。後のWin版作品でもこの演出は引き継がれている。
Win版のエンディングでは最後に艦が2隻沈んでいる画像が写し出されるが、奥がヴォルケンクラッツァー、手前に沈んでいるのがプレイヤー艦だと思われる。
唯一大きさが判明しているテュランヌスが639m。ヴォルケンクラッツァーのドットとほぼ同じ全長なため、長さだけならばほぼ同じだと思われる。
没データに強化ユニットの「超ヴォルケンクラッツァー」が存在する。特徴はレールガンの射数2、圧縮プラズマ砲やSLCM発射機装備など。強化型ではあるが他の超兵器と違い難易度で性能が変化する特殊仕様であり、これは次回作にも引き継がれている。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー(PC)
前作に続きラスボスとして登場。
平行世界のドイツ軍が開発した究極超兵器「波動砲」を搭載する戦艦という設定となり、このシリーズ以降「波動砲」を搭載するようになる。
基本性能 | |
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耐久力 | 20000 |
装甲 | 対61cm砲防御 |
速力 | 39.0kt |
兵装1 | 80.0cm砲65口径 |
兵装2 | 誘導荷電粒子砲Ⅲ |
兵装3 | 対空パルスレーザー |
兵装4 | 多弾頭ミサイルVLS2 |
兵装5 | δレーザーⅡ |
兵装6 | レールガン |
兵装7 | 波動砲 |
波動砲は鋼鉄の咆哮2で最も威力の高い兵器であり、チャージ速度はムスペルヘイムの重力砲よりも早い。当たればほぼ即死であるが、装甲と耐久力に性能を振った戦艦であれば1発は耐えることも可能(厳密には複数HIT兵器のため当たり方で変わる)。ただし高難易度では波動砲の強化型に変わるため耐久値を盛っていても即死する。
前作の主砲であったレールガンは2門に増回しており非常に脅威。波動砲を避ける速力がある場合、これが一番の脅威となる。同じく80cm砲も前作より多く装備している上に、さらに65口径という大口径であるため攻撃力も絶大である。
新兵器の誘導荷電粒子砲Ⅲも単発の攻撃力こそ低いが、射数がそれを補っており、誘導+長射程という性質上艦尾に集中して被弾するため、電磁防壁の性能が低い場合は波動砲とレールガンに匹敵する脅威である。
他の敵にも言えることだが、AIの強化により前作よりも積極的に接近してくる。地味に速く、接近されると耐久と攻撃力に押され簡単に轟沈する。
今作では同型艦である「超巨大戦艦ルフトシュピーゲルング」も登場する(詳しくはルフトシュピーゲルングの記事を参照)。一定条件を満たすと、ヴォルケンクラッツァーとの戦闘中にルフトシュピーゲルングが増援として出現し、ラスボスを2体同時に相手にすることになる。単艦でさえ前ステージのボスであるムスペルヘイムより遥かに性能が高く、それを2隻相手となると、道中で高性能の装備を拾っていない場合は詰みに近い。
作中詳しくは語られていないため詳細は不明だが、今作のヴォルケンクラッツァー級の超兵器機関は平行世界への空間転移、時間移動が可能だと推測される。
ラスボスであるため演出も豊富。他のボスには無い登場イベントがあり波動砲で連なる氷山を破壊してMAPに出現する他、中破すると格納庫が開き波動砲を展開する、前作と同じく最後は爆発しながらエネルギーを放ち船体が真っ二つに折れて沈むなどがある。
今作でも新たに専用BGMが流れる。前作使われたBGMや鋼鉄の咆哮2のテーマ曲のフレーズが所々に入っており、ファンの間では高い人気がある。作曲は新田忠弘。
相変わらず巨大であるが、鋼鉄の咆哮2ではイギリスの超兵器であるハボクックの方が大きい模様。
最終決戦となる海域は、初代のラストステージをベースにMAPを巨大化、地形を複雑化したものとなっている。
特別作戦には強化型ユニットである改ヴォルケンクラッツァーが登場するが、他の改良型超兵器と違い難易度によって性能が変化する特殊仕様である。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー エクストラキット
『鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー』の続編として発売された本作はストーリーも続いており、引き続き登場する。一度は撃沈されたものの究極超兵器復活計画により再び建造される。
本作では「ヴォルケンクラッツァー級は2隻あれば地球を滅ぼすことが出来る」と明言されている。
ヴォルケンクラッツァー
ゲーム終盤に3隻目のヴォルケンクラッツァーが登場する。
2番艦にはルフトシュピーゲルングという名前があったが、表示はそのまま「ヴォルケンクラッツァー」。
前作でヴォルケンクラッツァーと戦闘したMAPだが、陸地が直線的に何かで削られたような部分が追加されている。状況からして波動砲によるものだと思われるが、そう解釈すると主人公たちは波動砲を2発撃たれるも回避して撃破したものだと思われる。
後記する量子波動砲実装に伴い、特別作戦などに出現する改ヴォルケンクラッツァーが装備していた超波動砲の威力が下げられている。
超巨大戦艦「超ヴォルケンクラッツァー」
・・・貴官さえいなければ、我々は世界を平和的に統治できたのだ
・・・多くの兵が、沈んでいった
・・・我が艦こそ真の究極超兵器、この威力の前に沈め!
