ウィルテイクチャージ (Will Take Charge)とは、2010年4月13日生まれのアメリカの競走馬である。栗毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2013年:トラヴァーズステークス(G1)、クラークハンデキャップ(G1)、レベルステークス (G2)、ペンシルベニアダービー (G2)
2014年:オークローンハンデキャップ(G2)
父Unbridled's Song(アンブライドルズソング)、母Take Charge Lady(テイクチャージレディ)、母父*デヒアという血統。
父Unbridled's Song(アンブライドルズソング)は、G1を2勝して種牡馬入りすると、Arrogate(アロゲート)など数多くのG1馬を輩出した。日本の三冠馬コントレイルの母父としても知られる。
母Take Charge Lady(テイクチャージレディ)は、現役時代にG1を3勝し、更に産駒にもウィルテイクチャージに加え、その半兄Take Charge Indy(テイクチャージインディ)、半妹As Time Goes By(アズタイムゴーズバイ)の3頭のG1馬がいる名牝である。
母父*デヒアは、現役時代にアメリカの2歳G1を2勝。アメリカで種牡馬入りした後、一時日本で供用されたが数年後にアメリカに再輸出され、最後はトルコで繋養されていた。また、日本時代含めてオーストラリアへのシャトル種牡馬として供用されたことが複数回ある。
アメリカのイートンによって生産され、セリで42.5万ドルで落札されて、ウィリス・ホートンの所有となった。
ウェイン・ルーカス厩舎に入厩し、ジョエル・ロサリオを鞍上に8月のダート5.5ハロン戦に出走したが、4番人気5着。
続く10月のオールウェザー7ハロン戦ではジョン・コートを鞍上に3番人気に支持され、1馬身差で初勝利。
11月にはケンタッキージョッキークラブステークス(G2)に出走したが、ここは10番人気13着に終わった。
12月はリステッドのスプリングボードマイルステークスにヴィクター・レブロン鞍上で出走。3桁オッズの大穴Texas Blingが勝利する中、6番人気の本馬も1馬身半差以上付いたものの2着となった。
3歳初戦、1月のリステッドであるスマーティジョーンズステークスは再びコート騎手で臨み、今回も6番人気で迎えたレースでは、先行してTexas Blingにクビ差で勝利。
同厩のOxbow(オクスボウ)とともにクラシックを期待され、次走は2月のサウスウェストステークス(G3)となったが、ここは4番人気6着に終わった。
3月のレベルステークス(G2)では、6番人気ながら中団からの競馬でOxbowにアタマ差付けて勝利。
ケンタッキーダービー前にOxbowとは別のレースに出ることも考えられていたが、そのまま5月のケンタッキーダービー(G1)に直行。Orb(オーブ)が勝利し、12番人気Oxbowが6着となる中、17番人気で8着。
マイク・スミスを鞍上に迎えた同月のプリークネスステークス(G1)では、8番人気Oxbowが勝利する中で7番人気7着。
6月のベルモントステークス(G1)では*パレスマリスが勝利し、4番人気Oxbowが2着となる中、コート鞍上で10番人気10着。
クラシック三冠を全て掲示板外で終えた後、ジュニオール・アルバラードを鞍上に迎えて7月のジムダンディステークス(G2)に出走。6番人気で迎えたレースでは、中団から追い上げて*パレスマリスから1馬身差の2着。
続いて8月には、ミッドサマー・ダービーという異名で知られるトラヴァーズステークス(G1)に、ルイス・サエス鞍上で出走。4番人気に支持されると、中団から追い上げ、Moreno(モレノ)にハナ差で勝利してG1初制覇となった。
9月にはペンシルベニアダービー(G2)に出走。初の1番人気に応え、5番手から追い上げてMorenoに2馬身差以上付ける勝利。レース後にモレノ陣営から電気機器を使った不正を疑う声が上がったが、調査の結果これは根拠のないものであると結論付けられた。
11月には大目標のブリーダーズカップ・クラシック(G1)に5番人気で出走。 中団から徐々に進出したが、不調の*パレスマリスの動きに影響されたこともあってか、 Mucho Macho Man(ムーチョマッチョマン)にハナ差で敗れて2着。因みに本馬からアタマ差の3着はエイダン・オブライエン厩舎の名物行事で欧州から遠征してきた*デクラレーションオブウォーであった。
