サタスペとは、
以下は2.について記述する。
同人活動時代に、「激突!でぶとデブ河嶋陶一朗と速水螺旋人を筆頭に、朝佳さんと暗転丸さんとイケダさんと魚蹴さんとえみりさんとMBCさんと鴻さんとdczさんと吉井さん」を著者として制作されたもの。
頒布当時のタイトルは『カルマ サタデーナイトスペシャル』で、後に『サタスペ』に短縮。2004年に商業出版として冒険企画局の制作でホビーベースから出版された。
現在は『アジアンパンクRPG サタスペ』が新紀元社から出版されており、その際の著者は「河嶋陶一朗と速水螺旋人と暗転丸と池田朝佳とイケダサトシと泉伸行と魚蹴と岡野繁浩と齋藤高吉とdczとぺらねこと吉井徹/冒険企画局」とある。
タイトルの『サタスペ』とは、安価で粗悪な小型密造拳銃の蔑称「サタデーナイトスペシャル」を略したもの。60年代アメリカにおいて、土曜の夜にこれらの拳銃による負傷者が続出した事を医師が揶揄したものであるらしい。
また、主に卓ゲM@ster動画を投稿しているプロデューサー(動画投稿者)のひとり、サタデーナイトSPのP名もここからとられている。
日中戦争や大東亜戦争が起こらず、またナチスドイツが現存しているもう一つの現代。
第三次世界大戦後、大国の思惑に翻弄され、各大国(米国、ソ連、中国etc…)に分割統治されている日本。
その中で、五大盟約と呼ばれる犯罪組織が支配する無法都市「大阪(オオサカ)」が舞台。
トリッパー(プレイヤーキャラクター)達は、国際貿易都市でもあるオオサカで「亜侠(あきょう、あじあん・ぱんく)」と呼ばれる、いわば「けちなチンピラ」として暴れまわる。ドラッグに殺しに盗みにと、クライムアクション要素がガンガン入っているので、プレイ内容は一般人の多い所で話さないよう注意されたし。
シリアスというよりもむしろドタバタ系に近いが、戦闘やイベントは全体的にシビア、というかデッドリー。ファンブル(大失敗)や事故が起きやすい。DD(いわゆるGM)次第だが、シナリオ中にトリッパー(いわゆるPC)が瀕死になるのは日常茶飯事、1シナリオで複数人が死ぬ事もしょっちゅうある。死亡などでトリッパーが使えなくなったときのためのルールも完備されているし、そういう状況になった時にしか役に立たないアイテム・能力もある。
いくら慎重に完璧にと行動を選んでも、運が悪ければどうでもいい所で致命傷な出来事が(DDもPLも平等に)起こるのだ。ダイスをガンガン振ることで発生するハプニングをシリアスになりすぎずに受け入れるか、それ自体を楽しむタイプのTRPGである。冒険企画局だし仕方ないね。
そもそもトリッパー達は格好いいヒーローでも渋いギャングでも何でもない、どこにでもいる平凡(?)な普通(?)のチンピラなので、銃で撃たれれば簡単に死ぬ。有利な能力「異能」もあるが、必ずセットで不利な特徴「代償」も取らなければならず、単に強いですよーといったキャラクターは作れない。
ヤクをキメたチンピラが腹を撃たれてヒィヒィ言いながら銃を乱射し、生きるか死ぬかは運任せ…そんな光景が結構な頻度で繰り広げられるのが亜侠の日常。「生きててよかった!」の文句は伊達じゃないのだ。
有利と不利を隣り合わせにした「カルマ」、みんな大好き血沸き肉踊り血飛沫が舞う戦闘「血戦」、趣味を軸に開始する情報収集、様々なおいかけっこや競争を再現する「ケチャップ」、恋愛は時空も物理法則も捻じ曲げる「ロマンス」など、様々な特徴的ルールが搭載されている。
特にドラッグについては詳細なルールが用意されている。ドラッグは使い方次第で有利になるが、中毒になる危険と隣り合わせであり、1シナリオ終了時に何人も(そして複合の)薬物中毒に陥ることも。キャンペーンを進めていくと、中毒者だらけになることもザラ。ルール記載のものは現実のドラッグと同じ名称の為、オープンな場所での会話は怖い人が寄って来る可能性があるので注意しよう。尚、大麻はオオサカでは合法である。
