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エスケイケイ
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SKKエスケイケイ、Simple Kana to Kanji conversion program)とは、オープンソース開発されている日本語システム日本語メソッド)である。

概要

東北大学教授佐藤雅彦氏によって開発されたシステムであり、現在はSKK Openlabによってメンテナンスされている(同ラボからリリースされるSKKはDaredevil SKKと呼ばれている)。Emacs上で動くもの(Emacs Lisp実装されたもの)がオリジナルのSKKであるが、現在様々なプラットフォームで動くように有志によって移植されており、WindowsからMacSCIMなどのフレームワークサポートするLinux論のこと、最果てにはAndroidで動くものまで存在する。凄い、凄いぞ、SKK。

また、シフトキーを多用するため、小を酷使し、最悪腱鞘炎になる可性もあるが、SandSなどSKKユーザーにとっては当たり前だが、傍から見た一般人にとってはあんまりな、変態的なアプローチによって対処できる。

非常に独特な変換方法であるがため、一旦慣れてしまうとSKK以外の日本語システムは使えない、って人もなかなか多い。

その非常に独特な変換方法について

最初に言っとくけど、SKKの変換方法はガチで非常に独特である。

SKKの最大の特徴は、形態素解析exit(簡単に言うと、ひらがなで構成された文章を解析し、単に分けた後、品詞を判別すること。Wikipedia見れexit)を一切行わず、文章の成分の解析(文章中で、どれが「かな」どれが「漢字」か)を全てユーザーが行うことである。

詳しく解説しよう。MS-IMEATOKは、スペースキーを押され変換を命されたら、どこの単を変換すればよいか文章を解析し、最適な漢字へ変換する。この動作は全て日本語システムが行う。しかし、SKKは形態素解析のプログラムを持たない。ということは、SKKはどれが漢字に変換すればいいかどころか、文字列のどれが単で何の品詞かさえも分からないのである。そのためユーザーは、シフトキーをかっちゃかっちゃと押しながら、漢字変換する単を一ずつこちらから定するのである。通常、SKK使用時は入してもひらがなモードによる)が確定の状態で打ち出され、こちらから変換を定しない(シフトキーを押さない)限りは漢字変換は開始されない。また、文章を解析するを持たないので、SKKの変換補は辞書検索してヒットした順に並べられている。滅多に使わない字だと、変換補とにらめっこが続くのはSKKユーザーしも経験することである(一応、ユーザー辞書というものが存在し、今まで変換された文字プールされ、次に変換する際は優先に変換補に出される。なのである程度は最適化されるが、ま、その辺はMS-IMEATOKの方が有利である)。

よく分からんだろうから変換方法を実例してやるわ

じゃあ「へんかん」って文字列を「変換」と変換してみる。べ、別に落じゃないんだからね///

では速、SKKを有効にして入してみると、

へんかん

あれ、文字が全部ひらがなになって、確定の状態で出てくるね。これじゃ変換できねえよksg

なぜならば、SKKは変換したい時は定しないといけない。要は、漢字を変換したい時にだけSKKの変換を開始するトリガーとしてシフトキーを押す、ということである。シフトキーが押されるタイミングは、

  • 変換したい単の一番最初のローマ字と一緒に
  • 動詞や形容詞・形容動詞(用言)の送り仮名(助動詞)の一番最初のローマ字と一緒に

である。

変換のプロセスが開始されると、

へんかん

と頭に抜きの逆三角が付く。この状態で入された文字列は「見出し」と呼ばれ、変換の対になる(また、この状態を「モード」と呼ぶ)。

ここからスペースキーを押すことで変換が開始されるのは、他の日本語システムと同じである。安心だね。じゃあスペースキーを押してみようか。

▼変換

が▼になり、なんとか漢字が変換されたね。この状態は「モード」と呼ばれ、見出し辞書に従って変換するモードである。もし、他の単に変換したかったらスペースキーを押すと別の補が表示される。

じゃあ、文章を変換してみようか。

家の裏でマンボウが死んでる

この文章をローマ字再現すると以下のようになる(変換の補が全てトップに出てきたと仮定する)。

Ie noUra deMannbouqgaSiNnderu

スペースキーを押したところは半角空白に、シフトキーを押したところ(と "q"を押したところ)は文字になっている。見難いと思うけど、ちょっとは配慮してやったぞ。喜べ愚民

マンボウ(mannbou)の後に"q"がタイプされているが、これによって「まんぼう」を「マンボウ」とカタカナにしている。詳細は後述)

