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ワクチン(独:Vakzin)とは、動植物に与えて感染症にかからないようにする医薬品である。
ドイツ語由来のカタカナ語であり、英語圏ではVaccine(ヴァークシン)と呼ばれている。
弱毒化、無毒化した抗原をわざと接種して抗体をつくり、その病気にかからないようにする予防法。
感染症の萬栄、致死的な病気の対抗手段として普及している。ワクチンがない場合は、感染者を隔離して自然治癒するのを待つしかなく、家畜なら速やかに群ごと殺処分することが望ましいとされる。
旧来より、天然痘やはしかなどは一度かかると二度はかからないことが知られていたため、天然痘患者のかさぶたをわざと接種したり、はしかをうつしてもらうなど、ワクチンに近い予防法は行われていた。しかし、無加工の病原菌を取り込むため発病の可能性が高い危険行為であった。
近代的なワクチンはイギリス医学者エドワード・ジェンナーが発見。牛痘にかかると天然痘にもかからなくなることがイギリスの田舎では知られており、牛痘は人間が感染しても軽症で済むことが多かった。そこで、ジェンナーは使用人の子供に牛痘のウイルスを接種し、その後天然痘のウイルスを接種する実験を行い、その有効性を証明した。以降、天然痘以外にも応用され、様々な細菌、ウイルスのワクチンが作られるようになった。
ワクチンは病原体の感染発病メカニズムに依存するため開発はその都度手探りで進めるしかない。
完全に安全かつ効果的なワクチンは殆ど存在せず、正式に認可されるのは臨床試験段階に進んだ内の1%未満とも、実用化までに最低10年かかるとも言われる。ワクチン開発は多大な金・人材・時間が必要なため、患者が少なかったり病状が深刻化せず自然治癒するような病気のワクチンは殆ど作られない。
事前にワクチンを接種する事で病気への罹患を防ぎ、同時に周囲への感染を防ぐのが予防接種である。
日本では乳児への予防接種が普及しているため、生後数か月の頃からワクチン接種が行われている。その際に使われるワクチンは4種混合ワクチンや3種混合ワクチンなど、一回の摂取で複数の病気への抗体を得られるものも使われている。
毎年冬になると流行するインフルエンザへの予防接種も広く普及している。かつては小学校中学校の生徒を対象とした集団予防接種が行われていたが、2020年現在では個別の摂取に切り替えられている。
アフリカなど、衛生環境が整っていない国や日本ではすでに根絶された病気がまだ存在する国へ海外旅行をする際にもワクチンの予防接種が推奨されることがある。本人の安全はもちろん、日本に帰国する際に海外から危険なウイルスを持ち込ませず社会全体を守る目的もある。
人間だけでなく、ペットの予防接種もあり、特に犬・猫に対しては定期的な摂取が推奨される。
ワクチンに対して懐疑的な目を向けている者たちもいる。それが「反ワクチン主義(ワクチン反対派、ワクチン忌避派などとも)」「ワクチン陰謀論」と呼ばれるものたちである。
別記事があるためそちらを参照。 → 反ワクチン
医薬品は年々その開発費が上昇しており、少しでも効果が上がる新薬開発には、優れた人材や設備および高性能コンピュータなど、億や兆単位の資金が必要となるケースも有る。
メーカーは開発費用を回収するため医薬品の価格高騰が起きる。もちろん大量生産などで価格は抑えられるが、結局その薬品を買えるのは一部の先進国・権力者層・富裕者層だけであり、経済的に貧窮している発展途上国などはその「安全」の範囲内に入れない。
パンデミックの収束には先進国だけでなく途上国のウイルス汚染の根絶も必要となる。しかし、世界保健機関(WHO)などが立ち上げた低価格で広くワクチンを普及させる枠組み「COVAX」では、アメリカやロシアなどが自国での囲い込みを優先して参加しておらず、COVAXが想定している1回の接種費用約3ドル(約300円)という価格ですらアフリカやアジアの貧困国は払うことが難しい状態にある。
人命を優先としてコピー薬や低価格薬または無料の生産権などが出回れば多くの国と人は助かるが、今度はそれで割を食うのが薬品メーカーである。資金やコンピュータなどのリソースを割いて作られたその薬品およびレシピや特許には、今後の研究費用や従業員の賃金、運送やパッケージ等の協力企業の賃金などといった様々な利益が含まれているからである。
コピー薬など作られた場合メーカーは本来の利益がなくなるのだから、次に襲ってくるであろう病気の研究開発の資金がなくなる。最悪、利益すら生み出せなくなり薬品メーカーが倒産した場合、人類は次の病気を研究・克服できる可能性を一つ失うことになる(途上国でも生産できるため薬品のレシピを開示するよう要求されたり、途上国で違法コピー薬を作られたメーカーが国際世論の批判や人命尊重の観点で泣き寝入りしたケースもある)。
掲示板
2978 ななしのよっしん
2025/03/29(土) 02:08:43 ID: o2VwNUNLQX
オーストラリア(早い段階で男女のHPVワクチン接種を推進)の統計で驚くほど明らかに子宮頚がんが減ってるのを見ると、やはり、とっとと男性のHPVワクチン接種も無料にしたほうがいいと思うのだけれどな
中咽頭がんとかも(発症年齢が遅いから統計でなかなか差が現れないし、別要因での発症もあるから子宮頚がんほどハッキリ撲滅できるわけじゃないけど)ある程度は予防可能なはず
2979 ななしのよっしん
2025/04/04(金) 23:14:35 ID: a3/8VwTK+e
百日せき「耐性菌」各地で報告 “速やかにワクチン接種を”
https://
2980 ななしのよっしん
2025/07/05(土) 22:15:29 ID: jV8LmEfX6U
令和の虎の青笹さんの件で色々と薬や薬効について議論が起きてる様ですが、やはり同意不同意問わず、(この薬は絶対安全です!)(この検査は100%正確です!)って喧伝するのは辞めた方が良いと思う。と言うか、それすると医療過誤に当たる。
アレルギー検査や体調について、言われるがままに授業とか聞いた話だけじゃ解らない事も有り、後日薬剤師や医師に聞いたりするが、やはり医師や薬剤師でも見解が分かれるし、病状の発症も副作用もアレルギーも結果論で確定診断を得る所も有るから、何事も100%は無い。って言う方が信用出来るし、低いリスクから少しずつ体を慣らした方が良いんだろうね
血液検査の項目も年齢によって変化したり、食べ物の検査も変わったりするが、アレルギーに関しては20代以前と以降で食べられる物に関しては変化しないって話は貰えつつ、発症リスクが高い物と低い物に関しては短期的には判断しにくいと意見を貰うと、未知のパンデミックは治療対応の大敵なんだろうなと思う
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最終更新:2025/11/14(金) 06:00
最終更新:2025/11/14(金) 06:00
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