超時空世紀オーガスとは、1983年に放送開始されたTVアニメである。
概要
超時空世紀オーガスは、スタジオぬえ原作のロボットアニメである。超時空シリーズの二作目であるが、前作マクロスとは異なり東京ムービー新社が制作にあたっている(スタッフの多くは引き継がれている)。1983年7月3日から1984年4月8日まで、毎日放送(MBS)製作、TBS系列で放送された。
タイムトラベルや平行世界を主軸にしたストーリーであり、軌道エレベーターが登場するなど、かなりSF色が濃い作風に仕上がっている。しかし、設定など作品の多くの要素が難解過ぎたこと、子供向け番組とは思えないような性描写が盛り込まれたことで子供ウケはすこぶる悪く、前作マクロスほどの人気を呼ぶには至らなかった。
主題歌は、OP・ED共にロックバンドSHOGUNのメンバーとしても知られるケーシー・ランキンが担当した。OPの「漂流~スカイハリケーン~」とEDの「心はジプシー」は共に、当時のアニソンの枠を飛び越えた名曲である。
番組スポンサーにはタカトクトイスとイマイ、アリイがマクロスから続投したが、主役メカのオーガスの顔が怖いなどの理由から商業的に大失敗に終わった。タカトクトイスは放送終了からほどなくして倒産しており、本作の不振がその理由の一つだと言われている。
また、セガ・エンタープライゼス(現:セガゲームス)もスポンサーに名を連ねており、自社ハードのSG-1000対応の横スクロールシューティングゲームを発売していた。
1993年には続編の超時空世紀オーガス02も制作されている。
2008年にはゲーム『スーパーロボット大戦Z』に参戦。
本作はその設定から巷では「スパロボの最終兵器」と呼ばれており、本作の舞台設定などが遺憾なく発揮されている。
と言うより、下手をすればオーガスが無ければスパロボZシリーズは生まれなかったも同然だった…かもしれない。
あらすじ
西暦2062年、地球は軌道エレベータの所有権を巡り、2つの陣営に分かれて争っていた。
桂木桂(かつらぎ けい)の所属する自由宇宙軍(フリーダム・スペース・コープス)は最新のD兵器・時空震動弾を用いて軌道エレベータのエネルギープラント破壊作戦を敢行する。だが、相手陣営の抵抗が激しく撤退せざるを得ない状況になり、憤慨した桂は未調整の時空震動弾を作動させてしまう。
その結果、暴走した時空震動弾により時空は混乱し、世界はあらゆる多元世界の混じったパッチワークのような世界、相剋界に包まれた「混乱時空」と化した。そして桂自身も時空転移に巻き込まれ、時空振動弾破裂の20年後、混乱時空世紀20年(西暦でいえば2082年)の世界に飛ばされてしまった。
桂はエマーンの隊商に拾われ行動を共にするが、混乱時空修復の鍵となる「特異点」とみなされ、各勢力の争奪戦にさらされる身となる。
さらに、もう一人の特異点、オルソンはチラムのエースパイロットとして桂の前に立ちはだかる。過去と現在が複雑に絡み合う中、時空再生に向かって桂木桂はオーガスを駆る。
その頃、平行世界(違)では
本作で制作から外されたタツノコプロは、同時期に機甲創世記モスピーダ(1983年10月2日~1984年3月25日)を制作している。
超時空シリーズはロボテックの名で再編集されて海外展開しているが、制作会社の違いからオーガスは含まれず、モスピーダがこれに加わっている。
関連動画
関連コミュニティ
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関連項目
- 超時空シリーズ
- 超時空要塞マクロス(オーガスはマクロスが落ちてこなかった世界という設定)
- 超時空世紀オーガス02(本作の直接の続編)
- 機甲創世記モスピーダ(マクロス、サザンクロスとは兄弟だが、オーガスとは赤の他人)
- アニメ作品一覧
- スーパーロボット大戦シリーズ登場作品の一覧
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