高校生クイズとは、日本テレビ系で毎年放送される高校生が主役の大型クイズ番組である。正式名称は「全国高等学校クイズ選手権」。
概要
元々は出場資格が18歳以上(高校生除く)だった『アメリカ横断ウルトラクイズ』に寄せられた「高校生でもウルトラクイズに出場したい」という要望をヒントに、「ウルトラクイズの高校生バージョン」として始まったのがこの番組である。
1983年の大晦日に第1回が放送され、1985年まで夏・冬の年2回開催だったが、1986年以降は夏のみの開催となり現在に至っている。メインスポンサーとして洗剤・歯磨き用品の大手メーカー「ライオン」が番組開始当初から付いている。
ちなみに、『アメリカ横断ウルトラクイズ』のスポンサーはライオンのライバルメーカーである「花王」。
同じ高校に通う生徒2人(第33回までは3人)が1チームとなり、「知力・体力・チームワーク」を重視したクイズで全国一を目指す。クイズファンの間では「クイズの甲子園」という異名で呼ばれ、ギネスブックに「世界一参加人数の多いクイズ番組」として認定されている(第1回大会のデータより)。
クイズ形式は早押し力や知識量が問われる真剣味が問われる物から、即興でテーマに合った曲の歌詞を作る「クイズ!スター誕生」、推理力が問われる「サスペンスクイズ」、さらには知力ではなく料理力が問われる「クッキングクイズ」などバラエティ豊かな形式が生まれた。
また、決勝の舞台は富士山山頂や東京湾をクルーズするヴァンテアン号の船上など豪華になっており、第17回(1997年)では香港、第22回大会(2002年)では準々決勝からオーストラリアを舞台にするなど海外でも行われた。
知力・学力重視へ
その後、第28回大会(2008年)からは日本テレビの多くの番組で視聴率のテコ入れを行ってきた五味一男を監修に迎え、これまでの方向性であった「知力・体力・チームワーク」から「知力・学力重視」へと大きな方針転換を行った。
クイズ問題の難化や進学校に偏った構成、また、見届け人としてひな壇タレントを起用した演出に賛否両論あるものの、第30回(2010年)では平均15.5%を記録するなど高視聴率となった。
このスタイルは第32回(2012年)まで続き、現在は大学に進学した同時期優勝者等を含めて年1回「頭脳王」として開催・放送されている。
原点回帰・ウルトラクイズ路線へ
第32回にて知力重視路線を「一定の役割を終えた」として、翌第33回(2013年)からは再びバラエティ豊かな路線へと回帰。
地区予選ではクイズに加えアトラクションの成績やSPゲストのチャレンジ成否を予想するなど運が加味されたり、クイズ自体も謎解き系やファッションに関する問題が多く出題されるなど、再び「広く浅く」な知識が要求されるようになった。
このことに関しては「女子チームびいき」「強豪校潰し」と批判する声もある。ただし、これまでも「運大王(クイズに負けても運だけで本戦準決勝まで進める)」など、決して今しがた強く非難するというものでもない。
本大会では再び海外が舞台となり、第33回ではタイ・フランスを舞台に行われ、第34回からは高校生クイズの大本である「アメリカ横断ウルトラクイズ」さながらに、日本での国内予選を経てグアムからニューヨークを目指すスタイルとなった。
問題形式もウルトラクイズでおなじみ「ドロンコ〇×クイズ」「大声クイズ」「バラマキクイズ」などが復活。決勝では後期ウルトラクイズ決勝同様自由の女神をバックに戦うようになった。
また、第34回からは第37回までは少子化に伴う参加のしやすさを加味し、これまで伝統だった「3人1組」のチームから「2人1組」に改められた。
地頭力
第38回(2018年)では再度コンセプトを一新。「地頭力」をコンセプトに、ひらめきを重視する路線にシフト。具体的には「法則性を見つけろ」「風船を短い時間で多く割れ」「与えられた道具を使って壁を登れ」などである。その結果、開成や灘といったそれまでの強豪校が軒並み予選落ちし、視聴者からも「こんなのクイズじゃない」と批判が上がることとなった。なお、第40回は新型コロナウイルスの影響で、完全リモート中継で行われた。
ニコニコ動画では
第27回大会(2007年)決勝戦の早押しクイズで出題されたアニメ・ゲーム問題、及びそれを正解した高校のメンバーを素材にしたMADが時折作られている。もう許してやれよ
関連動画
関連項目
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