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この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
獣の槍(けもののやり)とは、藤田和日郎の漫画作品「うしおととら」に登場する武器である。
ハマー機関の英語表記では「Spear of the Beast(スピア・オブ・ザ・ビースト)」。
約2300年前[1]、古代中国にて作られたといわれる霊槍。持ち主と認められた者が自らの魂を削ることで、髪が伸び、驚異的な運動能力を得られ、化け物を滅する力を持つ。
蒼月家の先祖が使った槍として、縫い止めたと伝わる凶悪な妖怪と共に、倉庫の地下に500年ものあいだ封印され続けてきた。現住職・蒼月紫暮(あおつきしぐれ)の息子である潮(うしお)は、伝承は聞いていたがどこにあるかを知らされておらず、地下への扉を偶然見つけて開けてしまったことで、中にいた凶悪な妖怪(とら)ともども解き放つことになってしまった。
物語の途中より、この槍に関する謎と、潮の出生に関する秘密が明らかになっていく。
ちなみにMMDモデルも製作されている。(関連動画を参照)
対妖怪用の武器として名が通っており、その通り妖怪に対する攻撃力はケタ違いである。「うしおととら」の作品における妖怪たちは戦闘力・生命力ともに人間を上回っており、首を飛ばされたり体を切断された程度では死なない(とらいわく「もっとボロボロにしてグチャグチャにすりつぶさないと消えない」らしい)。しかし、獣の槍による傷はどんな妖怪もほぼ一撃で致命傷となるため、ほとんどの妖怪がこの槍の存在とその恐ろしい力を知っている。
攻撃は妖怪だけでなく妖怪が関わっている物にも対応しており、妖怪が張った結界を切り裂くこと(あやかし)、妖怪にかけられた効果を破壊すること(石食い)などもできる。
一方で、人間や動物に対しては全く効果がない。刺すことも貫くこともできるが「妖怪を殺すための槍」であるため、ダメージはなく通り抜けてしまう。ただし質量はあるので、石突きや柄の部分で人間を叩いたり、刃物の部分で樹木や自動車を切断することは可能。また、魚肉ソーセージを切ったりカップラーメンの重しに使ったりジョークのため鼻に突っ込んだりと、戦闘以外での用途も多い。
基本的には所有者の精神に反応して動く。潮が頭の中で念じたり声を出すことで空を飛んでやってくるため、妖怪に投げて殲滅したあと呼び戻して振るうといったことも可能。
また、潮が呼ばなくてもピンチの時には自動で飛んできたり、潮の意識がないときに敵が来ると浮遊して立ちふさがるなど、潮の意思に関係なく槍自体が動くこともある。
レーダーとしての機能も備えており、槍自体が動いて方向を指し示すときもあれば、槍が所有者の頭の中に内容を送ることもある。また、槍を持っていることで妖怪の張った結界なども探し当てることができる。
ただ、妖怪には反応するが違いまでは判別しないため、探している妖怪をピンポイントで探すことはできない。また、妖怪の人間に対する悪意を読み取って反応するため、人間への敵意を持たない妖怪には反応しないこともある(サトリ)。
獣の槍によって所有者と認められた者は、槍を使うと髪の毛が伸びて身体能力が向上する(光覇明宗ではこれを「伝承者」と呼んでいる)。500年前に使った者がおり、潮も槍によって選ばれているため槍の性能を引き出すことができる。ただしどのような選別基準かは不明。また、使用方法や出自は槍が教えてくれるらしいが、その声は所有者と認められた者にしか聞こえないらしい。
持っていることで影響があるため、槍に触れていないと普通の状態に戻ってしまう。ただし、槍を投げたあと呼び戻して受け止めるまでの間も髪が伸びたままになっている描写(シュムナ)や、槍を持っていなくても槍の影響を受けて髪が伸びている状況(キリオ)もあるので、この法則は絶対というわけではないらしい。
なお、槍を使うことで回復能力や身体能力こそ向上するものの、ベースは人間である。回復能力を上回るダメージを受ければ回復までに時間はかかり、頭や首を切られれば死ぬ(十郎)など人間にとっての致命傷となる要素は変わらない。 [2]
獣の槍の製造方法や材料については不明である。ハマー機関(HAMMR)によって行われた現代的な科学分析では、刃の構成には「ニッケル、隕鉄、純鉄、銅」など複数の金属が検出されているが、最後の素材については怒り狂った潮に遮られてしまったため不明。
倉の地下に刺さっていた当初から、ボロボロの赤い布がついている。この赤い布が少しでも切れるとすさまじい威力を誇り、妖怪はおろか邪神すら滅ぼすことができる(オヤウカムイ)。
だが代償として、槍を使っていないときでも時おり体中に激痛が走るようになり、まともに動けなくなる(使ったあとで結び直しても同様)。
その正体は、古代中国の時代、大妖怪・白面の者に家族を殺された人間が、復讐のために暗黒の鍛錬法を用いて生み出された槍である。両親を殺された妹ジエメイが溶鉱炉に身を投げ、兄ギリョウが憎しみで剣を打ち続けその身を柄に変えることで誕生した。
槍は完成後に飛び立ち、白面の者に対する憎しみから大陸の妖怪を殺し回ったが、一致団結した妖怪たちが身を変えた一本一本の糸を織り合わせて作った赤い布で縛られ力を失い封印された(槍の赤い布はこのとき付いたものである。ちぎればちぎるほど本来の力が解放されるが、そのぶん魂の消費量も増大する)。
後にやって来た一人の男(シャガクシャ)によって解放されたのちは持ち主を転々としながら白面の者を追い続けた。そして日本へと渡った際に、蒼月家の先祖となる男の手に渡り、長飛丸(のちの"とら")を縫い止めたあと、潮に解放されるまでの500年間を地下で過ごしていた。
なお、所有者と認めた相手の魂を削って力を与える関係上、所有者の寿命(魂)には限界があり、魂を削りすぎて尽きてしまった所有者は字伏(あざふせ)と呼ばれる妖怪へと変化してしまうため、槍の使用者は何度も代替わりしている。また、潮の場合は諸事情により一度目は助かったが、ハマー機関から送られてきた資料では「次に魂を削りきってしまった場合、二度と人に戻れなくなる」と警告されている。
イラストでは名前つながりで「潮(艦これ)」、九尾の狐つながりで「八雲藍(東方Project)」、仏教つながりで「聖白蓮(東方Project)[3]」が多い。
掲示板
48 ななしのよっしん
2019/11/17(日) 17:40:22 ID: 4W0I4J6yIM
憎悪100%でも赤布なければいい勝負は出来るんじゃね
止めは無理だけど
49 ななしのよっしん
2021/10/11(月) 15:26:39 ID: 93HGPrYhYF
2年前の話題だけど作中の説明では
1.とらの憎悪が白面の力になる
とらが憎しみを抱き続ける限り白面を滅ぼせない
2.憎悪によって槍の力を引き出しきれない、使い手も冷静さを失ってしまう
初戦では白面がまだ弱かった(現代比)ため憎悪のみ使い手なしの槍でも追い込めた
の複合じゃないか
50 ななしのよっしん
2021/11/12(金) 09:01:47 ID: wWj4UnoDW6
槍単品だと物体判定だから白面の憎悪判定をすり抜けただけでしょ
それと当時の白面はそこまで強くなかったしな
急上昇ワード改
最終更新:2025/03/25(火) 05:00
最終更新:2025/03/25(火) 05:00
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