フォントワークス 単語


ニコニコ動画でフォントワークスの動画を見に行く

フォントワークス

2.3千文字の記事

フォントワークス ロゴ

フォントワークスとは、フォントベンダーMonotypeフォントブランドである。

かつては独立したベンダーであったが、Monotypeへの吸収合併により商号は消滅した。

概要

1990年香港企業「Fontworks International, ltd」が創業した後、同社代理店として日本法人「フォントワークスジャパン」として1993年に設立。2008年に現社名に変更された。2013年よりソフトバンク子会社となったのち、2023年に欧文タイプファウンドリー最大手のMonotypeに買収。2025年に商号としての「フォントワークス」は消滅した。2025年現在は、サブスクリプションサービスなどにおけるブランド名として存続している。

多くの大手フォントベンダー較すると歴史は浅いが、業界で初めて和文書体Type1パッケージを発売したり、サブスクリプションサービスであるLETSリリースするなどの事業を豊富書体を携え行ったことで拡大。近年では、イワタモトヤ昭和書体モノタイプといったベンダー書体もLETSシステムを通じて提供されており、現在モリサワダイナコムウェアらと肩を並べてトップシェアを争う勢いを有している。

ニューロダン」、「ロダンNTLG」、美しさや独特のディテールを特徴とする「書体シリーズエヴァンゲリオンで有名な「マティス-EB」、キルラキルで有名な「ラグランパンチ-UB」など汎用的な書体から強な印を持つ書体まで幅広く有しており、漫画ゲームアニメテレビ番組まで非常に幅広く使われている。任天堂NHKなどの御用達である。現代におけるアニメクレジットでは、社名を見ない方がしいというほどである。

一部書体安価で利用できるサブスクサービスmojimo」を提供したり、アプリケーションGoogle Fontsなどにも一部書体提供しているので、一般ユーザーの利用の機会も増加している。

代表的な書体

クラシックシリーズ

定番としてフォントワークスの初期からラインナップされている、基本的な書体群。

ティ
重厚な表情を持ち、DTP明期である1992年リリースされてから現代まで広く用いられている明朝体。「新世紀エヴァンゲリオン」に使用されている事でも有名。
ロダン
1990年リリースされたモダンゴシック体で、フォントワークス最初の書体の一つ。どこかクラシックな表情も持つことで、優れたモダンゴシック体の多い環境となっても用例がみられている。
ニューロダン
ロダンをより洗練させ再デザインを行ったモダンゴシック体2000年リリースされると、ロダン以上にテレビテロップや印刷物など非常に多岐にわたる使用がみられるようになった。

ベイシックシリーズ

クラシックシリーズに次ぐ準定番として位置付けられている書体群。

スキップ
明朝体の様なコントラストを持つがウロコなどの装飾がない、いわゆる〝タイポス系書体〟。同様のタイプフェイスを持つキャッチシリーズの「キアロ」が既に存在していたが、それよりも標準的で落ち着いた雰囲気を持っている。
ハミング
スキップと同じ格や緩急を持つが、こちらは先端が丸いラウンド。「アイドルマスター シャイニーカラーズ」などの用例が有名。
モード明朝A/B
リョービイマジクスの「ナウ(明朝)」のように、横線が太さを持つ、横太明朝体アンチック体)のフォントモダンデザインの「モード明朝A」、脈絡を感じさせる「モード明朝B」の仮名違いがある。

キャッチシリーズ

キャッチコピーや見出しなどに適する、いわゆるポップ書体シリーズ

ラグランパンチラグランパンチの大百科記事
1995年リリースされた、ロダン系ながらそれまでのゴシック体と一線を画す太さを持つデザイン書体ラグラン」をブラッシュアップし、使いやすさや可読性を向上させ2011年リリースしたフォントアニメキルラキル」などの用例が有名。
ラット
2010年リリース。全ての線を直線で描きながら、縦が太く横が細い緩急、極太の字面を表現している書体ポップ訴求力を盛り立て、テロップ看板など幅広く用いられている。
レゲエ
格はロダン系だが、線の末端を極端に細くしたことでしい雰囲気を醸し出している書体2021年からはGoogle Fontsにおいて無料で利用できる。れにくいように太さをブラッシュアップした「コミックレゲエ」というフォントリリースされた。

筑紫書体シリーズ

書体デザイナー藤田重信氏による、フラッグシップ書体ブランド

明朝
繊細な線質、耽美な脈絡を持つ、書体として最初に製作された明朝体。優な筆運びから大胆に左側に向かう仮名の筆脈などが通常の明朝体と異なる字面を作り出し、本文組でも見出しでも独特の訴求力を発揮する。雑誌や書籍などで活発に用いられている。
オール明朝
明朝が現代的だったのに対し、東京築地活版製造所の五号活字イメージしたオールドな明朝体として制作された。懐が狭く、ウロコ打ち込みが通常の明朝体よりも濃く、また先端が丸い。これらの要素が金属活字のようなボケを演出し、特有の雰囲気を作り上げている。
ゴシック
写植からDTPへ移行してしばらく、すっかり失われていたオールド丸ゴシック体の潮流を復活させるきっかけとなった書体森川文堂の「五ゴヂツク」にを受け、直線を持たず曲線のみで構成されているのが特徴である。

関連リンク

関連項目

この記事を編集する
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

  • なし

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/11(木) 16:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/11(木) 16:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP