妖魔王キュウビとは、PS2ゲーム「大神」に登場するボス妖怪である。
物語中盤の西安京編に登場するボス妖怪で、妖魔軍団の長。モチーフは中国から日本に渡ってきた妖怪「九尾の狐」である。
作中屈指の外道であり、西安京を攻め落とすために餡刻寺の尼僧ツヅラオと女王ヒミコを殺害し、ワダツミを狂わせ、配下のエキビョウを使って都の民を苦しめた。キュウビがもたらした災厄は神木村編の比ではなく、悪役の中の悪役と言える。また頭の回転も早く、最初はアマテラスの協力者を装って近付き、あわよくば水龍に喰わせて始末しようとしたほど。
西安京の沖合いに浮かぶ鬼ヶ島を本拠地とする。島の周囲には強力が結界が張られており、結界を突破するには竜宮城を治める龍王ワダツミの力が必要不可欠なのだが、先手を打ったキュウビによって乱心させられていて既に凶悪な水龍に成り果てていた。また日没とともに位置が変わるという特性を持っているため、位置を特定しない限り攻め入るのは困難という難攻不落っぷりである。
キュウビ最大の特徴は、ゲーム中で唯一アマテラス以外に筆しらべが使えるという点。筆しらべを堂々と妨害してくるのはキュウビくらいであり、妨害を防ぐために迅速な行動が求められる。
元々は両島原に住む古狐に過ぎなかったが、邪気を募らせて妖怪化。闇の君主・常闇ノ皇より両島原の領主を仰せつかったキュウビは、両島原と西安京を攻め落とすべく凶行を開始。
まず両島原にある餡刻寺の尼僧ツヅラオを殺害し、死体を井戸に投棄。アマテラスに発見された時には白骨化していた事から、相当前に殺されたと思われる。ツヅラオの姿に化けたキュウビは、まんまと西安京に潜入し、表向きは人々の悩みを聞く尼僧として活動。その裏では女王ヒミコを暗殺しようとしていたが、ヒミコの持つ千里水晶の強大な力の前に成す術なく、何も出来ないまま数年が経過した。
そんな中、アマテラスによって倒されたヤマタノオロチから怨霊が飛び立ち、西安京に流れ込んだ事で莫大な妖力と大妖怪エキビョウを得る。力を付けたキュウビは停滞していた計画を再始動、西安京の兵隊や民を弱体化させるべく配下のエキビョウを都の富豪である宝帝の体内に入れ、緑色の毒霧で京を覆った。宝帝を憑依対象に選んだのは、部下に人払いをさせてエキビョウのもとへ辿り着けないようにするためだった。一方のキュウビは海底にある竜宮城へ攻め込んだ。竜宮城を治める龍王ワダツミはキュウビの本拠地鬼ヶ島の結界を破れる存在だったため、排除しようとした訳である。戦いの末、ワダツミを乱心させる事には成功したものの、妖力の源である「キツネ管」を奪われてしまい、弱体化。都を落とす計画に大きな狂いが生じてしまう。
1ヶ月後、緑の毒霧が渦巻く西安京でツヅラオに化けて迷える人々を導いていると、アマテラスが現れる。アマテラスが大神であることを見抜いたキュウビは、言葉巧みに沈没船へと誘導し、アマテラスを龍神に食わせ、あわよくばキツネ管を取り戻そうと画策する。しかしアマテラスは龍神から逃げおおせ、そのうえ沈没船で発見した打ち出の小槌を用いて毒霧の元凶であるエキビョウを発見・退治し、都の毒霧を晴らされてしまう。その後、アマテラスがキツネ管を龍神の体内から持ち帰った事を知ったキュウビはアマテラスを騙してキツネ管を取り戻そうとする。ところが、騙すまでもなくアマテラスはキツネ管を渡してくれた。
