<ヽ`Д´>K9自走榴弾砲とは、ウリたち大韓民国の誇る国産自走榴弾砲ニダ! 不当な評価をする奴には謝罪と賠償を請求するニダ!(※後述)
前史
そんなにバカバカ撃てるほど弾薬を持っているかどうかは知らんが北朝鮮は10,000門を号する大量の野砲(自走榴弾砲を含む)を所有しており、韓国も負けじと大量の野砲を所持している。で、1980年代、アメリカ製榴弾砲が更新の時期に来ており、韓国は最初アメリカ製の当時最新の自走榴弾砲であるM109A5にしようとしたが高すぎて(当時のお値段9億円!)手が出ない。そこで韓国は自国での開発に踏み切ったのである。10年もの年月をかけ1999年に配備が始まる。導入コストは一両当たり380万米ドル(≒3億9千万円)とかなり値段が安いのが特徴。
性能諸元と解説
K9 |
(参考) |
(参考) |
|
全長 |
12m |
11.3m | 9.1m |
全幅 |
3.4m |
3.2m |
3.1m |
全高 |
3.5m |
3.1m |
3.2m |
重量 |
47t |
40t | 29t |
乗員 |
5名 |
4名 | 4名 |
武装 |
52口径155㎜りゅう弾砲×1 12.7㎜機関銃×1 |
52口径155㎜りゅう弾砲×1 12.7㎜機関銃×1 |
39口径155㎜りゅう弾砲×1 12.7㎜機関銃×1 |
- 完全自主開発(!)の52口径155mm榴弾砲を積んだ自走砲。
- 射撃能力は1分間に6発という世界でもトップレベルの能力を持つと自称。
- ↑の実態は3分間だけ6発/分での発射が可能で、砲身冷却の関係でフルバースト後は1分間に2発まで射撃速度が落ちるとのこと。世界でも平均以上の能力であり自称するだけのことはある。ネトウヨ涙目。
- GPSを使った精密射撃も可能で射程はロケットつき弾頭で50km以上。実際に使える射程は30kmぐらいと言われている。
- エンジンはドイツ・MTU社が開発したエンジンをライセンス生産。出力1000PS。
- 変速機はアメリカ製をライセンス生産。余談だが製造はウィキ様だと『統一重工』となっているが実はK-2やスリオンでさんざんやらかしたS&T重工業のことである。あそこちゃんと作れるのか。
- 足回りはキャラピラで走行能力は高い。サスペンションはイギリス製をライセンス生産。
1999年より実戦配備。そして2010年、初の実戦を経験する……。
延坪島砲撃事件
2010年11月23日、韓国北西にある延坪島に対し、北朝鮮軍は砲撃を開始。配備された6両のうち4両で軍事演習中だった韓国軍はすぐさま応戦しようとしたがここでK9は赤っ恥をさらしたのである。配備された6両のK9はすぐに応戦しようとしたが。
- 1両が至近弾で外壁破損、1両は直撃弾で火災に。
- 訓練終了後片付けるために集めておいた弾薬が火災。上記2両の電源供給がストップ。後に至近弾を食らった方は火は消し止められてこの車両も反撃に出る。
- 北朝鮮の攻撃直前に、上記2両とは別の1両が不発弾の弾詰まりを起こす。
- ご自慢の速射能力は沈黙。1発発射するのに1分30秒ほどかかってる。あれ、1分間に6発撃てるんじゃなかったっけ?
- 衛星写真を検討の結果、反撃した80発のうち北朝鮮軍陣地にたどり着いた弾はたったの3発。精密射撃(笑)。
- ジャミングで対砲レーダーが動かない。
- 延坪島は北朝鮮の海岸線が見える鼻先にあり、北朝鮮はあらかじめ『演習したら砲撃するからな』と警告していた。しかし上層部は本気で撃ってくるなんて思ってなかった。いやあんたら今も交戦中でしょ?!
- そんなもんで演習中だったから車内に砲弾を積まず、すべて車両の外に出していた。車両外の火災と射撃能力が異常に低下したのはこのせい。
- 整備不良。中古部品を納入したとか不凍液を間違って入れたとか。
と、問題なのは北を舐めてた軍の上層部であることが判明している。現場の兵士と製造元の三星テックウィン社は泣いていい。
海外でのセールス状況
アメリカのMLRSとフランスのカエサル 155mm自走榴弾砲の出現以後、砲兵のトレンドが『装輪自走砲による機動砲撃』『ロケットランチャーによる面制圧』が主力になったのだが、『地面が軟弱もしくは峻嶮で装輪車両では入れない』もしくは『ロケットランチャーによる面制圧は金がかかる』と考える国はまだまだ多い。ところがそんなニーズにこたえる西側の兵器がなかったりするのである。ドイツのPZH2000は高価すぎ(1両10億円以上!)、アメリカのM109A6は主砲の射程距離が短いうえ値段がPZH2000とどっこいどっこい。かといって中国やロシアの兵器を買うと必ずほかの兵器と抱き合わせしてくるし政治干渉すらしてくる。そんな中『装軌式で安いしライセンス生産もOK』というK9はまさに市場のニーズにぴたりと合ったのである。延坪島事件以前はトルコがライセンス生産でT-155”フィルティナ”を配備しているだけだったが、2010年以降着実にセールを伸ばしている。本国で2020年現在のセール状況は。
- トルコ:T-155 ”フィルティナ”の名称でライセンス生産、300両導入予定
- インド:K9”ヴァジュラ”の名称でライセンス生産、100両導入予定
- ポーランド:車台だけライセンス生産し砲は自国開発、AHS”クラブ”の名称で120両導入予定。
なおK9そのものも購入したいらしく韓国と交渉中。 - フィンランド:中古のK9を1両4億円程度で48両導入。
- ノルウェー:K9”ヴィーザル”の名称で24両新品で導入。あと24両追加で買うオプション付き。
- エストニア:K9を12両導入済み、6両追加購入予定。フィンランドと共同購入とのことなので中古の模様。
とヒット商品となってしまっている。というかドイツが情けなさすぎるだろ……(ネトウヨの嘆き)
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関連項目
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