エクストラキットのラスボスとして登場する強化型であり、上部に連装砲が装備された翼のような艤装、大型化された推進器、更に増設されたパルスレーザーなど、ヴォルケンクラッツァーよりさらに重装備なデザインになっている。
ステージ名はゲームタイトルでもある「鋼鉄の咆哮」、列強国である日本、アメリカ、イギリス、ドイツの兵器が全て登場する総力戦の状況となっており。
基本性能 | |
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耐久力 | 30000 |
装甲 | 対61cm砲防御 |
速力 | 41.0kt |
兵装1 | 80.0cm砲70口径 |
兵装2 | 誘導荷電粒子砲Ⅲ |
兵装3 | 対空パルスレーザー |
兵装4 | 光子榴弾砲 |
兵装5 | δレーザーⅡ |
兵装6 | レールガンα |
兵装7 | 量子波動砲 |
基本的な性能はヴォルケンクラッツァーを強化したものとなっている。波動砲は威力と射程は作中最大かつ対潜攻撃も可能な、連装式の「量子波動砲」に換装されている。さらに新兵器として「光子榴弾砲」が追加されている。これは衝撃波で敵を破壊する兵器であり、特殊弾頭系と同じく多段HIT系の攻撃である。
更に補助兵装にも新兵器である、質量兵器の威力を下げる「防御重力場」を搭載しているため、基本耐久値は1.5倍ほどだが実質は2倍近くある。
ゲームシステムの問題で7スロットしか装備できないという制限があるため光子榴弾砲の代わりに多弾頭ミサイルが、防御重力場の代わりに電波妨害装置が削除されており、ミサイルにより遠距離攻撃とレーダーでの点滅は無くなっている。デザイン上ではVLSは健在。
超ヴォルケンクラッツァーであるが最初は氷山の中に隠れており、破壊すると中から登場する。これは初代のヴォルケンクラッツァーのオマージュだと思われる。
- 摩天楼サバイバル
階級を元帥にすると解禁されるモードで、内容は超ヴォルケンクラッツァーを使い無印2シナリオ(Aエリア~Fエリア)を攻略するというもの。武装が変更、耐久力は大分下がっているものの、量子波動砲やレールガン、80.0cm砲は健在、さらにパルスレーザーやミサイルは敵と同じく射数が盛られており、さながら怪獣のように暴れまわることが可能。一部ステージのイベントや敵配置が変更されているため無印2シナリオでもエクストラキットの超兵器が登場するなど通常よりもやや難易度が高い。
エクストラシナリオは選択できないがステージを入れ替えるなどしてプレイすると通常では発生しないイベントが発生する。こちらは僅かながらもストーリーがあるようで、超ヴォルケンクラッツァーを使用して反乱を起こした何者かが主人公となっている。何らかの理由で没となった模様。 - 超ヴォルケンクラッツァー改
通常プレイでは出現しない所謂没である強化ユニット。こちらも難易度で性能が変化する特殊仕様で、最大難易度では耐久65000、対61cm砲防御、速力54.0kt、100cm砲80口径(射数20)、レールガンβ(射数2)、新型光子榴弾砲(射数4)、防御重力場Ⅳ、電磁防壁βという凄まじいスペックを持つ。前記したプレイ不可能の摩天楼サバイバルの最終ステージ(γ-11)に配置されており、ここではプレイヤー側の超ヴォルケンクラッツァーの主人公と面識があり、何らかの理由で敵対したことに対する特殊会話イベントが発生する。その他ε-10にも配置されているが出現しない模様。
なお摩天楼サバイバルのプレイヤー側の超ヴォルケンクラッツァーと比べるとあまりにも性能差がありすぎるため、難易度Normalですら撃破することが大分厳しい。
鋼鉄の咆哮3 ウォーシップコマンダー
本作では枢軸軍、ドイツの究極超兵器として登場する。独立ルートと連合同盟ルートでのラスボスになる。ルートによっては登場せず、その場合は新登場キャラクター、連合軍の究極超兵器「リヴァイアサン」が最終ステージの目標となり、シリーズ初の別ラスボス枠が存在している。
基本性能 | |
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耐久力 | 30000 |
装甲 | 対61cm砲防御 |
速力 | 40.3kt |
兵装1 | 80.0cm砲70口径 |
兵装2 | δレーザーⅡ |
兵装3 | 対空パルスレーザーⅡ |
兵装4 | 多弾頭ミサイルVLS2 |