同月には更にクラークハンデキャップ(G1)に出走。2番人気に支持されると、追い上げてGame On Dude(ゲームオンデュード)にアタマ差を付けて勝利。
G1を2勝しブリーダーズカップ・クラシックでも2着に健闘したことが評価され、同年のエクリプス賞最優秀3歳牡馬に選出されることとなった。
4歳初戦、2月のドンハンデキャップ(G1)では、1番人気に支持され、追い上げたもののレコードで勝利したLea(リー)からは1馬身半離された2着となった。
続く3月のサンタアニタハンデキャップ(G1)では2番人気に支持されたが、4番手から進出したものの3番人気Game On Dudeを抜かせず、1馬身半差以上付けられての2着。
4月にはオークローンハンデキャップ(G2)に圧倒的1番人気で出走。4分の3馬身差付けて1位入線した後、途中で内にかなりよれたことが進路妨害ではないかと審議になったが、最終的に着順は変わらず勝利。
5月のアリシーバステークス(G2)はゲイリー・スティーヴンスを鞍上に迎え1番人気に支持されたものの、進路取りが微妙でMoonshine Mullin(ムーンシャインマリン)の6着に終わった。
6月にはスティーブンフォスターハンデキャップ(G1)に1番人気で出走し、出遅れ気味ではあったが追い上げ、Moonshine Mullinの2着。余談であるがMoonshine Mullinはこの時世には珍しいリボー系(セントサイモン系)であった。
7月はサエス鞍上でホイットニーハンデキャップ(G1)に出走。*パレスマリスに次ぐ2番人気に支持されたが、追い上げたものの4番人気Morenoが逃げ切る中で2着の3番人気Itsmyluckyday(イッツマイラッキーデイ)からも3馬身離れた3着に終わった。
続いてジョッキークラブゴールドカップを目標としていたが、怪我のため種牡馬価値も考慮してここで引退となった。
3歳末に本馬の権利の半分を獲得していたスリーチムニーズファームで2015年から種牡馬入り。当初は種付け料3万ドルで100頭以上の牝馬を集めていたものの、デビュー後の5年目からは種付け数が2桁に落ち込み、種付け料も1.5万ドル、5千ドルと減額されていた。
2020年からはウルグアイへのシャトル種牡馬としても供用されていたが、2023年からはダーレー・ジャパンで繋養されることとなった。
種付け料は120万円で、初年度は174頭、2年目は86頭、3年目となる2025年は114頭を集めている。
日本に輸入された米国時代の産駒としては、米国遠征をしたフランスゴデイナや、中央時代に伏龍ステークスを勝利し、高知移籍後2024年に地方重賞4勝を記録したヘルシャフトなどが存在する。
| Unbridled's Song 1993 芦毛 |
Unbridled 1987 鹿毛 |
Fappiano | Mr. Prospector |
| Killaloe | |||
| Gana Facil | Le Fabuleux | ||
| Charedi | |||
| Trolley Song 1983 芦毛 |
Caro | *フォルティノ | |
| Chambord | |||
| Lucky Spell | Lucky Mel | ||
| Incantation | |||
| Take Charge Lady 1999 鹿毛 FNo.22-c |
*デヒア 1991 鹿毛 |
Deputy Minister | Vice Regent |
| Mint Copy | |||
| Sister Dot | Secretariat | ||
| Sword Game | |||
| Felicita 1994 芦毛 |
Rubiano | Fappiano | |
| Ruby Slippers | |||
| Grand Bonheur | Blushing Groom | ||
| Director |
掲示板
掲示板に書き込みがありません。
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/06(土) 12:00
最終更新:2025/12/06(土) 12:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。