がんくつ荘の不夜城さんとは、鴻巣覚による4コマ漫画である。
本作は『まんがタイムきららミラク』にて2017年6月号ゲスト掲載、同年9月号より12月号まで連載された。同誌の休刊に伴い『まんがタイムきらら』に移籍し、2018年1月号より2019年7月号まで連載された。
また、ニコニコ静画『きららベース』でも2017年07月15日より2019年7月20日まで、描き下ろしや過去作が、毎週火・土曜日の週2回ペースで公開されていた。
概要
漫画家・不夜城よどみの日常を生暖かい目で見守る実録コミックである!
フィクションを交えつつ、作者の実体験を元にした私小説的な漫画。文芳社、まんがタイムきらり、きらりクロニクルなど実際の事物及び出来事との関連性の深い設定となっている。作中で「2巻乙」をネタに使用し、そのフラグをへし折った珍しい作品でもある(3巻乙の壁は超えられなかったが)。
また、作者の過去作品を思わせるキャラや設定も複数見受けられるのが特徴。
登場人物
- 不夜城よどみ(ふやじょう・よどみ)
- 22歳、引きこもり漫画家。4月1日生まれのB型。不夜城よどみはペンネームで本名は別にある(単行本3巻で判明)。古アパート「がんくつ荘」の住人。眼鏡常用者。
学生時代にデビューしているが、連載された漫画は過去2回打ち切りを食らっており、現在まんがタイムきらりという雑誌で『悠久なる聖女様の後日談』という漫画を連載している。
髪がとても長く(美容院に行かないというのもある)、巨乳を含めナイスバディの持ち主。極端にコミュニケーションが苦手で滅多に外出せず、生活力も体力も極端に低い。エナジードリンクばかり飲んでいる。また仕事のペースも遅くよく締切に追われており、その度に担当編集の羊ヶ丘眠を困らしている。
服に描かれている文字が毎回異なっている。趣味はTCG収集とコスプレ自撮り。
- 白仙あかり(はくせん・あかり)
- 15歳、高校生。8月9日生まれのA型。不夜城よどみの自称アシスタント。
高校に通うため一人暮らしをしようと「がんくつ荘」の部屋を借り、隣に住む不夜城さんに挨拶に行って以来いろいろな意味で彼女に惹かれ、不夜城さんに対して積極的に自分をアピールする。右目が前髪で隠れているというメカクレ。趣味はグルーミング。中学時代の一人称はボク。
- ちなみに、鴻巣覚の前作「やさしい新説死霊術」にも白閃のアカリという魔術師が登場する。
- 羊ヶ丘眠(ひつじがおか・ねむ)
- 25歳、6月6日生まれのA型。文芳社の編集者。普段は敬語で話すが時々言葉が荒くなる。仕事の時はいつも頭の両脇に羊の角みたいな髪飾りをつけている。
編集者として不夜城よどみを担当している。厳格な編集方針を持っているが、不夜城さんにはあまりわかってもらえない。編集者になって最初に担当したのが不夜城さんというのもあり、彼女にはついつい甘くなるところがある。幼女体型を気にしている。かなりの汗っかきで夏になると髪が蒸れる。
- 羊ヶ丘めざめ(ひつじがおか・めざめ)
- 15歳、6月6日生まれのA型(コピペミスではない)。羊ヶ丘眠の妹で、白仙あかりとは同級生。家ではずぼらな姉の世話をし、学校ではぼんやりしている同級生のお節介を焼いている。
姉と違い不夜城さんを思わせる大柄かつ巨乳の持ち主。眼鏡常用者。いつも身体を鍛えている。足フェチ。
- ジェーニャ・コースフェルト
- 19歳、10月14日生まれのB型。金髪碧眼。不夜城よどみの元アシスタント。元師匠が2回目の打ち切りを食らった時にデビューし、今では人気漫画家になっている。ペンネームも本名と同じ「ジェーニャ」。不夜城さんと同じく担当編集は羊ヶ丘眠。
不夜城さんのところを突然飛び出し、3年間顔を合わせなかったことを後ろめたく感じているが、その不夜城さんをなんだかんだで慕っている。師匠と違い筆が早い。
- 狐塚まくら(こづか・まくら)
- 24歳、10月5日生まれのAB型。羊ヶ丘眠の同僚で、明け透けな人柄で遠慮がない。
彼女も羊ヶ丘眠とは正反対の大柄で巨乳。存在が18禁気味(欄外の紹介文より)。
- 王様
- 42歳、7月24日生まれのAB型。幼女っぽい容姿だががんくつ荘の大家さんで通称が王様(がんくつ王と名乗っている)。頭に王冠を被っている。不夜城さん以上に外出せず光が苦手。その不夜城さんとは付き合いが長い。趣味は動画投稿。
- オジキ
- がんくつ荘に昔から住み着いているオニオオハシ。実はメス。
「私がヒロインじゃない理由」「やさしい新説死霊術」にもオニオオハシは登場している。
- 石神恵(いしがみ・めぐみ)
- 25歳、1月4日生まれのO型。ブックデザイナー。仕事が遅く性的に際どい絵を描く不夜城さんに対してもうまく調整し迎合できる有能なデザイナー。一人称はメグ。
- 夕張とばり(ゆうばり・とばり)
- 白仙あかりや羊ヶ丘めざめ達の美術の教師。不夜城よどみの高校の同級生で同じ美術部員(不夜城さんに絵を教えてもらい、今の自分があるとのこと)。衣服や髪に付いている六花模様が特徴。
不夜城さんと違い明るくマイペース。美術の先生なのに「絵なんて楽しくないなら描く必要なんてない」と平気で言う。
- 兎川濡羽(とかわ・ぬれば)
- 25歳、ライター兼編集者。羊ヶ丘眠と同じ大学の漫画サークル「どうぶつ同盟」に所属していた。記事作成のため不夜城さんにインタビューを行った。下記にある、ねとらぼに掲載されたインタビュー記事のライターがモデルと思われる。
- 青霧紫(あおきり・ゆかり)
- 白仙あかりの同級生。呪術研究会所属。左眼に眼帯を付けている。呪術やオカルト好き。
- 「やさしい新説死霊術」にも青霧の魔女ネーベル・ミストラルという魔術師が登場する。
- 蘇芳倉音(すおう・くらね)
- 白仙あかりの同級生。青霧と同じ呪術研究会所属。アホ毛が特徴。趣味はカプセルトイ収集。
- 「やさしい新説死霊術」にも蘇芳倉子という魔術師見習いが登場する。
その他
ねとらぼに掲載されたインタビュー記事によると、作者は早くから「ゆるキャン△」の作者あfろの絵に憧れており、その影響を受け今も尊敬しているとのこと。
奇しくもあfろの4コマ漫画「mono」も、当初まんがタイムきららミラクで掲載、のちまんがタイムきららキャラットに移籍した、本作と同じように自分のライフスタイルをモデルとした構成を採っている。
また、同記事では他にもきゆづきさとこ「棺担ぎのクロ。~懐中旅話~」、伊藤いづも「まちカドまぞく」の作品が挙げられている。
関連動画
関連静画
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その他の静画は下を参照のこと。
関連商品
関連項目
外部リンク