THE トリッキーとは、漫画「遊☆戯☆王」及びその派生作品に登場するカードである。
このカードの専用サポートである「トリッキーズ・マジック4」についてもこの項で説明する。
原作・アニメ版概要
アテム(闇遊戯)が使用するレベル5、攻撃力2000のモンスター。手札を1枚捨てることで特殊召喚できる。
戦いの儀、VS遊戯戦で登場。
手札1枚をコストに特殊召喚され、その後、「トリッキーズ・マジック4」のコストとなった。
この時コストにした手札は、原作では「オシリスの天空竜」、アニメでは「疾風の暗黒騎士ガイア」であり、どちらもその後の展開に影響している。
初めはVS天馬月行(天馬夜行)戦。
「ラーの翼神竜」をコストに特殊召喚され、コストにしたラーを「死者蘇生」で復活させようとしたが……。
その後、トリッキーは「邪神ドレッド・ルート」の攻撃を受けそうになったが、闇遊戯の魔法カード「魂の交換-ソウル・バーター」の効果で、墓地の「クィーンズ・ナイト」と入れ替わることで攻撃を回避した。
2回目は最終決戦、VS天馬夜行戦。
手札の「オベリスクの巨神兵」をコストに特殊召喚され、「ユニオン・アタック」(漫画版)で「冥府の使者ゴーズ」と共に「邪神アバター」(冥府の使者ゴーズ・ベース)に連携攻撃を仕掛けたが、夜行の魔法カード「力の消失」によってトリッキーの攻撃力を0にされ、戦闘に参加できなくなり連携攻撃は失敗した。
その後、「モンスター回収」の効果でデッキに戻された。
コストにされたオベリスクは後になって「死者蘇生」で特殊召喚されている。
「冥府の使者ゴーズ」との連携攻撃名は「マジック・ソード・ブラッシュ」。トリッキーがゴーズの剣に力を与える。
原作、Rでは、いずれも三幻神をコストに特殊召喚され、その後「死者蘇生」でコストとなった三幻神を墓地から特殊召喚しようとしている。
ゲーム「最強カードバトル!」の紹介漫画「サトマサのとことん遊戯王」(Vジャンプ2016年10月号掲載)では、遊戯のフィールドに出ているが「ジェムナイト・マディラ」らしきモンスターに一刀両断されている。
トリッキーズ・マジック4
自分フィールド上に「THE トリッキー」がいるとき、ライフを1000払うことで、相手フィールド上のモンスターの数と同じだけトリッキーを分裂させる魔法カード。ただし、分裂したトリッキーは攻撃できない。
「THE トリッキーの四番目のサプリメントマジック」とのことで、4番目と番号は振られているが、1~3は未登場。
トリッキー同様、戦いの儀で登場。
遊戯のフィールドにグリーン、レッド、イエローの3体のガジェットが存在することで、トリッキーを3体に分裂させ、「オベリスクの巨神兵」召喚のための生け贄となった(原作では、罠モンスターの「機動砦 ストロング・ホールド」はカウントされなかった)。
アニメではOCGと同じ仕様となり、ライフコストが不要となった。また、OCG同様「機動砦 ストロング・ホールド」も1体としてカウントされるようになり、4体のトリッキートークンが特殊召喚された。うち3体は原作同様、オベリスク召喚の生け贄となり、残り1体は「召喚時計」の効果で生け贄に捧げられた。
OCG版概要
応募者全員サービス「LIMITED EDITION 6」(週刊少年ジャンプ2004年21号~24号)でOCGに登場。
効果モンスター
※「MILLENNIUM BOX GOLD EDITION」収録のカード(MB01-JP018)による
星5/風属性/魔法使い族/ATK 2000/DEF 1200
(1):このカードは手札を1枚捨てて、手札から特殊召喚できる。
上級モンスターとしては攻守は控えめだが、手軽に特殊召喚できるのが売り。同じく特殊召喚できるレベル5の「サイバー・ドラゴン」の方が手札コストが不要で攻守が高いため、攻撃力目当ての場合は「サイバー・ドラゴン」が優先されるが、こちらは「サイバー・ドラゴン」と違ってフィールドの状況に左右されずいつでも特殊召喚でき、シンクロ・エクシーズ素材として扱いやすい。
