ダース・シディアスとは、映画「スター・ウォーズ」シリーズに登場する重要人物のひとり。旧三部作では銀河皇帝、あるいはただ単に皇帝と呼ばれていた。
洗練された知性と綿密に練り上げられた計画をもって銀河の覇権を手中に収めんとした、シリーズを象徴する悪の親玉。本名はシーヴ・パルパティーン。
旧三部作のエピソード6から新三部作のエピソード3まででシリーズが完結するまで実に20年以上もの間、舞台俳優のイアン・マクダーミドが役を演じた。
また、ディズニー製作の続三部作が制作されると物語のラスボスとして2019年公開のエピソード9にも登場した。もちろん、イアン・マクダーミドが演じており、彼は実に36年にわたって同一のキャラクターを演じ続けたことになる。
種族は人間であり、男性。ダークサイドのフォースを信仰するシスの暗黒卿のひとりである。
かつてはダース・プレイガスと呼ばれるシスのマスターに師事し、シスの技や教義を学び取ったあと、寝込みを襲って彼を殺害した。新たにマスターとなったあとは、様々な人物を弟子にとっている。
最も歴史に名を残したシス卿であり、ジェダイを滅亡に追いやった張本人。
表では銀河元老院議長のパルパティーンとして共和国の執政に勤しみ、裏ではダース・シディアスとして暗躍。ドゥークー伯爵率いる分離主義者を共和国と敵対させた。
自らの思うがまま、両勢力のトップとして茶番劇を演出してきたシディアスは、機は熟したとして、長きに渡るクローン戦争を終結させた。議長逮捕に赴いたメイス・ウインドゥ、キット・フィストー、エージェン・コーラー、サシー・ティンを退け、ジェダイに対して暗殺の罪を被せたあと、クローン・トルーパーにオーダー66を発令。これにより、銀河中の星に散らばっていたほとんどのジェダイを一斉に粛清した。一方で、新たに弟子にとったアナキン・スカイウォーカーことダース・ベイダーをムスタファーに向かわせ、身を潜めていた分離主義勢力の残党を始末させている。 公の場で共和国の解体および帝国の設立を宣言し、自らを皇帝として、銀河の支配者となった。
のちに最大の敵であったヨーダをも死闘の果てに退け、すべての障害を排除させる。
銀河を支配するまでの過程は順風満帆であったかといえばそうでもなく、エピソード3の直前を描いた小説では、協力者のヌート・ガンレイの過失により、自らの正体が周囲に露見しかけた。
さすがのシディアスもこれには焦りを覚え、エピソード3に繋がる自作自演の誘拐劇を実行に移している。
絶対的な権力と恐怖政治で銀河を縛り続けてきたが、第二デス・スターにおいて、皇帝の電撃に苦しむ息子ルークの声によって、ダース・ベイダーの善の心がよみがえる。結果、ジェダイに帰還した彼の行動に不意を突かれ、選ばれし者としての使命を果たされ死亡。その人生に幕を下ろした。
初登場はエピソード6だが、のちの特別編やDVD化の際の再編集によってそれ以前の作品にも登場している。
エピソード9にてスター・ウォーズの物語の最後を締める悪役として復活を果たす。
かつてエピソード6でジェダイに帰還したアナキン・スカイウォーカーによって倒されたと思われていたが、シス卿を信奉する狂信者たちが集う惑星エクセゴルにおいて生存しており、続三部作全体の黒幕であったことが判明する。
今作でもその暗黒面の力を存分に発揮して主人公のレイやレジスタンスを苦しめたが、最後は歴代のジェダイの力を借りたレイによって滅ぼされた。
その本性は、極めて狡猾かつ冷酷。
目的のためならば、いかなる犠牲を払うことにも躊躇しない。実際、腹心として仕えてきた弟子のドゥークー伯爵をあっさりアナキンに始末させ(シディアスにとっては本命の弟子がアナキンであるため、彼に敗北した伯爵はすでに用済みの存在でしかなかった)、そのアナキンも、ルークを弟子に迎え入れたいがために、あっさり見限っている。
また、政治的手腕だけでなく話術にも長けており、人の心を自らの都合の良いようにうまく誘導している。前述のアナキン、ドゥークーのジェダイ両名を暗黒面に転向させ、議員時代では、ナブーの女王であったパドメ・アミダラに言葉を吹き込み、当時の議長を失脚させるようにうまく動かした。
計画性や先見の明もあり、エピソード1では早くも少年時代のアナキンに目をつけ、エピソード2までの10年の間に、彼の悩みを聞いたり助言を与えたりするなど、親密な関係を築き上げている。野望達成のためにさまざまな根回しを各方面に行ったり、ジェダイ抹殺の準備を何年も前から押し進めたりするなどが、そのもっともな例である。
