「東方刹那生 -Rebirth Spring Destiny-」とは、uhyo氏が公開している動画「東方カップリングでその子供を考えてみた。」「超絶東方妄想伝」のキャラを用いて描かれる二次創作小説である。原作に倣ってか、タイトルに黒幕キャラの名前が含まれている。 製作はサークル「My Lost Dear...」。
仮プロローグ版から変わらず、WIN版2作目「東方妖々夢 ~Parfect cherry brossam.」がベースになっている。
原作キャラが一切幻想郷に登場しない、スペルカードシステムの概念が違うなど、二次創作としてはかなり異色の作品になっている。
該当作品一覧
- 東方刹那生 -Rebirth Spring Destiny-(第四回東方崇敬祭にて頒布)
- 本編。
- 黒猫と猫又の出逢った日 東方刹那生Extra
- 著者ガン押しのスレイア×円の話。
- 唯、愛されたくて
- 女色家のアヴェインを独占したいと願うメイドの話。
- ※「やさしさ -Happy Story-」は第二弾「東方神武戦 -The Second Myth War-」の前日談に変更されたため、除外しました。
前回公開の設定からの主な変更点
※以下、「あらすじ」「登場人物」に記載されている文章は、著者の許可の下に転載したものである。
- ・桃卦の性格が試し書き版に近いものに。
- ・基本的な時間軸は公式妖々夢に準拠。
- 設定として、公式の時点では存在しなかった妖怪の山や河童、神などの存在は設定としては書いているが、登場するキャラ自体は(互換的な意味で)原作準拠。
要するに「東方カップリングで~」における永夜抄以降のキャラがベースとなっているキャラと「超絶~」における同作品以降の孫キャラは一切登場しないということだと思われる。
(魔理×にとの娘であるまゆいが登場しているのでこの考え方でほぼ間違いない)
- ・紅魔館、白玉楼、博麗神社などの建物・地名は名を変えず登場するが、原作キャラはとあるキャラを除いては一切登場しない。
- とあるキャラというのも1人や2人、というわけではない。
- ・著者のオリ小説ほど百合百合はしてない。←ここ重要
- ・現実世界の話はなかったことにwww
- ・スペルカードの媒体は二通りある。
- こちらに関しては別項を参照されたし。
スペルカードルール(言葉遊び)
この作品において、原作や他の二次創作と最もかけ離れているオリジナル要素。 原作の弾幕ごっこをスムーズに表現するためにあえて変更したと、著者がブログにて話している。
以下の推察は現在公開されている刹那生のサンプルを読んでのものである事を先にことわっておく。
本シリーズでは、弾幕の代わりに言葉を用いて攻防を繰り広げる。だが、言った言葉がなんでも具現するわけではなく、原作の通り、それぞれの能力・特色にあったものしか効力がない様子。この辺りは抽象的になってしまうため、サークルのサイトで公開中のサンプルを読んでもらった方が早いかもしれない。
スペルカードの媒体は前情報の通り二通りあり、一つが原作の通りスペルカードそのもの。そしてもう一つが本作オリジナル要素である各々の持ち物(桃卦のお札や、イレーネの霊装『ミステルティン』など)である。前者に関してはサンプルでは登場しなかったのでわからないが、原作同様、切り札的立場にあるのではないかと推察できる。
あらすじ
春の朝。
夢から覚めた博麗桃卦は、障子を開けた先に広がる銀世界に目を丸くした。
たった一夜で幻想郷は春から冬へと逆戻りしてしまったのだ。
「おーい、とうかー!」
冷気を暖気へと変える結界を神社に張った直後、魔法の森に住む魔術機工士・霧雨まゆいが神社を訪れ、桃卦はこの異常気象が幻想郷一帯で起こっている事を知る。
「とりあえず、アテのあるところから行きましょうか」
冬支度を整え、桃卦とまゆいは一路紅魔館を目指す。
登場人物一覧
- ・博麗桃卦(はくれいとうか)/「東方カップリングでその子供を考えてみた。1」より霊夢×紫
- 博麗大結界ならびに事実上幻想郷を統治する第十四代目博麗の巫女。
結界を作る程度の能力を持つ人間。
スペルカードは持ち合わせておらず、代わりに御札を媒介とした結界術を用いて戦う。
なお、御札は普通に飛び道具としても機能する。
一夜にして春から冬へと逆戻りした幻想郷を元に戻すために立ち上がるが、霊夢のように勘が鋭いわけではないので手がかりを探して幻想郷中を奔走することに。
