ばいきんまんとは (バイキンマンとは) [単語記事]

ばいきんまんとは、やなせたかし作の『アンパンマン』とその関連作品に登場するキャラクター。
声優は「ドラゴンボールZ」のフリーザや、「にこにこぷん」のぽろりでお馴染みの中尾隆聖。

概要

「ハ・ヒ・フ・ヘ・ホー！」「バイバイキーン!」でお馴染みのアンパンマンのライバル。
アニメ「それいけ!アンパンマン」でほぼ毎回アンパンマンと対決している。
「新しい顔よ！」⇒「バイバイキーン」の流れは最早お約束。

特に定番は大量の武器をばいきんUFOから出す、逃げようとする、
アンパンチを意識してかマジックハンドを振り回すだけの「バイキンパンチ」は吹っ飛び確定。

ちなみに「バイキンマン」とカタカナで書かれる事が多いが正式名称はひらがなである。
だが原作者のやなせたかしもカタカナで「バイキンマン」と表記することが多いらしい。

カタカナ名義のバイキンマンは劇場版に登場している。

人物

悪役のお手本のような性格で、意地悪・嘘つき・イタズラ大好きだが少々間が抜けている。
かなりの努力家であり、アンパンマンを倒すためならどんな苦労も惜しまない。
基本的にノリがよく、一部キャラには『善人』と誤解されることもあるが、本人はそれを嫌っている。

悪事自体も可愛らしいものが多く、実は割と良い奴というイメージを持たれがちだが、アンパンマンをパン工場ごと葬り去ろうとしたり、世界征服を達成しかけたりと冗談では済まないレベルの悪事も重ねており、悪役としての本分はまっとうしていると言える。

食欲旺盛で雑食っぽいが基本的に甘党。ばいきん基地にスイーツを常備している。

技術力

トレードマークの「ばいきんUFO」から、巨大ロボ「だだんだん」まで多彩なメカを製作している。
ばいきん基地には「ドキンちゃん」や居ついた「ホラーマン」や手下である多数の「かびるんるん」が住んでいる。
ばいきん基地は巨大なばいきんUFOであり、飛行・移動が可能。

頭脳

前述の通り科学力・技術力は非常に高く、悪巧みにも長けている。
筆記体の英語で書いた文章を日本語に訳しながら読めるなど意外と博識。
その割に簡単な足し算が答えられないなど、やはり間の抜けた一面もある。

身体能力

アンパンマンとは身体能力に大きく差があり、アンパンマンと体が入れ替わってしまった時は自分自身の弱さに呆れていたほど。しかし肉弾戦でアンパンマンと互角に戦ったこともある。

背中に蝿のような羽があり、一応飛ぶことも出来るが人一人支えるのに苦労するなど心もとなく、かつ疲れるので普段はばいきんUFOに乗って移動する。そのせいか本人もたまに羽があることを忘れている。

ばい菌なので清潔なものが苦手で、石鹸などで洗われると体が縮んでしまう。飴玉の消毒作用で縮むほど。

生まれ・幼少期

アンパンマンを倒すために、ばいきん星からタマゴの状態でやってきてアンパンマンと同じ星に着陸。
タマゴはバイキン島(現在では、ばいきんまんの基地)に降り立ち、アンパンマンとほぼ同時刻に誕生した。
アンパンマンとは幼少期からのライバル。

アンパンマンとの関係

アンパンマンを「お邪魔虫」呼ばわりし、時には容赦なく痛めつける事もあるが、自分がアンパンマンに助けられた時はその場で借りを返し、場合によっては共闘することもある。
心の奥底から憎んでいるわけではないが、あくまでアンパンマンとは宿敵であり続けようとしている。

他キャラとの関係

ドキンちゃんに惚れているが、基本的にフィードバックを求めることに積極的ではない。
しばしば彼女のために食材を盗みトラブルを起こす。ドキンちゃんが憧れるしょくぱんまんに嫉妬するそぶりを見せるが、ドキンちゃんが自室にしょくぱんまんの写真を飾っているのを黙認している。
ドキンちゃんの奔放さの裏返しか、お姫様キャラを庇護しようとする。りんごちゃんやナンダ・ナンダー姫のようなおしとやかなキャラには手を差し伸べられずにはいられない。
プリンちゃんとエクレアさんは天敵。
2人に悪気は一切ないのだが、彼女たちと関わると毎回ばいきんまんが酷い目に遭うのがオチである。無理に撃退しようとすると自分に被害が及ぶことをばいきんまんも学習しているためか、遭遇したら逃げ出すことも見られる。
オクラちゃんやマダム・ナンやナミダちゃん、シチューおばさんやしらたまさん等、マイペースに生きる彼女たちはばいきんまんを怖れず、翻弄されてしまう。
でかこ母さんは息子のちびぞうに変装して騙すつもりが変装を見破られ、逆に『いい子になる』という約束をさせられた経験上、頭が上がらない存在である。しかし母親としての彼女には憧れがあるようだ。
かびるんるんは彼の忠実な部下であり、ばいきんまんの教育によりアンパンマン世界随一の高い統率力を持つ集団となっている。