絶滅危惧種とは、以下のことを表す。
- 本来の用法で、絶滅の危機に陥っている動植物種のことである。本項で記述する。
- 1.から派生して、かつては多く見られた物・文化が、技術の進歩によるより優れた代替品の普及や流行遅れ等が原因で急速に廃れ、数を大きく減らしている様子を表す俗称としても使用される。
(例)VHSビデオはDVDやブルーレイに取って代わられ、今や絶滅危惧種となっている。 - 1.から派生して、古い考え方をしている人やかなり少数派の考え方をしている人の事を揶揄して言う言葉。
概要
国際自然保護連合(IUCN)が絶滅種や絶滅の恐れのある種をレッドリストにまとめている。
日本では環境省自然環境局や各都道府県が、状況を調査し保護事業を行っている。→ 環境省レッドリスト・レッドデータブック 絶滅危惧種情報検索
絶滅危惧種というとトキやホッキョクグマなどが有名である。地域によってはミノムシ(オオミノガ)やメダカなど、一見身近そうな動物も絶滅危惧種に指定されている。ちなみにオオミノガに関してはオオミノガヤドリバエという外来種による寄生が原因と考えられている。
現在日本においてはIUCNのカテゴリに基づいた絶滅動物のカテゴリを下記のように設定している。
カテゴリ | 概説 |
---|---|
絶滅(EX) | 野生では勿論飼育下においても絶滅している種。 |
野生絶滅(EW) | 野生では絶滅している種。 |
絶滅危惧IA類(CR) | 近い将来絶滅する可能性が非常に高い種。 |
絶滅危惧IB類(EN) | 近い将来絶滅する可能性が高い種。 |
絶滅危惧II類(VU) | 現在絶滅する可能性が高まりつつある種。 |
準絶滅危惧(NT) | 現在絶滅する危険はないが、今後絶滅の危険性が高まるかもしれない種。 |
情報不足(DD) | 評価を下すのに十分な情報が得られていない種。 |
絶滅のおそれのある地域個体群(LP) | 個体群としての絶滅の可能性が高いもの。 |
注釈
- 絶滅危惧IA類~絶滅危惧II類までが絶滅危惧種である。
- 個体群とは、種としては同一ではあるが地理的環境的状況によりそれぞれの接触がない個体の群れのことを言う。
- 無脊椎動物、維管束植物以外の植物に関してはIA類とIB類の区別をせずI類とする。
関連動画
関連リンク
関連商品
関連用語
- 8
- 0pt
- ページ番号: 166617
- リビジョン番号: 3129857
- 編集内容についての説明/コメント:
『現在の暴力団は暴対法の規制がきつくなり、組員の数を維持するのも難しくなった。そのため「暴力団は絶滅危惧種だ」という発言も見られる』という解説がなくては、どうしてそこにあるのかわからないものは、関連項目とは言えないと思うので、関連項目から暴力団を除去します