マネーアイドルエクスチェンジャーとは、フェイスが制作したアクションパズルゲームである。
天井から迫ってくる硬貨を下から取っては打ち上げ、1円玉5枚で5円、5円玉2枚で10円…と両替を繰り返して減らしていくアクションパズル。一応お嬢様だが金銭欲が異常に強い主人公「三越さくら」(=エクスチェンジャー)を始め、お金をテーマに一貫した世界設定が特徴となっている。
キャラクターデザインを石田敦子、2人のヒロインの声を丹下桜と野上ゆかな(現:ゆかな)が担当するなど人気どころを起用し、CDドラマやノベライズ、コミカライズなどのメディアミックス展開がされた。このうち漫画版は人物の基本デザイン以外はほぼオリジナルの展開である。
発売の翌年にメーカーが倒産してしまったこともあり続編などは作られていないが、PlayStation、ゲームボーイ、Windows 95に移植されており、PS版は現在ゲームアーカイブスで配信されている。家庭用ネオジオ版が存在しないためMVSのロムカセットの中古相場は高めだが、2018年にアケアカNEOGEOでMVS版の忠実移植が実現した。
プレイヤーはフィールドの一番下にいる「ちびキャラ」を操作し、レバーの左右で移動、Aボタンで矢印が指している一番下の硬貨を持ち、Bボタンで投げ上げる。レバーで↓↓と入力すると、硬貨を一列手動でスクロールさせられる。
一度に持てる硬貨は一種類だが、同じ種類の硬貨なら連続で持って積み上げられる。同じ種類の硬貨が縦に並んでいるときは全部まとめて持つ。
硬貨を投げて1円玉・10円玉・100円玉は5枚、5円玉・50円玉・500円玉は2枚を縦横に揃えると「両替」されて消滅し、一番右側の硬貨が一つ高い硬貨と入れ替わる。両替を繰り返して500円玉を2つ揃えることで初めて完全に消滅させられる。
硬貨が消滅すると下にあった硬貨が上にせり上がり、縦横に揃うと投げた時と同様に両替されて「連鎖」が発生、通常よりも得点が高くなり、対戦では相手のフィールドに硬貨を送り込める。消滅の最中に硬貨を投げて両替を起こしても連鎖は成立する(いわゆる「後付け連鎖」)。思考は勿論のこと操作のスピードも要求されるパズルである。
また硬貨の他にER(イレース)、RU(ランクアップ)のアイコンが偶に出現し、同じものを2つ並べて消滅させるとERは上にあった硬貨と同じ種類の硬貨を全て自分のフィールドから消滅させ、RUは上にあった硬貨と同じ種類の硬貨を全て一つ高い硬貨と入れ替える。
言ってしまえば『マジカルドロップ』のドロップを『もうぢや』の硬貨に置き替えたゲームだが、二つを組み合わせるアイデアで独自の面白さを生み出してはいる。
1997年5月30日に『マジカルドロップ』のメーカーであるデータイーストが、著作権侵害の疑いでフェイスを告訴した。フェイスは本作は独自の創作性を持ち著作権侵害には当たらないとして争っていたが、係争中の1998年4月30日に取引先のサンワイズ(ジャンケンマンのメーカー)が倒産した煽りを受けて連鎖倒産してしまった。後に両社は和解し、フェイスの倒産後も移植作品の販売は継続されている。
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最終更新:2024/04/17(水) 04:00
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