平成26年豪雪とは、2014年2月に関東地方・甲信越地方を中心に発生した豪雪である。
なお、内閣府では被害が大きかった2月14日の大雪を「平成26年豪雪」と呼んでいるが、ここでは2月に降った大雪をまとめて記載する。なお、気象庁が命名した自然現象ではないことに留意。
2013年11月、気象庁は「寒い冬になる」と予測していたが、実際は1月の時点で3月並みの気温になったり、降水量が低くなるなど、とても冬とは思えない状況になっていた。しかし、2月になると一転して10年に1度の寒波が襲うなど本格的な冬となる。そして、ついに8日および14日に関東地方・甲信越地方を中心に日本各地で豪雪が襲ったのである。
2014年2月、南岸低気圧の発生によって2月8日に雪の予報が出された。この段階では十数年ぶりの大雪とされていた。しかし、この段階では主に関東の住民はこの雪の予報を甘くみていたようである。しかし、いざ降ってみると千葉では歴代最深の33cm、大手町では戦後4位となる27cmを記録する豪雪となった。首都圏で20cmを超えたのは1994年以来20年ぶりとなった。また、気温も非常に低く、東京都心の正午の気温が-0.4℃と20年ぶりに正午の気温が氷点下となった。
この結果、大雪に対応していない首都圏の交通機関は運転見合わせないしは大幅な遅れが発生することとなった。これにより、大学受験や物資輸送にも影響が出たため、市民の生活にも影響が出ることとなった。また、翌日の9日は東京都知事選挙があったのだが、この雪の影響で投票率が低下することになった。
空の便にも欠航が相次いだ。成田空港では搭乗手続きのアナウンスができなかったことにより、国際線に乗るはずだった乗客が多数置き去りにされることになった。
なお、この8日および翌日の9日にはさいたまスーパーアリーナでラブライブ!のライブイベントが開催されたのだが、8日早朝から大雪の中、長時間物販に並ぶ猛者が多数出現したほか、物販待機者にカイロや冷えピタを配る者も現れた。なお物販・ライブイベント自体は予定通り実施されたが、交通機関の影響もあって参加を諦めざるを得なかったファンが多数いた模様である(Snow Halationどころではない)。なお、ライブ終了時には会場周辺を走る全鉄道路線が運転見合わせとなっておりさいたま新都心駅はラブライバーが押し寄せ一時大混乱したが、深夜には高崎線・宇都宮線・京浜東北線が大幅な遅れと運休を出しながらも運転を再開した。このほかにも、9日のワンダーフェスティバル2014冬の参加者にも影響が出ている。
交通事故などにより、13人が死亡(このほか10日に1人が雪の重みでビニールハウスの下敷きとなり死亡)、1,498人が負傷している。
この後、11日には千葉県・茨城県を中心に最深21cmの積雪を観測しているが、「豪雪」といえるレベルではなかった。
これで終わりだろうと思われていた翌週、14日~15日にも雪の予報。当初は深夜に低気圧の暖気の影響を受け雨に変わるとの予想で、8日の積雪量を下回るとされていたが、後に上回るとの予報に変化した(低気圧が予想されたコースよりも海寄りを通過したことと、地上付近の寒気がしぶとく残ったため)。そしてこの雪は8日の積雪量を上回ったのみにとどまらず、観測開始から過去最深の記録を打ち立ててしまう(甲府114cm、秩父98cm、前橋73cm、熊谷62cm、宇都宮32cm、仙台市新川70cm、白河76cmなど)。これにより、またもや交通機関に大幅な乱れが発生。しかも14日は金曜と言うこともあり、通勤・通学客が帰宅困難者と化す有様であった。また、山梨県甲府市や埼玉県秩父市、東京都檜原村・青梅市の一部などでは鉄道や道路が不通となったことから、一時孤立状態となった。
これにより物資が交通機関不通で届かなくなったり、生産するビニールハウスや畑自体が雪で壊滅する状況となり、コンビニやスーパーから物が無くなったり、値段が高騰する有様であった。
(ちなみに東北地方太平洋側でも最深積雪が歴代1位となっているところがあるが、通常東北地方で豪雪地帯に指定されているのは日本海側の自治体が殆どであり、太平洋側に豪雪が襲うことは殆ど無い。)
なお、先週は、ラブライブ!のライブイベントが行われていた、さいたまスーパーアリーナでは15日・16日と田村ゆかりのライブイベントが実施された。15日は最寄り駅であるさいたま新都心駅の交通機関である高崎線・宇都宮線が運転見合わせとなったことから、参加できない王国民が多数出た。