念願のキツネ管を手に入れたキュウビはいよいよ本性を表し、神殿に押し入ってヒミコを殺害する。今までヒミコが神殿に籠もっていたのは鬼ヶ島の位置を特定するためであり、まんまと最大の邪魔者を排除したのだった。その直後、アマテラスがやってきてツヅラオに化けたキュウビを威嚇。当初は「妖魔の術にかかって正気を失っている」とすっとぼけ、般若心経を唱えたが、飛び掛かられた事でアマテラスとイッスンにも本性を表す。盾突く者が出ないよう千里水晶を飲み込み、アマテラスに戦いを挑んだが、敗れて水晶を吐き出す。しかし全ての障害を排してキツネ管を手に入れたキュウビには瑣末な事だった。本来の力を取り戻して妖魔王キュウビとなり、アマテラスを一蹴。部屋の狭さから満足に暴れられない事を不満に思ったキュウビは神殿から姿を消し、鬼ヶ島に戻って西安京へ攻め入る準備を始めるが…。
実はヒミコは自身の死をも計算に入れた巧妙な罠を仕掛けていた。殺されたヒミコの魂は千里水晶に乗り移り、体内へ飲み込まれた時にキュウビの妖力を吸い取って力を蓄え、遂に鬼ヶ島の居場所を突き止めた。その代償に千里水晶は砕け、ヒミコの魂も散っていった。キュウビはヒミコの命を懸けた策にまんまと嵌ってしまったのだ。鬼ヶ島に程近い天望岬ではヒミコの無念の情を感じ取ったワダツミの妻オトヒメが待っており、水龍に転じて島の結界を貫いた。女性たちの決死の助力により、アマテラスは鬼ヶ島に到達した。
数々の仕掛けや妖怪を突破したアマテラスは、鬼ヶ島の天辺に姿を見せた。その時、キュウビは筆神様のように星座として現れる演出をしてみせた。全盛の力を手にしたキュウビは神を遥かに凌駕する妖力を以ってアマテラスに戦いを挑む。戦闘では周りの風景を一変させ、得物の九支刀を振るい、アマテラスの筆しらべを朱墨で妨害する(ゲーム中、筆調べに干渉してきた妖怪はキュウビのみ)など妖魔王としての実力を存分に発揮する。ステージの風景やアマテラスを彷彿させる装飾など、神々を真似てはアマテラスを見下した態度を取ってはいるが所詮は紛い物という事か、使える筆技はせいぜい2、3種類。
そして戦闘では基本的にこちらの攻撃が通用しないが「紅蓮」の筆技で尾を焼けば一時的にキュウビの攻撃をいくつか封印、ないしは弱体化させられる。掲げた九支剣に筆しらべの力で雷を落とされたのが決め手となり分裂した魂(管狐)を全て滅ぼされた事で、妖力を失ったキュウビは元の化け狐へと戻り(この姿になると筆しらべも使えなくなる)、アマテラスに敗れて息絶えた。そして主を失った鬼ヶ島も音を立てて崩れ去った。
ラストダンジョンである箱舟ヤマトでは、ボスラッシュの1体として再登場。しかし行動やステータスに変化は無く、1戦目よりも強化されたアマテラスによって簡単に倒される運命にある。
箱舟ヤマトにはキュウビを象った紋章があり、ヤマトそのものが月の国で造られた事を考えるとキュウビもまた月で造られた存在だと思われる。
掲示板
38 ななしのよっしん
2022/11/04(金) 00:36:40 ID: swbcYMio9m
ヒミコはおろか会って間もないアマ公にも出し抜かれてるくせに自分は出し抜いた側と思い込んでるのほんま無能で草を抑えられなかった。
39 ななしのよっしん
2023/03/28(火) 14:57:21 ID: Ar2CKao31s
こいつ妖怪牙無限に稼げる…!と気づいて無駄に時間かけて戦ってた
その節はお世話になりました
40 ななしのよっしん
2023/10/17(火) 14:50:02 ID: eaRFTe+ILO
ヤマタノオロチが倒された時に、放たれた4つの妖気の1つ。
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/23(月) 10:00
最終更新:2024/12/23(月) 10:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。