超兵器とは、ゲーム「鋼鉄の咆哮シリーズ」に登場するボスキャラクターである。
そのほかの超兵器については別記事を参照。
概要
鋼鉄の咆哮シリーズに登場する高性能な能力を持つ兵器郡であり、ストーリー上の重要な鍵を握るボスキャラクターである。エリアや章の区切りに登場し、プレイヤーの大きな壁となる。
本シリーズは「戦艦アクションゲーム」であるため、超兵器の大多数は艦船であるが、航空機や人工衛星などの種類も存在する。
超兵器のサイズ
ほとんどの超兵器に共通するのが「巨大」という特徴であり通常兵器よりも遥かに大きいものがほとんどである。肩書に巨大が付かない場合でも通常兵器の中では最大級(大和型戦艦に近い体格を持つ巡洋艦など)である場合が多い。
そのためファンの間でも度々サイズについて話題になるものの、設定資料集などは無くゲーム中にサイズが記載されていることはない。
ただ1体、初代に登場する「超巨大航空戦艦テュランヌス」のみ船体の数値が判明しており全長2,098ft(639.47m)、全幅733ft(223.41m)、喫水98ft(29.87m)、排水量800,000tとなっている。ただし船体サイズに比べると排水量が非常に小さく、搭載兵器もスペックを考えると大きすぎるため、初代の時点では古い作品に有りがちな雑な設定のようである(この船体サイズだと排水量が200万トン近くなる。56cm砲4基程度なら全長500mあたりが妥当でこの場合は排水量80万という数値もそこまで違和感が無い)。
それ以前のボス、ナハト・シュトラールやマレ・ブラッタもスペックを考慮するとグラフィックサイズも適正とは考えられず余りあてにはならない、テュランヌスよりドットが大きいヴォルケンクラッツァーは80cm砲とレールガンを搭載しているため、全長600m級と考えても違和感は少ない。
しかし鋼鉄の咆哮2では初代ほどドットのサイズと超兵器のスペックの差が無くなり、作品の世界観の設定をややリアル方向に舵を切ったと思われる。第二次世界大戦がベース、世界観はリアルに近いため搭載している兵器から推測するのが妥当と思われる。
鋼鉄の咆哮3は3D作品になりゲーム中の超兵器の体格が巨大なものの、イベントCGではサイズが縮小されてリアルサイズに近くなっているのが確認でき、開発チームも同じことから鋼鉄2と同じ考えだと思われる。
航空機のアルケオプテリクスやジュラーヴリクは通常滑走路から運用可能、前者は海面に映る影の大きさ、後者はオープニング映像でのサイズを考えると150m前後と考えられる。他の航空機型超兵器も大体同じサイズだと思われる。
以上の点から考察すると
全長150m前後:航空機型超兵器、スレイプニル、他
全長250m前後:シュトゥルムヴィント、インテゲルタイラント、他
全長350m前後:ドレッドノート(潜水戦艦)、播磨、デュアルクレイター、他
全長450m前後:ブラッタ級、アルウス(鋼鉄2)、他
全長550m前後:グロース・シュトラール、、荒覇吐(ドリル戦艦)、他
全長650m前後:ヴォルケンクラッツァー、リヴァイアサン、ハボクック、他
全長1000m級:要塞艦ストレインジ・デルタ
大体この程度だと思われるが、あくまでも推測である。
開発会社が異なるPS2版の超兵器はPC版より巨大になっているが、これは3Dで迫力を出すためだと思われる(鋼鉄3のゲーム画面も同様)。それを裏付けるかのようにヴィルベルヴィントの内火艇は異常に大きく、こちらはそこまで兵器サイズの世界観までは細かく設定していないと思われる。そもそも登場するキャラクターはWindows版の設定でデザインされていたものである。
特にウォーシップガンナー2で新たに登場した超常兵器級は比較できるような武装は無く、フォーゲル・シュメーラやヘル・アーチェは画面サイズそのままと考えてもおかしくはない(160cm砲と明記されてしまっているドーラ・ドルヒを除く)。
デザインや設定について
Windows版の鋼鉄の咆哮シリーズの監督である「石川慎二」氏は超兵器はデザインする上での構想を攻略本のインタビューで語っている。外観やデザインについては
などを設定した上で作られており、ネーミングや外見については
という回答をしている。リアルな世界観も考慮しつつ、ボスキャラクターらしさの表現する拘りを持ってデザインしていることが伺える。
シリーズごとの設定
シリーズによって設定上の差はあるが、基本的に既存の兵器よりも大型で何かしら常識を逸脱する特徴などの共通点を持つ。
鋼鉄の咆哮 ウォーシップコマンダー
日本、アメリカ、イギリス、ドイツの列強四国が期せずにして興った゛超兵器゛構想。各国がこぞって持てる技術のすべてを降って沸いた゛夢゛に注ぎ込んだ。というのが初代の設定。
後に移植されたPS2版では世界を支配する組織「テュランヌス」が開発したという設定になっている。
超兵器機関などの設定も無く通常兵器の延長線という範囲で収まっているようで、後のシリーズと違いそこまでぶっ飛んだ超兵器は登場しない。またこの時代では後のシリーズほどキャラクター造形に力が入れられていないようで、小さいドットながらもモデルの流用や船体に対して大きすぎる艦橋、小さすぎる武装、明らかに数値がおかしいテュランヌスのカタログスペックなどの粗が目立つ。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー
パラレルワールドの日本、アメリカ、イギリス、ドイツが研究していた「新型機関」。特殊なノイズを発し、平行世界に干渉して異世界と繋げてしまう能力を持つ。
基本的には特殊な新型機関を積んだ艦船や航空機のことを超兵器と呼ぶ他、ヴォルケンクラッツァー級が装備していた波動砲が「究極超兵器」とも呼ばれていた。機関の研究は各国でいつの間にか始まっていたらしく、その出自は不明。
鋼鉄シリーズで最もぶっ飛んだ設定を持っており、一部の超兵器は平行世界への移動のほか、過去あるいは未来へも転移できる模様。エクストラキットでは超兵器は物理法則を超えた力を持つことが判明し、ノイズの正体も時空のゆがみであることが明かされた。
鋼鉄の咆哮3 ウォーシップコマンダー
南極大陸の新独立国家より、「レアメタル」と呼ばれる新合金が発見され、新たなエネルギー発生装置が開発された。列強諸国がこの装置を用いて建造したのが「超兵器」である。
鋼鉄の咆哮2と同じく新型機関という設定ではあるが、平行世界に飛ぶような特殊能力は無い。プレイヤーも超兵器を建造することができるが「核融合炉」でしか動かないことから、この新たなエネルギー発生装置とは核融合炉のことであると推測される。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナー
パラレルワールドに存在する帝国が開発した、通常兵器を超えるオーバーテクノロジーを持つ兵器。
ストーリーはWin版の鋼鉄の咆哮2と似ているが、超兵器に平行世界を移動する能力はない模様。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー PS2
世界を二分する大国として認識されていたウィルシアが戦線投入した、現代の技術水準を超越した巨大兵器、それが「超兵器」と呼ばれている。
実際にはウィルシアが開発したものではなく、超兵器は平行世界から突如飛んできた設定。
それらをウィルシアが手に入れたため周辺諸国へと侵攻を始めた模様。
ウォーシップガンナー2 鋼鉄の咆哮
北極海に眠っていた太古の兵器「フィンブルヴィンテル」を原型にして生み出されたと推測される機関。それを搭載した兵器の総称である「超常兵器級」の略称として「超兵器」と呼ばれる。
この超兵器機関は、ある程度バラバラになっても動き続けるため、ある種の有機性を持つ部品の集合体だと作中では推測された。その正体はフィンブルヴィンテルの一部あるいは分身のようなものであり、本体であるフィンブルヴィンテルが破壊されたことですべての超兵器機関は機能を停止した。
登場超兵器
鋼鉄の咆哮シリーズに登場する超兵器を以下にまとめる、ここでは省略するが「改アルウス」や「改ムスペルヘイム」などの改良型もゲーム中では登場する。
肩書は表記ゆれも多く、この点に関しては開発側はあまり拘りは無い模様。
艦船型超兵器
潜行型超兵器
超兵器名 | 肩書き | 備考 |
---|---|---|
レムレース | 巨大潜水艦 | 鋼鉄3では登場しないが「超大型潜水艦」と呼ばれるボイスが残っている |
ドレッドノート | 超巨大潜水艦 超巨大潜水戦艦 超巨大潜水空母 |
記事は→ドレッドノート(鋼鉄の咆哮) Win版では接近時のボイスが「超巨大潜水艦」、浮上時には下記のボイスとなるが、PS2版では「超巨大潜水戦艦」に統一されている 鋼鉄3では潜水空母として登場 |
ノーチラス | 超巨大高速潜水艦 超巨大高速潜水戦艦 |
記事は→ノーチラス(鋼鉄の咆哮) Win版、WSG、WSG2では上記、PS2版2WSCでは下記の肩書き |
アームドウイング | 超巨大高速潜水艦 |
航空機型超兵器
超兵器名 | 肩書き | 備考 |
---|---|---|
アルケオプテリクス | 超巨大爆撃機 | |
ランフォリンクス | ? | 2WSGの没キャラクター、アルケオプテリクス型 |
ヴリルオーディン | 巨大円盤機 巨大円盤型攻撃機 超巨大円盤型爆撃機 超巨大未確認飛行物体 |
EKではゲーム中が「巨大円盤機」で攻略本は「巨大円盤型攻撃機」 鋼鉄3ではゲーム中が「超巨大円盤機」で攻略本では「超巨大円盤型爆撃機」 PS2版ではゲーム中が「超巨大未確認飛行物体」で攻略本はEKと同じとややこしい事になっている |
ジュラーヴリク | 超巨大爆撃機 | |
フォーゲルシュメーラ | 超巨大攻撃機 |
その他
超兵器名 | 肩書き | 備考 |
---|---|---|
スレイプニル | 超巨大地上戦艦 | 記事は→(スレイプニル(鋼鉄の咆哮) 肩書きは攻略本より |
ソヴィエツキー・ソユーズ | 超巨大攻撃衛星 超巨大衛星 |
ゲーム中では上記、攻略本では下記の肩書き |
ドーラ・ドルヒ | 超巨大列車砲 | |
ヘル・アーチェ | 超巨大水上要塞 | |
フィンブルヴィンテル | 究極超兵器 | |
キョウフノダイオウイカ | 究極なまもの兵器 |
超兵器のような何か
関連動画
関連項目
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