セッション終了後には様々な処理判定の他、「スピークイージー」なる投票制度やディスカッションが義務付けられており、各キャラクターの「プレイ中の行動」を「他の面子が評価」することでカルマ(職業みたいなもの)や異能、代償の獲得が決まっていくのもまた独特なシステムである。この辺りについて、ニコニコでのプレイ動画作成者は視聴者投票でトリッパーのカルマ決定を行なっていたりもする。
尚、投票で決まるカルマについてはロマンス、情報収集など一つのことに特化したトリッパーはスパイラルに陥りやすい。1つのカルマばかり連続で取得しているとリスクの高い代償を選ばざるを得ない状況が発生するので、その点も考慮してロールプレイをしていく必要がある。
また、掲示板でも指摘があったが「ダメ人間」については本来「チームに致命的な迷惑をかけた」「自分からは何もせずに他PLに頼りすぎた」「セッション中にマンガを読んでた」など、やる気が無い、困ったちゃん、セッションを邪魔するだけが目的と言った場合に投票されるカルマである。視聴者投票では「選んだ手法が悪手で結果的に足を引っ張ってしまった」「単に運が悪かったせいで大失敗した」だけで「ダメ人間」票が入る事があるが、システム上いくら頑張っても運が悪いのはどうしようもないので、実プレイではその点も考慮して投票する事を提案しておきたい。
A4サイズ215ページの大判ルールブックのためか(文庫サイズのものが安すぎるだけとも言うが)、本体とサプリメントを集めていくと一見結構な額になるので敷居が高く感じる部分もあるかもしれない。が、それに見合うだけの「読み物としての楽しさ」もイラストと一緒に詰め込まれている。
他TRPGのシステムや世界に手を出しているなら、クライムアクション要素のアイディアソースとしても必要十分を補って余りあるというか充実し過ぎ(現実に存在するドラッグ周りをあれだけ事細かに取り上げるなど)なので、引き出しを多くしたいGMだけでなく、プレイヤー専の人も買って損は無い。
※執筆者の個人的意見です。効果には個人差があります。
掲示板
158 削除しました
削除しました ID: AqsPURqB1p
削除しました
159 ななしのよっしん
2023/08/05(土) 12:23:15 ID: B4NU56cTaa
冒企にとってもうサタスペはオワコンなんだろうか
TRPG体験会ならサタスペだろ・・・いや宣伝したいのはわかる、でもサタスペのポテンシャルはそう低くないぞ・・・多分
冒企内外含めCoC、ソドワ、ダブクロ、サタスペ、艦これ、マヨキン、ニンスレ、CoC7と転戦してるけどサタスペがダブクロと並んで肌に合ったから、遊べる環境の確保が難しい現状がとても悲しい
冒企はもっとサタスペに自信もって売り出してくれ、そしてプレイ人口増やしてくれ
もしかして表現規制とか権利関係とかで面倒くさいんか?サタスペ?
160 ななしのよっしん
2023/11/06(月) 17:23:14 ID: w5e8Ynbavr
>>159
冷静に考えてみると犯罪や薬物表現はもとより、ナチスに核に左右両者の過激思想に加えて陰謀論だったりと、公にしたら不味そうな点は多くある。倫理観のなさが魅力ではあるけど、急にこの世界観を突きつけられたら引く人間も多そうなのでアングライベとか、そこそこ過激なものを許容するイベントじゃない限り向いてない気もする。
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最終更新:2024/10/10(木) 01:00
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