雷電シリーズとは、セイブ開発及びMOSSによって製作・リリースされた
アーケード用縦スクロール型シューティングゲームのシリーズを指す。
概要
東亜プランのゲーム、特に究極タイガーを参考にして作られたゲームである。正統派STGという触れ込みだったが、これと言った斬新なシステムが一切なく、参考元のゲームと似たような内容だったため、発売当初は目立ったものではなかった。しかし、「撃つ・避ける」というSTGの根本的な面白さを追求した、「単純に面白い」ゲームシステムが大いに受け入れられたため、結果的にロングヒットを記録した作品。
ショットとボンバーという縦STGの基礎を作り上げたのは東亜プランであるが、本作はそれの完成形とも言える出来であり、数多くの続編、外伝、亜流が作られたので、縦STGの標準とまで言われるようになった。知名度や人気も、ゼビウス、レイフォース、怒首領蜂などの有名作品に並ぶ。
外伝的作品に当たるライデンファイターズシリーズは、本編とはまた違った魅力を持っており、こちらも人気を博した。数多くの自機と稼ぎ要素があるのが特徴。中でも敵弾カスリによるボーナスは後続のSTGにも影響を与えた。
特徴
- 全体的に硬派。
- 操作は移動とショットとボンバーのみというシンプルなもの。
- ボンバーは緊急回避には不向き(後期作品では改善)。
- 自機の移動スピードが遅い。
- 自機の当たり判定はグラフィックとほぼ同じ(後期作品では弾幕系ほどではないが小さくなった)。
- 敵弾のほとんどが自機狙いであるため、特に道中ではチョン避けを知らないと回避しきれない。
- 敵弾の速度がかなり速く、見切るのが難しい。
- 画面の横は任意スクロール(Ⅲでは廃止)。
- アイテムの回収が難しい。
- 特徴的な攻撃パターンを持つ一部の雑魚敵。
- 1Pと2Pでは難易度や性能に若干の違いが出る(前期作品のみ)。
- シリーズを通して、ステージ構成が大体同じ。
- ラスボスはこのゲームの敵のシンボルと言える赤い水晶のような物体を持つ要塞。
BGM
初代以外の作品は全て、サウンドクリエイターの佐藤豪氏が担当している。DXでは初代の一部のBGMをアレンジした。
熱くて汗臭いと言われているロック調のBGMが特徴。ほとんどが1~2分の短めのものであるが、歌謡曲のような展開であり、サビがはっきりしている。また、哀愁漂う切ないものでありながらも力強いメロディーが多く、BGMを聴くプレイヤーの涙を誘うものになっている。これは特にⅡのBGMで顕著であり、同時に評価も高い(特に1面と2面)。Ⅳでは一部のBGMがアレンジされた。
ライデンファイターズでは本編とは違い、スピード感を徹底的に重視したテクノ調のBGMとなっている。
佐藤豪氏担当のBGMの魅力は「純粋なかっこよさ」であり、難解なものはほとんどない。これはシンプルが売りな雷電シリーズに合っていると言える。
シリーズ一覧
製作された作品の流れによって3つの世代に分かれる。
詳しいストーリーやシステム説明、関連動画やコミュニティ等は個別の記事を参照してください。
第一世代
セイブ開発STGのヒットとなった主軸の作品及び続編、いわゆる直系
雷電Ⅱリリース後に一部のスタッフが離脱しMOSSを立ち上げ、第三世代の作品を製作することとなる。
第二世代
第一世代の作品と比べるとスピーディーな展開を売りとした外伝的シリーズ
ライデンファイターズJETリリース後迄に雷電シリーズの殆どのメンバーが離脱し
ガルチを立ち上げたり、他企業への作品提供を行っている
第三世代
直系として第一世代の雷電DXより11年越しに突然復活する形でのリリースとなった雷電Ⅲ
雷電Ⅳは雷電DXを意識してか、コース(?)選択や左右スクロールなどが導入されている
雷電Ⅴはシリーズ初の家庭用作品で、作風がこれまでとは大幅に異なっている
関連項目
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