準備はいいか?野郎共!
中国の伝奇小説『西遊記』をモチーフとした漫画。
拳銃・ジープ・煙草などが存在する、現代と幻想の世界が入り交じった「桃源郷」という独特の世界が舞台となっている。桃源郷の世界観に加え、キャラクターの性格が本家西遊記とは大幅に異なっている。
同タイトルで月刊Gファンタジーで連載していたが2002年に内容が一段落ついたところで一時的に終了し、続編を『最遊記RELOAD』というタイトルで「コミックZERO-SUM」にて連載開始。さらに2009年にも内容に一区切りついたところで同作を終了、少し間を空けてからタイトルを『最遊記RELOAD BLAST』と変えて再開した。
また2009年9月16日発売の「コミックZERO-SUM増刊WARD」から『最遊記異聞』も連載開始された。
500年前の天界の異変を舞台とした『最遊記外伝』が発売中。
三蔵達の前世となる人物らと悟空が孤軍奮闘する姿とそれにより犯した罪を描いている。
テレビアニメ、ラジオ、ドラマCD、小説、OVA、映画、ミュージカル、ゲームなどの形で幅広く展開している。
あらすじ
桃源郷ではそれまで人間とともに暮らしていた妖怪達が自我を失い凶暴化するという異変が起きた。
その異変を解決するため、玄奘三蔵・孫悟空・沙悟浄・猪八戒(とジープ)が西へ向かって旅をする。
自分の過去の因縁、道中で出会う人々との関わりを持ちながら、
異変を起こしている牛魔王一派の陰謀を阻止するため4 人は戦い続ける。
登場人物一覧
三蔵一行
- 玄奘三蔵(ゲンジョウ サンゾウ)/江流(コウリュウ) CV:関俊彦(アニメ版)/高木渉(OVA版)
「仏に会えば仏を殺せ、祖に会えば祖を殺せ。
何者にも囚われず、ただ自分の有るがままを生きる。」
この物語の主人公にして、世界を創造したといわれる天地戒厳経文のうち「聖天経文」と「魔天経文」を継承した三蔵法師。
僧のくせに酒も煙草もやる生臭坊主で、気に入らないことがあるとそれが仲間であっても発砲したりハリセンで強打したりするが、
師匠である光明三蔵に教わった何者にも囚われない「無一物」を心得としており、キメるときはキメる。
原作では拳銃「S&W M-10」、アニメ版では妖怪を滅する力を持つ「昇霊銃」を武器とする。 - 孫悟空(ソン ゴクウ) CV:保志総一朗(アニメ版)/岡野浩介(OVA版)
「綺麗だなぁ…太陽みたいだ」
花果山の岩から生まれた精霊。ある罪を天界で犯し500年間記憶を封印されて山に閉じ込められたが、
三蔵が救いだし自由となり、以後彼に付き従う。
常に空腹といっても過言ではなく、ことあるごとに「腹減った」と言っている。
変幻自在の棍棒「如意棒」を使用する。 - 沙悟浄(サ ゴジョウ) CV:平田広明(アニメ版)/山寺宏一(OVA版)
「この髪の意味を知ってるだろ?アイツにとっちゃこの髪の色は懺悔の色なんだよ。」
妖怪と人間の間に生まれた、真紅の瞳と髪を持つ禁忌の男。
愛人の子だった為に幼いころ母親によって虐待を受けており、そのことがトラウマになっている。
極度のナンパ好きであり、本人いわくモテるらしいが、その成果はあまり発揮されていない。
峰倉先生曰く、悟浄の良さは25歳を超えないと解らないらしい。
伸縮自在の鎖鎌を武器として戦う。 - 猪八戒(チョ ハッカイ)/猪悟能(チョゴノウ) CV:石田彰
「あなたのその髪の色が、僕にとっては血の色に見えたものですから…」
元は人間であり、実の姉である花楠が恋人にいた。
しかし、花楠が妖怪「百眼魔王」の手によって誘拐され、百眼魔王の城に乗り込み妖怪を1000人抹殺したことにより妖怪に変化した。
なんとか花楠の元にたどり着いたが、彼女はすでに百眼魔王によって孕まされていた。そのことを疎ましく思う花楠は彼の前で自害した。
これ以降は、原作及びアニメを実際に見てほしい。
傍若無人な三蔵一行の中では唯一温厚で、その行動は母親そのもの。
腹黒い部分もあり、その腹黒さは声が決定して以降石田氏が増長させているとか。
腕に気を貯めて放出したり、バリアを発生する気孔術を武器とする。
紅孩児一行
- 紅孩児(コウガイジ) CV:草尾毅(アニメ版)/松田佑貴(OVA版)
「間違えるなよ?俺は貴様等の敵だ。」
この物語のもう一人の主人公であり、牛魔王と羅刹女の息子。
牛魔王蘇生実験をあまり快く思っておらず、三蔵達から経文を奪ってさっさと終わらせるため、
そして人質にとられている母親のために蘇生実験を終わらせようとしている。
何かと気苦労が絶えない人…もとい妖怪。