手札コストは墓地で効果を発揮できるカードを用いると相性がよく、「魔轟神獣ケルベラル」や「魔轟神ルリー」、「馬頭鬼」などをコストにすれば、直後にシンクロ・エクシーズ召喚することもできる。
魔法使い族なのでそのサポートも受けられる。
「マジシャンズ・サークル」で特殊召喚できる中では最大の攻撃力を持ち(「ブラック・マジシャン・ガール」なども同値)、アタッカーとしてそのまま使用する以外にも、「アーカナイト・マジシャン」、「魔導皇聖 トリス」などの素材にできたりする。
同じ方法で特殊召喚できる魔法使い族として「幻想の見習い魔導師」(レベル6)も存在する。向こうは特殊召喚以外にも効果を持っており、「マジシャンズ・サークル」などを使える点も共通するため、こちらを使う場合はレベルの違いや「黒き森のウィッチ」などに対応する点を活かしたい。
「クイック・シンクロン」はこのカードと似たような特殊召喚効果を持つ。しかし、向こうは種族や攻守に違いがあり、シンクロンサポートの効果やシンクロ召喚時のシンクロ先に縛りがあるなど、こちらと扱い方が大分変わってくる。
「サイバー・ドラゴン」をはじめ、似たような使い方をできるモンスターは数多く存在するが、それぞれにサポートカードや種族、属性の違いを生かした戦術が存在する。どれを使用するかは、各々のデッキタイプや好みに合わせて決めるといいだろう。
初出が応募者全員サービスで、「DUEL TERMINAL -インヴェルズの侵略!!-」の再録でもノーマルレアと、機会を逃すと入手が難しい状態が続いたが、「GOLD SERIES 2013」で再録され、ようやく入手が容易になった。その後、「決闘王の記憶-闘いの儀編-」や「MILLENNIUM BOX GOLD EDITION」でも再録されている。
トリッキーズ・マジック4
「THE トリッキー」同様、「LIMITED EDITION 6」でOCGに登場。
速攻魔法
※「MILLENNIUM BOX GOLD EDITION」収録のカード(MB01-JP029)による
(1):自分フィールドの表側表示の「THE トリッキー」1体を墓地へ送って発動できる。
相手フィールドのモンスターの数だけ、
自分フィールドに「トリッキートークン」
(魔法使い族・風・星5・攻2000/守1200)を守備表示で特殊召喚する。
このトークンは攻撃宣言できない。
原作と比べて、ライフコストが不要になったが、表示形式は守備表示で固定された。
数が相手に依存するので不安定だが、最大5体のトークンを特殊召喚できる。2体以上のトークンを特殊召喚できなければ元は取れないので、「おジャマトリオ」や「リバイバル・ギフト」などで相手フィールドのモンスターの数を増やしてから使用するのも手。
特殊召喚されるトリッキートークンは攻撃力が高いが、攻撃不可のデメリットがあるため、戦闘での活躍はあまり期待できない。壁にするにしても守備表示で出されるので、守備力1200で守ることになる。リリースなどの制限は一切ないので、アドバンス召喚のリリースに利用したり、シンクロ・リンク素材にしたり、使い道自体は色々とある。
トークンを素材にしてのエクシーズ召喚は不可能だが、「トークン生誕祭」でトリッキートークンをコストにレベル5モンスターを蘇生させれば、ランク5のエクシーズ召喚につなぐこともできる。
攻撃力が2000あるので、「銀河眼の光子竜」の特殊召喚のためにリリースすることもできる。その他、「ユニオン・アタック」や「幻魔皇ラビエル」など、攻撃力補助に使うこともできる。
トークンの数が欲しいだけならば、通常召喚が必要なもののカードの消費が少ない「クラスター・ペンデュラム」も存在するため、こちらを使うならばトークンの攻撃力やレベルで差別化したい。
「LIMITED EDITION 6」以来長い間絶版であったが、「GOLD SERIES 2013」での「THE トリッキー」の再録に合わせてか、「アドバンスド・トーナメントパック2013 Vol.1」で再録された。また、「決闘王の記憶-闘いの儀編-」や「MILLENNIUM BOX GOLD EDITION」ではトリッキーとともに再録された。
関連動画
関連項目
- 0
- 0pt