しかし皇帝に即位してからは、権力者にありがちな慢心と傲慢さに支配されるようになり、中でもフォースのダークサイドを過信してそれ以外の力を過小評価する点はその最たる例と言える。エンドアの戦いの頃には、かつての慎重さは完全に失われており、結果、反乱同盟軍の殲滅を狙って第二デス・スターと自身を囮にするという劇中でモン・モスマが指摘したように致命的な失敗を犯してしまう。
議長時代には相応の人望はあったものの、銀河を征服してからは本来の残虐性を露わにして恐怖と暴力で帝国を支配した事で急速に人心を失っていった。帝国中枢でも一部の熱狂的な支持者を除けば恐怖で縛り付けている為、本当の意味で忠誠を誓っている者は皆無に等しく、虎視眈々と寝首を掻く隙を狙っている有様だった(ダース・ベイダーは勿論、デス・スター建造を主導したウィルハフ・ターキンですら例外ではない)。
その実力は作中トップクラス。
戦闘能力が極めて高く、ライトセーバーの腕、フォースの強さ、身体能力、いずれも他の追随を許さないほど高水準なものであり、歴戦のジェダイ・マスターを何人も葬っている。
ライトセーバーに関しては、フォーム4のアタロを駆使して戦う(実際、映画本編では回転して飛びながら切り結んだり、クローン・ウォーズでも、あちこち跳ねて飛び回りながら相手を翻弄している)。
劇中では、究極のフォームであるヴァーパッドを修めたメイスと対等に斬り合った。最強のジェダイとして名高いヨーダとの戦いでは、自分よりもはるかに大きな議席を強力なフォースによっていくつも振り回し、おなじみの電撃も駆使して彼を追い詰めた。
また、CGアニメのクローン・ウォーズでは、二刀流の戦いを披露している。
二対一という形勢不利にもかかわらず、かつての弟子ダース・モールとサヴァージ・オプレスの兄弟を圧倒。作中屈指のパワーを誇るサヴァージに難なく力で対抗し、ジュヨーを操るモールにつばぜり合いで押し勝つなど、ここでも実力の高さを見せつけている。
このように高い剣の腕を誇るものの、シディアス自身はフォース・ライトニングをはじめフォースのみでも最強クラスであるため、ライトセーバーを「ジェダイの武器」として重要視しておらず、事実旧3部作ではライトセーバーを一切使用していない。
スピンオフ作品ではダース・シディアスがクローンの身体を得て蘇るという設定の『ダーク・エンパイア』シリーズが存在している。クローンの若い体で復活した皇帝は帝国軍残党を集め、新たなる超兵器やスーパー・スター・デストロイヤーを建造し、樹立して間もない新共和国へと反撃を行った。
一時はルークもダース・シディアスの弟子となるが、それはシディアスを倒すための芝居であり、レイア姫やほかのジェダイと力を合わせると、ダース・シディアスは再び敗北し、最終的にはフォースを全く使えないハン・ソロに引導を渡される。
また、別の作品では元皇帝直属の女暗殺者が登場したり、皇帝がひそかに建設していた巨大破壊兵器が登場したりと、彼の死後もスターウォーズ銀河に大きな影響を与えている。
掲示板
436 ななしのよっしん
2024/04/03(水) 21:38:08 ID: 8E8ylkHrzB
アナキンの尻で話題のノベライズ版シスの復讐では
「幸運が転がりこんできた時に絶対に逃さない準備ができていれば、
フォースは必ず幸運を運んできてくれる」
という、パルパルのあっぱれな人生哲学(フォース観)が紹介されてる
要するに、どんな偶発事にも対処できるだけの実力と準備を事前に用意しておけ、
そうすれば偶然は自分の有利にしか働かない、ということで、
そういう自分と運(フォース)に対する絶対の信頼があるからこそ、
わが身を危うくするような賭けにも平気で出られるのだろうね
437 ななしのよっしん
2024/04/06(土) 19:30:32 ID: sJpfGYd9Ir
ようつべで勝てそうな人リストが上がってたけど、コメントの中で「正面から挑んで勝てないような相手は別の手段で倒すだろ」みたいに言われてたが、実際師匠のプレイガスも正面からやりあったら負けるからか、寝込みを襲ったんだっけ?
438 ななしのよっしん
2024/11/17(日) 09:14:54 ID: zxjGasXKXc
>>437
亀レスだが、小説だとプレイガスにワインを飲ませながら議長就任スピーチの練習に延々と突き合わせ、酔いが回った頃に殺していた。
プレイガスはシディアスと仲良くやっていくつもりだったらしいが、自分も師匠(ダース・テネブラス)を殺している以上、それは甘い見通しだったな。
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最終更新:2024/12/01(日) 09:00
最終更新:2024/12/01(日) 09:00
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