フローラル・フローラブとは (フローラルフローラブとは) [単語記事]

『フローラル・フローラブ』とは、SAGA PLANETSより発売されるPC アドベンチャーゲームである。
略称は「フロフロ」。18歳未満は購入及びプレイができない。

2016年 7月29日発売。

概要

SAGA PLANETSの記念すべき第20作目となる作品である。Windows Vista, 7, 8, 10に対応している（同社の製品では初のWindows 10 公式対応）。標準価格8800円（税別）。

原画はほんたにかなえ、とらのすけ、茉宮祈芹、有末つかさが前作『花咲ワークスプリング！』に続いて担当している。SD原画は柚木ガオが担当。
シナリオは原案の籐太をはじめ、御厨みくり、龍岳来、砥石大樹が担当する。

2016年 6月20日に体験版が公開され、7月29日に発売された。

萌えゲーアワード 2016において、キャラクターデザイン賞を受賞した。

2018年 8月23日にPlayStation 4とPlayStation Vitaで発売された。

システム

本作には新しく「お気に入りボイス」機能と「ツイート」機能が搭載された。

「お気に入りボイス」機能は、本編中の任意のボイスをセーブしておき後から聴けるというもの。連続再生したり、キャラクター別に表示したりすることもできる。

「ツイート」機能は、プレイ中の画面を、事前に認証したTwitter アカウントにそのまま投稿できる機能。

あらすじ

主人公・斉須柾鷹が通うキリスト教系の学園「聖ガブリエレ学園」には、四大天使と呼ばれる4人の少女がいる。

幼馴染みだが高嶺の花の美鳩夏乃、その友人で黒髪美人の朱鷺坂七緒、天使の歌声を持つという中欧からの留学生アーデルハイト、聖母のような善き心を持つ椿姫こはね……。

柾鷹は天使など自分には無縁だと思っていたが、いつの間にか4人ともと交流を持つようになる。しかしそれも宿命か、彼には人の心の善悪を、その人の天使の翼を見ることで見通すという不思議な力があるのだった。

登場人物（CVはPC版）

主人公

斉須柾鷹（さいすまさたか）: 主人公の青年。四角い眼鏡をかけている。注意深く人を見ることで、その人の心が善良なときには天使の翼が、邪悪なときには悪魔の羽根が見えるという。

メインキャラクター

美鳩夏乃（みはとかの） - CV:宙白青: 学園四大天使の筆頭。勉強は苦手だが容姿端麗で、良家のお嬢様である。
柾鷹は彼女の家が出資する救済院で育ったため一応幼馴染みの関係であるが、その立場ゆえに近くて遠い存在であった。しかし彼女自身は柾鷹のことが大好きで、連日彼にアタックをしかけている。
朱鷺坂七緒（ときさかななお） - CV:くすはらゆい: 夏乃の友人。黒髪ロングの美少女だが、冷めた性格で基本的にツンツンしている。
つまらないときはスマホをいじる、今時な子。柾鷹が夏乃と親しくしていると露骨に警戒感を示してくる。
アーデルハイト・フォン・ベルクシュトラーセ - CV:秋野花: 中欧の小国であるベルクシュトラーセ公国の姫。公国から日本に留学してきているが、その目的は不明。
いつも気だるげで眠そう。疲れることや、エネルギーを使うことをするのを嫌がる。
椿姫こはね（つばきこはね） - CV:大堂茉莉: 学園3年生で、柾鷹の先輩にあたる。容姿はまあまあだが、その内面の善良さゆえに天使、または聖母と呼ばれている。修道院出身のため、敬虔なクリスチャンでもある。「～の極み」という言い回しをよく使う。

サブキャラクター

斉須莉玖（さいすりく） - CV:小鳥居夕花: 柾鷹の妹。子供っぽくてわがままな性格であり、兄に対しても命令口調でやたら偉そうにしている。
しかしその実は絶えず兄にかまってほしがり、兄の膝の上が定位置という甘えん坊である。
碧衣愁（あおいすう） - CV:四暮れい: 学園の聖職者（シスター）。学生の間ではやさしいシスターということで親しまれている。
規律にうるさく地位も高いが、柾鷹には弱く、強く押されると断れない。椿姫こはねの従姉。
美鳩深春（みはとみはる） - CV:あかしゆき: 夏乃の伯母。当主とはやや離れた立場にいるが、その圧倒的なカリスマで当主を差し置き美鳩家を牛耳っているという恐るべき女性。美鳩家の人間はみな彼女には頭が上がらない。夏乃を溺愛している。
斉須柳蔵（さいすりゅうぞう） - CV:野☆球: 柾鷹の養父。長年にわたり使用人として美鳩家に仕え、特別の信頼をおかれている。幼い頃から世話をしてきた夏乃には「爺や」と慕われている。現在は病気を患い入院生活を送っているが、立ち居振る舞いは元気そのものである。
斉須利成（さいすとしなり） - CV:堀川忍: 柳蔵の実の息子。柳蔵には厳しく育てられたため反発し、家を飛び出して売れないミュージシャンとして暮らしていた。物語開始時点ではすでに故人である。
モーセ - CV:あかしゆき: こはねとともに暮らすモモンガ。「もきゅー」という鳴き声を発する。柾鷹にはなぜかよくなつき、見つけるなり飛びついてくる。彼には「齧歯類」と呼ばれている。