兵装5 | 反物質ビーム砲 |
兵装6 | レールガン |
兵装7 | 波動砲 |
波動砲、レールガン、80.0cm砲などは変わらないが、δレーザーのスロットが変更され、開幕から撃つようになっている。今作では新たに、誘導荷電粒子砲の代わりに新兵器「反物質ビーム砲」を装備している。特性は荷電粒子砲の動きをする光子榴弾砲みたいなもので、着弾の衝撃波による多段HITダメージを与えてくる。
クリア後の特別作戦では味方としても登場する。このステージの敵側にもヴォルケンクラッツァーが存在するが、そちらは「改ヴォルケンクラッツァー」であるため味方よりも強い。ユーザーズページの従属艦配布でもヴォルケンクラッツァーが存在するため艦隊に組み込むことも可能。性能は大分低いが波動砲は健在、ただし編成値30000であるためかなりやり込んでいないと艦隊に組み込むことすらできない。
リヴァイアサンと同じくMAP北に接近するとエリア外から侵入してくるが、修正パッチ後では前作と同じような氷山を破壊して出現するイベントが追加される。
デザインは前作の超ヴォルケンクラッツァーに近い形をしており、他の超兵器が斬新なデザインに変わる中、あまり変化はない部類になる。同じく連合側の究極超兵器である「リヴァイアサン」より観測されたエネルギーは大きという記述があるため、こちらの方が格上のような扱いをされている。
今作のムスペルヘイムの戦艦部分はヴォルケンクラッツァーとかなり似ている。サイズこそ二回り小さいが、前作の通常のヴォルケンクラッツァーのような形状であり、試作型のような印象を受ける。
- L-10「咆哮の果ての果てに」
特別作戦の最終ステージであるL-10では前作同様に3隻のヴォルケンクラッツァーが登場するが、このユニットは内部データ上では「改ヴォルケンクラッツァー」、「超ヴォルケンクラッツァー」、「改ルフトシュピーゲルング」という設定となっている。超ヴォルケンクラッツァーは80.0cm砲が砲塔型レールガンに変化、超レールガン、量子波動砲が固定で難易度による性能変化無しという特殊仕様を持つ。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナー
引き続きラスボスとして登場、ドイツ軍ではなく帝国の超兵器という設定で登場する。
帝国が発動した解放軍殲滅作戦「エーヴィッヒグランツ」、帝国中枢を「聖域」と名づけ、それ以外の帝国に反旗を翻す地域を大陸ごと沈めるために開発された超兵器という設定であり、帝国中枢にて建造されていた模様。
ムービーではプレイヤー側の「解放軍」の戦艦群を波動砲の一撃で消し飛ばしている。今作では波動砲は「地殻をも破壊する」と言われている。連絡は途絶した。
性能は耐久力を除けば原作である鋼鉄の咆哮2ウォーシップコマンダーのものとほぼ同じである。武装の攻撃力はそのままだが耐久力は敵が非常に強化されたのに対し、プレイヤーは1ゲージに統一となっているため、中破後に解禁されるレールガンの射角内では何をしても圧倒的体力を前に押し負けてしまう、艦尾側からの攻撃が必須。
波動砲は正面にしか撃てないものの、攻撃範囲がエフェクトよりも遥かに広いため、撃たれる=轟沈のような設定になっている。運良く外れても発射後は反動で後方に大きく後退するため、2発目で仕留められる可能性が非常に高い。ただし今作では規定ルートを巡行速度で移動しているだけであり、自ら正面に出ない限り波動砲はまず撃たれない。
PC版からデザインが微妙に変わり、一部が木甲板に、推進器のウィングが長いなどの違いがある。サイズに関しては他の超兵器と同様に3Dで迫力を出すためか、かなり巨大になっている。
ヴォルケンクラッツァー自体は特に変化はなかったが、2番艦であるルフトシュピーゲルングに大きな変更があり、同型強化型という設定に変更された。
海外版では艦名が「Druna skass」という名前に変更されている。
- 波動砲の暴発
今作から波動砲を暴発させて大ダメージを与えることができるようになった、条件は「波動砲チャージ中に艦首を攻撃する」というものである。チャージ中に機銃の1ダメージでも艦首に入れば暴発が可能だが、正面はレールガンの射角にも入るため非常に危険である。弾速と威力が優秀なレールガンだと狙いやすい。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー(PS2)
異世界より転移してきた超兵器という設定となっており、ウィルシア帝国がこの超兵器を手に入れたことが戦争の引き金となった模様。
Win版のエクストラキットの流れを汲んでおり、超ヴォルケンクラッツァーに該当する強化型含め2種類登場する。
ヴォルケンクラッツァー
前作であるウォーシップガンナーとほぼ同じ性能だが、この後の「ヴォルケンクラッツァー2」の前座扱いのため性能は抑えられている。
難易度HARDではδレーザーが電磁防壁を影響を受けないずにダメージを与えるεレーザーに換装。装填速度が短くなり攻撃速度が増す、日本版では後記の要因によりヴォルケンクラッツァー2よりも強敵となる。
今作ではPC版同様、一部の超兵器を除き移動ルートが決められていない。波動砲の特性は前作と同じだが、今作では頻繁に艦首をこちらに向けて撃つ行動パターンになっており、それにより一定の速力と立ち回りさえ気を付けていれば回避も可能となっている(後記するバグさが起きなければ)。ただし前作よりも機関損傷が起きやすいため、その点は注意である。攻撃力は前作以上で直撃すると一瞬で耐久力が減って即死する。
レールガンは引き続き装備しているが敵専用の調整がされており威力が大幅に下がっている。命中率が非常に高いので高威力では小型艦での攻略が不可能になるための配慮だと思われる。
超巨大戦艦 ヴォルケンクラッツァー 2
基本性能 | |
---|---|
耐久力 | 49000 |
舷側防御 | 対56cm砲防御 |
甲板防御 | 対56cm砲防御 |
速力 | 35.0kt |
兵装1 | 80.0cm砲65口径 |
兵装2 | 誘導荷電粒子砲3 |
兵装3 | 対空パルスレーザー改 |
兵装4 | 多弾頭ミサイルVLSⅡ |
兵装5 | δレーザーⅡ |
兵装6 | レールガン |
兵装7 | 波動砲 |
今作の1週目のラスボス、エクストラキットの超ヴォルケンクラッツァー的な位置づけなため、デザインも超ヴォルケンをベースとしている。
ヴォルケンクラッツァー2との戦闘で連絡が途絶した先遣艦隊の報告によると、光学兵器を寄せ付けず、質量兵器の弾道を逸らすらしいが、これは電磁防壁と防御重力場のことだ思われる。本作では描写されていないが防御重力場はWin版では魚雷を跳ね返していた。
単純にヴォルケンクラッツァーを強化したような性能であるが、難易度を上げてもεレーザーは装備しない。ただし速力はヴォルケンクラッツァーよりも遅く最大速力35.0ktに低下しており、意外にも歴代で最も鈍足。
今作でも「波動砲の暴発」を引き起こすことができるが、コマンダーである故に上空視点で、砲弾も前作より弧を描くように飛ぶため狙いにくい。さらに判定もややシビアなようで確実に引き起こすのは難しい。レールガンは弾速が優秀なため狙いやすく、前作と違い波動砲を撃つタイミングが動きで明確にわかるので、もし装備しているなら狙ってみると良い。
前作やPC版で流れていた専用BGMはヴォルケンクラッツァー2戦で流れる。2番艦のルフトシュピーゲルングは2WSGと同じく2週目のラスボスになっており、究極超兵器として登場する。
80cm砲の3番砲塔、4番砲塔の回転軸にミスがあり、一度でも射撃をしてしまうと逆方向に軸を戻す、つまり船体を突き抜けて艦首方向に戻るようになるバグが存在する。これは海外版でも修正されていない。
- 波動砲判定バグ
波動砲の攻撃判定がヴォルケンクラッツァーの艦首軸に固定されている影響で起きるバグ。撃った反動でヴォルケンクラッツァーが後退して陸地に激突して向きが変わると攻撃判定もそれに沿って動き、エフェクトは動いていないが画面が見えない波動砲でMAPが薙ぎ払われるという鬼畜なバグである。波動砲の特性とMAPの形状から陸地の近くでは発生しやすい。発生条件は不明だが、極稀に陸地に激突しなくとも撃った直後に旋回することもある。
前作である鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナーの時点から存在していた可能性がある。 - 発砲遅延装置重複バグ
本掲示板にあった報告だが、自動装填装置を装備するスロットが難易度HARDでは設定ミスで発砲遅延装置になっている。これにより元の発砲遅延装置と重なり2つ装備している。
