リヤンドファミユ(Lien de Famille)とは2010年生まれの日本の競走馬。鹿毛の牡馬。
馬名の意味はフランス語で”家族の絆”。馬名表記としてはリヤンドファミユであるが、リ”ア”ンドやファ”ミュ”のように間違えられがち。
同じ由来のものとして、リヤンドファミーユという名前の介護施設やベビーグッズブランドなどが存在するほか、ライトノベル天使の3P!にはバンド「リヤン・ド・ファミユ」が登場する。後者の作者は競馬ファンであることから馬名が由来となった可能性もあるか。
父ステイゴールドは、GI1勝ながら三冠馬オルフェーヴルやその全兄でGI3勝のドリームジャーニーなどを産駒に持つ大種牡馬。母オリエンタルアートは条件馬であったが繁殖としてオルフェーヴルやドリームジャーニーなどを産んだ名牝。母父メジロマックイーンはGI4勝で、種牡馬としては不振気味であったが母父としてはステマ配合と後に呼ばれるステイゴールドとの組み合わせでオルフェーヴルや…要は、リヤンドファミユはドリームジャーニーやオルフェーヴルの全弟である。
全兄2頭と同じくサンデーレーシングのクラブ馬として150万円の40口(オルフェーヴルと同額)で募集されるとオルフェーヴルのダービー勝利後であったこともあり高倍率の抽選となった。ついでにPOGでも人気を集めた。
兄達と同じ池江泰寿厩舎に入厩し、兄達と同じくゲート試験に2度目で合格した後、川田将雅鞍上で12月の新馬戦でデビュー。単勝1.6倍の1番人気に支持されたものの、サトノキングリーとの叩き合いになり僅かにハナ差で2着。同月の未勝利戦にはオルフェーヴルの主戦でもある池添謙一鞍上で臨み、中団やや後方から追走して最後は3頭による競り合いとなり、クビ差をつけて単勝1.3倍の1番人気に応える初勝利。
大雪で1週間延期となった京成杯にも登録したものの、当初の予定通り3歳初戦は1月のOPである若駒ステークスに出走。ここは2番人気となったものの、中団で待機策を採り、5番手から残り100mで先頭に立ち1馬身以上の差をつけ勝利。
この勝利でクラシック戦線に名乗りを上げたかに思われたが、レース後に右後脚の管骨を骨折が発覚。
ボルトを入れる程の骨折となったが、菊花賞後の11月に帰厩し、復帰は12月の1600万下である元町ステークスになった。単勝2.6倍の1番人気に支持され、パドックで入れ込んだりしつつも5着となった。
4歳初戦は1月の寿ステークス(1600万下)。ここも単勝2.9倍の1番人気に支持されたが、今度は11着と大敗。2月のアメジストステークス(1600万下)は2番人気となり、直線で復調の気配をみせたが6着。3月の但馬ステークス(1600万下)も2番人気で迎え、後方から馬群を割って上がり最速で1馬身差以上付ける勝利となった。
ここでOP入りを決め、次走は新潟大賞典を目標にしたが、除外のため5月のOPの都大路ステークスへ出走。2番人気となったが、グランデッツァがレコードで勝利する中で前が止まらず7着[1]。
6月になり、降級制度によって再び1600万下のジューンステークスへ出走。2番人気となったが、11着。7月のマレーシアカップはザカリー・パートン騎手騎乗で3番人気6着。9月のムーンライトハンデキャップは池添騎手に戻るも3番人気4着。11月の比叡ステークスは5番人気3着と久々の馬券内。12月のグレイトフルステークスは3番人気4着となり、降級後は1600万下を抜けられないまま4歳を終えた。
5歳初戦は再び3月の但馬ステークス。父ステイゴールドと母オリエンタルアートを2月と3月に亡くした中で2番人気に支持されたが、11着。6月の垂水ステークスは松山弘平騎手で臨むも直線で中を割るに割れず6着。マレーシアカップはパートン騎手臨んだがレース中に躓いて17着。調教再審査を経て、10月には兄の名を冠した顕彰馬選定記念・オルフェーヴルメモリアルに再び池添騎手鞍上で出走も8着。12月の逆瀬川ステークスではゲートを嫌がったりしつつも6着。
6歳初戦は2月の早春ステークスに単勝14.0倍の7番人気で出走。初めての芝2400mのレースとなったが、距離延長の効果もあったのか上がり最速で勝利。約2年ぶりの勝利となり、1600万下を抜け出した。
4月はOPで芝2400mの大阪-ハンブルクカップに出走。5番人気に支持されたが、パドックで暴れて、レース中も最後方のまま14着に終わった。
5月は初の重賞となる目黒記念(GⅡ)に川田騎手鞍上で出走したが、14番人気で18着。
プール調教を取り入れるなど調教を工夫しつつ
迎えた8月の小倉記念(GⅢ)には藤岡康太騎手鞍上で出走したが最下位12着。
10月のOPであるアイルランドトロフィーも松田大作騎手で臨んだが最下位の14着。障害転向や気性改善も考えて障害練習を行ったが上手くいかず、平地で続戦が決定。調教期間が長引くと気性が更に悪化する可能性もあると見て、11月のOPであるアンドロメダステークスに佐藤友則騎手と臨んだが13着。このレースがラストレースとなった。
24戦4勝 [4-1-1-18]。骨折の影響もあって重賞未勝利に終わったとはいえ、獲得賞金7529万円は一応クラブ馬としての募集額6000万円を上回る実績ではあった。2012年生まれの全弟アッシュゴールドがGⅡ2着などありながらも18000万円の高額募集に対し3026万円であったことやオリエンタルアート産駒の中では3番目に賞金を稼いだことなどを思うと、”三匹目の泥鰌”とはいかずとも健闘したと言えるかもしれない。
気性の悪化もあり去勢も考慮されたが、オルフェーヴルの全弟という背景もあり種牡馬入りの可能性を残すためにサラブレッドオークションでの売却が決定。
結果として税抜き407万円で落札され、落札者などによって「リヤンドファミユ種牡馬入りプロジェクト」が立ち上げられた。色々あったもののクラウドファンディングは目標金額の5割弱に当たる3875500円を集め、種付け料30万円でアロースタッドへ入厩した。初年度の2017年は25頭、2年目は24頭を集めたが、クラックステーブルに移動した3年目は5頭、4年目は6頭、5年目の2021年は2頭となりこの年で種牡馬引退。プロジェクト側からは乗用馬施設への移動が発表された。
産駒としては、エアフォースワンがJRAで初勝利を決めたほか、マメコが2024年に3勝クラスで勝利しOP馬となっている。
| ステイゴールド 1994 黒鹿毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
| Cosmah | |||
| Wishing Well | Understanding | ||
| Mountain Flower | |||
| ゴールデンサッシュ 1988 栗毛 |
*ディクタス | Sanctus | |
| Dronic | |||
| ダイナサッシュ | *ノーザンテースト | ||
| *ロイヤルサッシュ | |||
| オリエンタルアート 1997 栗毛 FNo.8-c |
メジロマックイーン 1987 芦毛 |
メジロティターン | メジロアサマ |
| *シェリル | |||
| メジロオーロラ | *リマンド | ||
| メジロアイリス | |||
| エレクトロアート 1986 栗毛 |
*ノーザンテースト | Northern Dancer | |
| Lady Victoria | |||
| *グランマスティーヴンス | Lt. Stevens | ||
| Dhow | |||
| 競走馬の4代血統表 | |||
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最終更新:2025/12/16(火) 12:00
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