このほか、東急東横線元住吉駅で雪でブレーキが効かなくなった電車が停車中の電車に追突し、多数のけが人を出す事故が発生(さらに東急はこどもの国線こどもの国駅の屋根の崩落も発生している)。また、高崎線、中央線(中央東線)の大月駅~小淵沢駅間、西武秩父線に至っては翌日以降も、運転見合わせとなったため、駅や車内などで乗客が孤立する事態となった。首都圏の電車の雪に対する弱さが改めて示されることになった。
中央西線についても長野駅発名古屋駅行の「ワイドビューしなの24号」が藪原駅で運転見合わせとなり、車中に200人が2泊する事態となった(その後運転再開して名古屋駅に到着)。さらに、秩父鉄道や富士急行などの山間部を走る地方鉄道では一部区間が1週間以上も運転見合わせとなる事態となった。
また、高速道路も通行止めとなったため、同じように孤立する人が発生することとなった。
先週の雪では地上・上空ともに気温がかなり低く、水分が少ない乾いた雪だったのに対し、14日の雪では水分を多く含んだ重い雪であったこと、また降雪・積雪量も地域によっては前回を上回った事などから、建造物にも被害が発生。東京都八王子市ではアーケード街の屋根が崩落、埼玉県熊谷市と富士見市では体育施設の屋根が崩壊、埼玉県深谷市ではTSUTAYAが半壊するなどした。
26日時点で、屋根の下敷きになったり、車中で一酸化炭素中毒になるなどして、25人が死亡、1,040人が負傷。
ちなみにこの大雪は歴史的なものでありながら、気象庁から「大雪特別警報」は発表されなかった。これは、「大雪特別警報」は「大雪が広範囲で、50年に一度の積雪となり、かつその降雪が丸一日継続する場合」であり、今回のように丸一日ではなく短時間に急速で大雪が降ってきた場合は適用されないのである(これは「昭和38年1月豪雪(三八豪雪)」や「五六豪雪」をもとに基準を定めたため)。しかし、これでは太平洋側で大雪が降った場合、この「大雪特別警報」が適用できなくなることになるため(太平洋側で丸一日大雪となることはまずない)、気象庁は基準見直しも含めて検討することになった。
政府は14日設置した「関係省庁災害対策会議」を18日に「豪雪非常災害対策本部」に格上げ。首相出席で豪雪対策に務めることになった。
さらには2月18日~20日にも、低気圧が8日および14日のものと同じコースを通る可能性があり、3度目の大雪が降る可能性があると見られていたが、太平洋側はほぼ降雪なしとなった。また、3月も低気圧の状態によっては降雪が予想されたが、結局降ることは無かった。
2月8日の積雪時には「恋人といる時の雪って特別な気分に浸れて僕は好きです」と言う画像が流行っていたり、JR東日本が当時「ぜんぶ雪のせいだ。」と言うキャッチコピーを使用していたのを、JR東日本が運転見合わせした理由としてネタにされるようになった。
8日のラブライブ!・15日の田村ゆかりと2週連続で、さいたまスーパーアリーナのライブイベントが大雪の影響を受けたわけだが、22日・23日はアイドルマスターのライブイベントが予定されていた。しかし、アイマスに関しては週間予報の時点で晴れの予報がなされ、前日~ライブ当日も晴天の下で開催された。
掲示板
40 ななしのよっしん
2015/05/17(日) 00:52:01 ID: XH5iMWd6Yc
去年の大雪記事になってたのか、
ちなみに2月14日の大雪で山梨は甲府市どころかほぼ全域が孤立状態だったぜ。
41 ななしのよっしん
2015/07/24(金) 16:37:43 ID: dgClqUoLBS
山梨はマジで陸の孤島になってたからな…コンビニやスーパーから商品が消滅するとか生まれて初めて経験したよ。
なお実家のある隣の長野県は早急に自衛隊派遣要請をしわずか1日か2日で完全復旧した模様
42 ななしのよっしん
2022/07/31(日) 01:57:19 ID: x84x1IPSPJ
当時ワンフェスに参加したけど大井町から幕張まで5~6時間かかった。
メッセに着いても、雪で会場入りできなかったんだろう空っぽの机とブースだらけ。
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最終更新:2025/01/14(火) 01:00
最終更新:2025/01/14(火) 00:00
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