ザ・糞軍師シリーズとは (ザクソグンシシリーズとは) [単語記事]

ザ・糞軍師シリーズとは、軍師の愚策による悲劇である。

概要

事の発端は、『ファイアーエムブレム封印の剣』ハード第14章「理想郷」。
最重要戦力であったルトガーを含む計6人のユニットが死亡した惨事はリキア同盟軍に甚大な被害をもたらし、自らの無能軍師ぶりを嘆いたミノルは動画のタイトルを「ザ・糞軍師」と自虐的に名付ける。

この惨事を乗り越えてミノルは軍師として大きく成長した……とは言い難く、封印以降のシリーズでもユニットロスト回がログインボーナスの如く発生している。南海お馴染み寿司店だよ!!

そんな有様のため『封印の剣』の悲劇から10年以上経った現在でも糞軍師の汚名返上には至っていない。

当時、ただでさえ戦力不足のミノル軍にとってユニット6名の損失は余りにも大き過ぎた。14章は索敵マップと砂漠地形が重なる難易度の高いステージであることから同情の意見も少なくないが、最後のルトガーの死は気の緩みとしか言いようがない。

他にも、たけのこの里を食わざるを得ない4章「同盟の崩壊」、NPCを含めれば14章と並ぶユニット死亡者を叩き出した7章「オスティアの反乱」、38%の悪夢8章「再会」、ファイアーエムブレム (笑)9章「霧にけむる島」など…糞軍師の活躍は枚挙にいとまがない。

封印・烈火より難易度が低い聖魔でも糞軍師は健在。

特に槍玉に挙げられるのは13章「ハミル渓谷」。不意に出現した大量の増援、それを率いる桁違いの強さを持つカルチノの長老パブロ。窮地を打開することをあきらめ自暴自棄となった軍師の最後の采配は余りにもお粗末であった…。

他、ガチムチ幼女含む5名のユニットが死亡した6章「憎悪の泥濘」、弓囲みに失敗し最愛の嫁が討ち死にした9章「後背の刃」、駿足の犬と魔王の隠し玉により軍の古参を失うことになった終章「聖魔の光石」など見所多数。

封印ハードにも劣らない高難度モード、マニアックでの挑戦となった蒼炎。

チュートリアルでゲームオーバー序章「傭兵」、オスカーの呪い7章「漆黒の魔手」、世にも珍しい逆ボスチク8章「絶望そして希望」、勇者・戦士・僧侶9章「ガリアにて」など前半は糞軍師っぷりを遺憾なく発揮しているが、多少の成長もあってかGBA時代のような大量のユニットロスト回は鳴りを潜めている。

糞軍師度は控えめ。一概にミノルの采配というより、戦闘不能になっても死亡せず撤退扱いであったり、加入時点で即戦力級のユニットが多いことも一因と言えるかもしれない。

とはいえ、第四部1章「帝都への道」で起きた悲劇はミノルの心に深い傷跡を残し「カヒタリーノ事件」として後に語り継がれる結果となった。

シリーズ屈指の高難度で知られるトラキア。
完走こそ果たせたものの、やはり糞軍師。そこに至るまでは屍の山を築くことに…。

封印14章を上回るユニット7名が死亡した19章「帝国の反撃」はミノル史最大の悲劇と言える。一人また一人と仲間が消えていく中でミノルの戦意は次第に消え失せ茫然自失の状態に。結果、エースユニットのアスベル・マリータ・オーシン・カリンを始めとした多くの人材が失われることになる。

余談であるが、18章・19章は有志の手によりピクシブで漫画化されている。動画の再現度もさることながら、ゲームでは描き切れないキャラクターの心理描写に踏み込んだ秀逸な作品である。興味があれば是非動画と併せて閲覧をオススメしたい。

危うい戦局はあるものの都合良く発動する「天刻の拍動」、生徒の苦手科目を克服するミノル式カリキュラム、歴戦で培った運師っぷりにより、最終盤まで自学級の戦死者をゼロに留めることに成功。

糞軍師の汚名など最早過去の遺物。金鹿の学級全員でフォドラの夜明けを迎えられるに違いない。…そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。

物語のクライマックス、復活した糞軍師の魔手は愛する生徒を容赦なく蝕んでいくのであった。