格闘戦や炎を使った技を使用し、マントラを詠唱することで召喚魔を召喚することもできる。 - 独角じ(ドクガクジ)/沙慈燕(サジエン) CV:松本大(幻想魔伝)/小杉十郎太(RELOAD以降)/菅原正志(CDドラマ)
「あいにく、テメェの生き様は譲れないタチでな。」
幼いころ生き別れた悟浄の腹違いの兄、
幼いころ悟浄を庇っていたことから主君である紅孩児のことを弟のように思っており、
刺客サイドの中ではとりわけ面倒見のいい性格をしている。
剣術の腕はピカイチであり、悟浄と互角に渡り合うほど。兄貴だから悟浄の手の内を知っていたという考えもできるがそれでも高い戦闘能力を有していることは確かだ。 - 八尾ね(ヤオネ) CV:皆口裕子(アニメ版)/柊美冬(OVA版)
「これからは、紅孩児様の御傍でお役にたつと決めました。」
紅孩児直属の薬師。百眼魔王に体を売りとばされそうになってたところを彼に助けられ以後家来となる。
李厘のお目付け役として活躍する中、痺れ薬や槍を使って戦う面も見られる。
ちなみに美しい容姿と抜群のスタイルを有しており、アニメ「幻想魔伝」の時点では登場中2話のみ乳揺れシーンがあった。 - 李厘(リリン) CV:茂呂田かおる(幻想魔伝)/川上とも子(RELOAD以降)/野川さくら(OVA版)
「ハゲ三蔵ー!経文よこせー!」
紅孩児の腹違いの妹であり、玉面公主と牛魔王の娘。
悟空に負けず劣らずの怪力を有しており、戦闘方法も格闘。
お兄ちゃんが大好きなブラコン。
牛魔王サイド
- 玉面公主(ギョクメンコウシュ)
牛魔王復活計画を決行した女妖怪であり、李厘の実の母。
義息子である紅孩児のことは「マザコンボウヤ」と馬鹿にしつつもいいように使っている。 - 你健一(ニィ・ジェンイー)/烏哭三蔵(ウコクサンゾウ) CV:大塚芳忠
玉面公主の性欲処理及び牛魔王蘇生実験を手伝う謎の人間。
いつも人を小馬鹿にしたような口調で喋るが、発する言葉は全て正論。
その正体は額にチャクラを持たない「烏哭三蔵法師」。
いつも抱いているバニードールには天地戒厳経文のうちの一つである「無天経文」を持っている。 - 雀呂(ザクロ) CV:堀内賢雄
牛魔王サイドに属する妖怪で、瞳を見た者に催眠をかける能力を持つ。
一応敵キャラなのだが、とある理由で悟空を守ってしまい、それからはギャグキャラになってしまった。
天界
- 観世音菩薩
この世のすべてを統べるといわれるいわゆる菩薩様。
しかし性格は菩薩とは程遠い傍若無人な性格であり、いかにも三蔵一行の上司に相応しい神。
彼らの「前世」を知っているためか、彼らの行く末を見守っている。
ちなみに性別は両方であり、巨乳なおっぱいを持っているが峰倉先生曰く男性器も女性器もあるふたなりらしい。 - 二郎神
観世音菩薩の側近の神様。
物静かなおじいさんのような容姿であり、いつも菩薩の身勝手に振り回されている。
ボトルシップの製作が趣味。 - 金禅童子
三蔵の前世であり、その姿は前世らしく三蔵にそっくり。
三蔵と同じ声と性格をしているが彼と違い繊細でマメ。
悟空が三蔵に固執する主な原因であり、彼もまた悟空を邪険にしつつも強い絆を感じている。 - 捲簾大将
悟浄の前世。見た目はそっくりだが悟浄と違い短髪で黒髪。
悟浄にそっくりの口調だが悟浄とは真逆に家庭的で面倒見がとてもいい。 - 天蓬元帥
八戒の前世。見た目は八戒とそっくりだが彼は長髪。
物言いは八戒そっくりなのだが彼とは真逆にズボラであり、
趣味に没頭したらしばらく風呂に入らないなど不潔でだらしない性格。
異国の民
- ヘイゼル・グローズ CV:遠近孝一
異国からやってきた司教。何故か京都弁で喋る。
妖怪の魂をペンダントに封じ、その魂を生き物の遺体に与え蘇生する能力を持っているが、
組成された者は妖怪殺害衝動に襲われるデメリットを持つ。
妖怪を「モンスター」と呼んで忌み嫌っており、妖怪を殲滅することを信条としている。 - ガト CV:小山力也
ヘイゼルの従者のガンマン。彼はヘイゼルによって蘇生されたがなぜか妖怪殺害衝動がない。
筋肉質な高身長なので悟空に憧れの眼差しを持たれている。
関連動画
公式配信動画
MAD等
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最遊記 RELOAD GUNLOCK
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舞台版『最遊記』
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関連項目
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