ニコニコ大百科

エヴァ好きもあるけど90年代から続いたアニメの本当の終わりだしね

単体の作品として面白いかって言われたら決して面白くはないよね。「エヴァ終わった良かったー」ってのがそのまま評価にすり替えられてる気がする。エヴァに思い入れのないにわかの方が案外フラットな評価出来るんじゃないか

今までエヴァ見てない人の評価を優先する必要があるのか？

見てないというより、歴の浅い知人の意見なんだけど、（うろ覚え）「エヴァを終わらせることが主題になっててその為だけにゴルゴダとかネオンジェネシスとか強引に設定を作ったせいで無理矢理感がすごい」「まごころを生ぬるくした作品であり、娯楽作品としては破の劣化」「60過ぎのじいさんに『大人になったね、おめでとう』と信者が褒めてあげてる構図が気持ち悪い」
まあ正直共感できる部分もかなりあったし、ちょっと目が醒めた気分だった。エヴァに長年付き合ってる人とか庵野という個人に興味ない人からしたら退屈な内容だろうし、それらの意見も大事。作品の出来と関係ない部分でご祝儀評価されてるのも間違いないと思う。

面白くないものが１０２億も売れるんですかね・・・
そんな個人の感想の「面白くないよね」をわざわざ承認を得なくて良いと思うんですけど
それに評価に「気持ち悪い」とか明らか悪意ある評価で目が醒めた気分になるなよ

卒業式に当事者以外が楽しめる要素なんて必要ないでしょ

卒業式じゃなくて映画作品なんですけど…

卒業式を兼ねた映画なんやで

面白い面白くないといった感情的な面でフラットな評価というのは存在しない
感情はどこまでも主観的である以上、先入観を排除した評価というのは不可能
ID: PcI3fuYOsvは本来感情論に分類されるものを理論と勘違いしてる

これは新劇4部作、さらには旧作アニメ·旧劇含めた四半世紀にわたるシリーズ全体の結末だから
当然この作品はいままでの全てを前提にした作りなので1本の単品映画として評価することはできない
しかしもし単体で見ても大多数の人にはこの映画に込められたテーマやメッセージはストレートに伝わるだろう
そしてここから逆に見ることでエヴァという作品全体は一体何だったのかということも理解しやすくなるだろう
いずれにしてもここに至る26年分の重みを感じ取ろうともしない奴にこの映画を評価する資格は無い

感情的な感想って、作品への分析じゃなくて自分自身への分析に使うべきものだと思うけどね
受け取るだけじゃなく咀嚼しなければ
どれだけ庵野が丸くなっても、どこまで行ってもエヴァは噛まずに飲める流動食にはならないのだから

シンエヴァは単にエヴァを終わらせた、あるいは幸せになった庵野さん良かったねということで持ち上げられている
とか言ってる人はこの映画をまるで理解してないし

シンエヴァは旧劇をぬるくして安易なハッピーエンドで終わらせただけ
などと言ってる人はそもそもエヴァ自体を全く理解してないのがすぐ分かるので小一時間説教してやりたい感

削除しました

一番簡単に表現するとこの映画のテーマは
「それでもこの世界は生きるに値するか？」という問いかけなんだよ
それはエヴァという作品が26年間問い続け苦悩し続けてきた根源的な問いだった

そして最後にエヴァはこの問いにYESと答えた
この26年かけて辿り着いたYESという答えの重みを感じてほしいと思う

一人のオタクの私小説がよくもまあここまでヒットしたもんよ
振り返れば最初から最後までずっと視聴者を振り回し続けたアニメだった
最後は少しだけ寄り添ってはいたけども

エヴァは私小説だと言うなら太宰治の「人間失格」に匹敵する私小説だと言うべき
庵野監督の私小説はそのままこの時代を生きた我々一人一人の私小説だった
こんなアニメは他に例が無いのであっておそらく世代を超えてずっとそういう形で見続けられるだろう

新劇はエンタメやるって言っといて逃げたのが問題だと思う。血とか性的な描写省けばエンタメだと思ってるのかわからんけど。
3000億売れてるアバターも内容は糞だし売上とれてれば良作ってわけではない。

アクションはドッカンドッカンエンタメしてたと思うから…
無人戦艦爆弾とか良かったじゃん

前作Qについてはエンタメとしてはかなり問題のある作りだったんだけど
シンエヴァはエンタメとしても一級品で事実初見やライト層でもほとんどの人が大満足してるからこんな高評価になってる
私小説的なコアな作家性と大衆的なエンタメ性をどちらも高い次元で達成してるわけでエヴァ含めてこれまでの庵野作品のまさに集大成と言っていい

Qの時は「これちゃんと物語畳めるんだろうか」って誰もが思ったんだろうけど
まさかここまでしっかり畳めるとは思わなかったな

これをエンタメとして面白いって言い切れる信者やべーな

シンエヴァに関してはエンタメとして面白くないと言ってる方がひねくれ者の少数派でなあ
逆にエンタメに振りすぎて旧劇みたいな作家性が弱いとか読み違いしてる奴までいる始末

俺は面白くないと言う分には感性の問題だから別に否定もしないが
どの感想見てもこれまでのエヴァ史上明らかに一番分かりやすく一番みんな満足しちゃってるのでその点でもエヴァ破を超えている
賛否両論こそエヴァだったがこんなに賛に偏ってるのは初めてだろう

浜辺の告白は庵野監督なりのアスカファンへの気遣いかな
新劇、旧劇含めてシンジ→アスカの描写なんてほとんど無かった訳だし

あの浜辺にいたのは惣流か式波か、いずれにしても全てを終わらせるにはあの旧劇ラストに対しても返答しなきゃいけないから
それはお互いに「好きだった」という過去形なんだけど、それで正しいんだと思う

エンタメとか言ってるけど無理矢理畳んだに過ぎない
単に庵野がエヴァ卒業するための作品
話の畳み方が陳腐なラブコメと同じなんだよね
主人公に好意持ってるヒロインを大量に出すけど最後に日本人的な倫理観持ち出して1人選ぶっていう
んで最後は脇役と余ったヒロインはくっつけておしまい
視聴者にウケたわけでも作品として優れたメッセージ性があるわけでもないっていう
まぁ今後致命的にレイとアスカのキャラ人気落ちるのは想定してるだろうし
エヴァで食えなくなってもいいと思ってるんじゃないの

最後マリ選ばなかったらなんのために登場させたんだよってことになるからな。
実際問題一向に抜け出る気配のないループからの脱却が目的のマリ投入って見方が強いわけだし

マリというキャラクターの意味なんてエヴァをずっと追いかけてきた人ならこれほど分かりやすく明白なものは無いだろうという話で
みんな言ってることでいまさらだけどマリはエヴァ世界そのものの「他者」なのよ
エヴァの主要キャラクターは全員庵野監督がつくりだしたもので監督の分身であるというのも今さらな話なんだけど
新劇から登場するマリだけがそうではなくフリクリとか鶴巻監督作品に出てきそうなキャラで最初から違和感バリバリなわけだ
このマリというキャラクターこそがシンジにとっては自己の閉塞を越えてループを切断するために必要な「他者」だったとかいうテーマは旧作を踏まえればもう言うまでもないだろう

旧劇DEATHでシンジ・レイ・アスカ・カヲルの4人の旧チルドレンが美しいカノンを奏でてるのは今思えばとても象徴的で
この美しくも終わらないカノンを昭和歌謡でぶち壊すのが5人目のチルドレンであるマリの役割とでも言うべきかもしれない
ともあれマリはエヴァを終わらせシンジをエヴァ世界への「外へと」連れ出すテーマ的に重要なキャラクターでこんなの理屈じゃなくて感覚的に分かるだろアホかと

あとアスカとケンケン、レイとカヲルの「カップリング」についても言うべきことは山ほどあるんだが
とりあえずシンジとレイ、あるいはシンジとアスカがくっつくことが作品テーマ的に必ずしも正解ではないということは旧作時点で示唆されてる話
それこそ誰とくっつくかなんていうラブコメ的なものを全部裏切ってマリが最後にいるのはテーマを全てに優先した結果だ