- ・霧雨まゆい/「東方カップリングでその子供を考えてみた。1」より魔理沙×にとり
- 魔法の森に住む半人半妖の少女。
道具の使用方法が判る程度の能力を持つ人間。
どういう経緯かは知らないが、妖怪の山に住む河童の技術力と魔法使いの知識を持ち合わせており、それらを掛け合わせた様々な魔術機械を扱う。魔力がないわけではないのだが、それ単体では機能しないために足りない部分を機械技術で補っている。エンジンブースター二基を取りつけた特製ホウキ『ブースターブルーム』などがまさにその典型。ゆえに彼女のスペルカードは魔術機械や殺戮兵器を模したものが多い。理知的遊戯となったスペルカード社会においてなおパワー思想を貫いている。
- ・十六夜 鳳(いざよいふぁん)/「東方カップリングでその子供を考えてみた。2」より美鈴×咲夜
- 湖のほとりにある紅魔館に仕えるメイド。
気を消す程度の能力を持つ人間。
持ち前の戦闘能力の高さと能力から、隠密メイド隊の隊長も務めている。
本作での異常気象をいち早く察知していた者で、幻想郷各地に隠密メイドを散らせていた。その連絡待ちの最中、館を訪れた桃卦とまゆいの相手をすることに。
優れた身のこなしと、どこからともなく無限に現れるナイフこそが彼女の強みである。
- ・イレーネ・スカーレット/「東方カップリングでその子供を考えてみた。2」よりレミリア×咲夜
- 紅魔館を司る双子の吸血鬼の妹。
時を逆戻りさせる程度の能力を持つ。
永遠を生きる事に飽き、去年の夏に幻想郷を紅い霧で埋め尽くそうとした過去を持ち、その前科と能力ゆえに一番最初に桃卦に目をつけられた。
表には出さないが誰よりも鳳の実力を買っている。実は恋仲であったりするのだが、それを知る者は館に住む者でもごくわずかである。
肩に付いている槍を模したアクセサリと、ベルトに付いている十字架を模したアクセサリが彼女の得物『ミステルティン』の媒体となっている。
- ・スレイア/「超絶東方妄想伝1」よりルーミアの孫
- 湖のほとりにある鬱蒼とした森の中に住む妖怪。
暗闇に溶け込むくらいの能力を持つ。
北の山を越えた先にあるという隔離世『マヨヒガ』に半永住しており、愛する円といつもラブラブな生活を送っている。
髪を結っているリボンを外す事で本来の発揮されるべき力が具現する。
- ・円(つぶら)/「超絶東方妄想伝2」より橙の孫
- 八雲境佳の式・色(しき)に仕える妖怪。
動物がよくなつくくらいの能力を持つ。
スレイアに対してのみ主やその主以上に心を開いているが、それ以外の者に対しては心を閉ざし、機械的な受け答えをする。
『マヨヒガ』に暮らす獣達を従えており、それゆえに彼女のスペルカードは『マヨヒガ』内でないと使えない。が、本人の戦闘能力はそれなりのもの。
- ・八雲境佳(やくもきょうか)/「超絶東方妄想伝2」より紫の孫
- ここではない世界。どこでもない世界。そこに存在する八雲邸に住まう妖怪少女。
結界を越えるくらいの能力を持つ。
かの大妖怪・八雲紫と血の繋がっており、過去の幻想郷の知識を蓄えている。
- ・魂魄生霞(こんぱくしょうか)/「東方カップリングでその子供を考えてみた。3」より幽々子×妖夢
- 白玉楼にある西行寺家に仕える四分の一人間である少女。
忍術を操る程度の能力を持つ。
屋敷の庭に生える妖怪桜・西行妖を咲かせたいという那由の願いを聞いて、彼女は幻想郷中から春度をかき集めるべく暗躍する。
- ・西行寺那由(さいぎょうじなゆ)/「東方カップリングでその子供を考えてみた。3」より幽々子×紫
- 白玉楼にある西行寺家のお嬢様。
寿命を変化させる程度の能力を持つ。
屋敷の庭に生える妖怪桜・西行妖を咲かせるために、従者である生霞に幻想郷の春を集めさせる。
- ・アヴェイレ・スカーレット/「東方カップリングでその子供を考えてみた。2」よりフランドール×レミリア
- 紅魔館を司る双子の吸血鬼の姉。
あらゆるものをゼロにするくらいの能力を持つ。
かなりの女色家で、暇さえあれば好みのメイドを自室に囲って蜜月の時を過ごしている。
※短篇「唯、愛されたくて」のみ登場。
仮プロローグ版、元動画や原作との差異
要約すると、以下が挙げられる。
- 原作キャラクターは一部のキャラクター(人数不明)を除いて幻想郷に登場しない。
- 「○○と○○の娘」「○○の孫」など、原作キャラとの血縁関係は八雲境佳を除いて一切ない。
- スペルカードシステムの概念が原作や他二次創作動画のものと異なる。
- まさかのEXルーミア継承
関連項目