そのため難易度HARDでは前座のヴォルケンクラッツァーは攻撃速度が上昇したが、ヴォルケンクラッツァー2に限っては非常に遅くなっており、前座より弱い状況になっている。海外版では修正され凄まじい戦闘能力となっている(後記)。
Naval Ops: warhip comannda(海外版 鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー)
海外版では艦名がDruna Skass 2に変更され、上記した発砲遅延装置のバグが修正されている。
この修正の効果が凄まじく、難易度HARDでは作中最高の装填速度を持つ超兵器となっている。どれほどかというと波動砲の射撃は約5秒に1回、反動で下がっている間に2発目のチャージが始まり、その勢いで後退して逃げ回るようになる。さらに波動砲の判定バグは健在なため、距離を離されたMAP端に移動、反動で地形に激突して艦の向きが変わり、画面上が見えない波動砲で薙ぎ払われるバグも頻発する。
そのほかの80.0cm砲やδレーザーも1.5秒に1発は撃つほど連射速度が早く、地形とバグとの兼ね合いもあり、2週目のルフトシュピーゲルングよりも明らかに強い(装填速度もヴォルケンクラッツァー2の方が圧倒的に早く、ルフトシュピーゲルングは後退中に波動砲を撃つような速度はない)。
ウォーシップガンナー2 鋼鉄の咆哮
本作ではウィルキアの超兵器として登場する。ハワイの真珠湾で建造され、その後呉へ回航した後に完成し、凄まじい登場シーンを披露してプレイヤーを迎え撃つ。鋼鉄の咆哮シリーズとして毎回ラスボスとして登場していたが、本作では終盤ボスの1体というポジションへ変更された。
呉から出撃後、太平洋側に展開する主人公達を素早く迎え撃つためか、波動砲で四国を真っ二つにして最短ルートでやって来る。大陸を沈めると評されていた波動砲だが、本作でついに沈めてしまった(今までも波動砲によるものと思われる地形変化はあったが、実際に映像として出たのは初)。
80.0cm砲と波動砲は健在だが、他の旧作勢と同じく武装の変更が大きく、歴代で搭載していたδレーザーや多弾頭ミサイルVLSは装備していない。波動砲のエフェクトは球体に近くなり、さらにチャージも弾速も旧作より遅く回避も容易になっている。この点に関しては他の超兵器同様にかなり批判がある。
今作でも波動砲のチャージ中に艦首を攻撃することによってエネルギーが逆流し、暴発させることが可能。過去作と違い、大ダメージを与える事が可能になっており、撃つタイミングも判りやすく判定も巨大なため積極的に狙える。遠距離攻撃でも艦首付近に当たれば逆流させることも可能だが、安定はしないため接近してチャフを巻きながら攻撃するなどが有効。難易度や高周回数によって暴発に必要なダメージも変わる。
この後にもまだまだ超兵器は登場し、ラスボスの座を一周目はリヴァイアサン(3でもルートによっては譲っていたが)、二周目は本作新登場の超兵器「フィンブルヴィンテル」に譲った。
80cm砲の2番砲塔の回転軸がかなりずれており、旋回すると宙に浮いているかのような状態になる。
PSP版
PSP版ではダメージの計算が変わり、80cm砲と100cm砲の威力が凄まじいほどに上昇。
1週目の難易度NORMALであっても戦艦を数発で撃沈する。
その結果、波動砲よりも80cm砲と100cm砲の方が脅威となってしまったため残念がる声も多いが、戦闘の緊迫感としてはPS2版を遥かに上回るため賛否両論。とは言え本作の波動砲は警戒していればまず当たらない仕様であるため元から脅威とは言いにくい。
1/144ぼるけんくらっつぁー
特殊任務の2週目に出現するデュアルクレイターの艦載艇として登場。名前の通り超小型のヴォルケンクラッツァー、「ヴォルケンクラッツァー小型艇バージョン」である。
詳しい性能は不明だがサイズ通り弱体化はしており、通常のヴォルケンクラッツァーほどの性能は持たない・・・が波動砲は健在。さらに10隻近く同時に登場するため波動砲が多数飛んでくる。デュアルクレイターからほぼ無限に出現するの、油断してるといきなり波動砲が飛んできて轟沈も。
こんな形ではあるが超兵器として撃沈カウントに加算されるため、撃破ボーナス稼ぎは大体ここで行われる。
関連動画
関連静画
関連項目
- 超兵器(鋼鉄の咆哮)
- ルフトシュピーゲルング (ヴォルケンクラッツァー級の2番艦)
- 鋼鉄の咆哮
- 波動砲
- コーエー
- マイクロキャビン
- 5
- 0pt