社会科とは、小学校と中学校で教えられる科目の一つである。本項目では便宜上、高校の地理歴史科と公民科についても記載する。
概要
主要5教科(英語、数学、国語、理科、社会)の中では、正直一番地位が低い。どれくらい低いかというと、国公立大学の文系を受験する場合でも共通テストで一科目を課すだけで、二次試験は数学を課すのに地歴公民を課さないってのがザラにあるくらい。これは、地歴公民が単純な暗記科目であるからかもしれないが、正直その丸暗記が苦手な人には地獄のような科目でもある。
知っていても別に役に立たない?知らなくても生きていける?それはその通りだが勉強の結果の学歴は一生ついてまわるものである。それに、例えば、医学部に行って医者になりたいけど学費の高い私立は無理で国公立に行かなくては、みたいな人はセンターで少しやらなくてはいけない。こんなしょうもない科目のために志を折りたくはないでしょう?つべこべ言わずにやるしかないんである。大学受験終わるまでは。
小・中学校における社会科
小1・小2では理科と社会の代わりに生活科が設けられており、社会科は3年生からの学習となる。
小3・小4では身近な地域を題材に、地理(居住する市区町村・都道府県)・歴史(昔の暮らしや行事など)・公民(地域活動や公共事業など)の3分野を横断する形で学習する。教科書の他に、各市区町村が編集した「わたしたちの[自治体名]」という地域副読本が配られることも多い。
小5・小6では日本全国が題材となり、小5では日本地理を、小6では日本史と日本の政治経済を学習する。
中学校では教科書が学年ごとではなく分野ごとに分割されている。地理的分野では世界と日本の地理、歴史的分野では日本史、公民的分野では政治経済について学習する。
高校における地理歴史・公民
高校では「社会」という教科は存在せず、どういうわけか「地理歴史科」と「公民科」の2つに分かれている(経緯はWikipedia「社会科教育#歴史」を参照)。教員免許や大学入学共通テストでの問題冊子もこの2つに分かれているが、多くの高校生はそんなことを気にせず両者を合わせて「社会」と呼んでいるため本項目で解説する。
大学受験で社会を2科目選択する場合は下記の組み合わせがよく好まれる。
- 地理・世界史:地理はある意味で世界史の積み重ねの結果であり、関連性が高いため
- 倫理・世界史:倫理で扱う世界の思想の一部は世界史でも扱われ、関連性が高いため(例:「ある国で盛んにつくられている作物は実は植民地時代に無理矢理作らされたものでした」など)
- 地理・日本史:よほどの歴史ヲタでないと情報量が多すぎてキツい「日本史・世界史」の組み合わせを避けるため
下記に2022年入学者から適用される学習指導要領における各科目の内容を記載する。
地理総合(必修)・地理探究
2021年までは地理と日本史の選択必修(世界史が必修)となっていたが、2022年の新課程導入により、地理が49年ぶりに必修科目に返り咲くこととなった。
日本もしくは世界のどの地方でどんな作物や産業が盛んか、どんな気候か、どんな川や山脈があるか、世界であればどんな民族がすんでいるかなんかを扱う。少し地図記号や地図の読み方、図法なども扱う。「理」という字が使われている通り一応理屈っぽいというか、事象に理由がある科目でもある。
歴史総合(必修)
2022年から新たに設けられる科目。日本史と世界史を統合し、古い時代から順番に扱う小学校や中学校の歴史の授業では授業時間不足でおろそかになりがちな近現代の内容を学習する。
日本史探究
日本の歴史。歴オタでもないような人や丸暗記が苦手な人には(ry。藤原なんたらとか源なんたらとか似たような名前のオンパレード。とはいえ、小学校からかじるので小学校からちゃんと勉強してきた人にはとっつきやすいかもしれない。あと自虐史観とかいろいろ政治的にうるさい科目でもある。
世界史探究
世界の歴史。一応広く浅くではあるがこちらも歴オタではないような人や丸暗記が(ry。特にカタカナ語が苦手な人には本当に苦痛な科目。特にローマ史やギリシャ史。なんとか何世とかそんなのが続くのも地味につらい。あとヨーロッパをやったと思ったら全然違う時代のアフリカの話に飛ぶとかでつまづくなんて話も。
公共(必修)
2021年までは「現代社会」だった科目。倫理と政治・経済を合わせた範囲を、現代の問題や課題などを絡めて広く浅く扱う。
倫理
哲学者の考えた思想や政治学者の考えた思想なんかを扱う。倫理観のないあなたでもやらなきゃいけない。「いじめはダメよー」みたいなことをやる小学校の道徳とは異なる。
政治・経済
文字通り政治のしくみや経済のしくみを扱う科目。簡単な法学も扱う。(公立であれば)公務員の政治的中立ガーとかいろいろうるさい科目でもある。
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関連項目
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