とにかく、このようにキーボードタイプすることで上記のような文章に変換することができる。先程も書いた通り、ひらがなはすべて確定の状態で打ち出されるのでエンターキーを押す必要が少なくなるというのはSKKの利点の一つである。また、変換する文字一覧ウインドウ(Emacsだとバッファ)を出さずに出たら、そのまま入を続行すれば確定されるため(「暗黙の確定」と呼ばれる)、エンターキーを押さずに済む。エンターキーをできる限り迫できる日本語システム、それがSKKなのです。

送り仮名を定した間に、動詞は変換がされるので、欲しい変換補が一番に出てきたら、スペースも押さずそのまま次の文字を入できる。ただし誤変換には注意。

また、一覧から文字を選択する方法も独特である。MS-IMEATOKならば、ウインドウから矢印キーを使って選択するが、SKKの場合は、変換補の単に英字が一つずつ割り当てられ、変換したい補の英字をタイプすることで選択され確定する。

変換補はこんな感じに表示される。「」で変換した。

A:気 S:期 D:機 F:木 G: H:基 J:器 K:奇 L: [残り 129]

この中に変換したい漢字がなければスペースキーを押すことで、次の補が表示される。QWERTY配列ん中の列の順に英字が割り振られているのも、魅の一つである。ナイスだね!

また、ここまでの解説で分かったと思うけど、SKKは一度に一しか変換できない(決して欠点なんかじゃないぜ)。他の日本語システムは多文節の変換が可であるが、SKKは単文節のみの変換を行うことで、シンプルかつ流れるような変換(後述)が可になっているのである。

カタカナについて

変換モードになっている際、キーボードの"q"を押すと、文字列はカタカナになる(カタカナモードで同様の動作を行うと、ひらがなになる)。とってもとっても便利。

どびんす

の状態で"q"を押すと、


ドビンス

と確定の状態でカタカナになる。

なお、SKKで使われるキーバインドは後に解説する。

もっと変換例

変換の補が全てトップ以下略

今日天気晴れです。

Kyou noTenki haHaRedesu.

我輩はタコである。理由は未だ無い。

Wagahai haTakoqdearu.Riyuu haMaDaNaI.

大丈夫?結婚する?

Daijoubu ?Kekkonn suru?

作者を病院にシュゥゥゥーッ!!

Sakusha woByouinn niShuxuxuxu-xtuq!!
Chou !Ekisaithinnxtuq!

あの頃みたいにランデブー

anoKoro mitainiRanndebu-q
uma
anoKoro mitainiRanndebu-q
simauma
anoKoro mitainiRanndebu-q
uma

友人は大事にしよう


sositeAto deUragiRou

SKKを使うことの利点

こんなん使えねえよ(゚Д゚)ゴルァ!って思う人も多々いるだろうが、SKKを使用することには以下のような利点がある。

文章を頭から流れるように書くことができる

MS-IMEATOKといった日本語システムで文章を書くときは、ひらがなで書いてから、それを一気に文字に変換して、(文章を遡って)誤変換を順々に直していく。しかし、普通人間ペン手書きで文章を書くとしたら、文章を上から下へ流れるように書くのが普通である。一度全部ひらながで書いてから、必要な単だけ消しゴムで消して漢字に書き直す、なんてそんな馬鹿な文章の書き方をする人はいないはずである(多分)。そういった意味では、SKKは必要時に適宜漢字変換を行い、また一度に一しか変換できないため、SKKで文章を書くということは人間本来の文章の書き方に非常に良く似ている

上から下へ流れるように文章を書く。それがSKKは可であり、人間的な動作で、コンピュータ上に文章をアウトプットできるのである。やれ一般人にゃ慣れない変換方法だの、やれとっつき難いだの、やれ変態だの、色々と言われているが、文章を書く日本人としては最も理にった変換方法であるのだ。

エンターキーを押す回数が減る

SKKは変換を定しない限り、変換は開始されない。そのため、エンターキーを押す回数は減る。また、「暗黙の確定」のお陰もあり、やはりエンターキーを押す回数は減らすことができる。本気出せば、改行以外の全ての文章をエンターキー押さずに書くことも可である。

あんな遠いキーを押す回数が減るなんて、なんて素しい日本語システムなんでしょう!

もう一度言いましょう。エンターキーをできる限り迫できる日本語システム、それがSKKなのです。

変換はユーザーが全て決める = 誤変換が減る

SKKは賢い辞書を持っているわけではない。純然とプールされた漢字辞書ファイルから、ユーザー漢字を探すだけ。加えて、変換の箇所もユーザー定する。

しかし、その動作によって、文章の解析は必然的に(文章を書いている)ユーザーが行うことになり、ユーザーの意図通りに文章は変換されるのである。そのため、誤変換というものが他の日本語システムべて少なくなり、また、話し言葉や方言などで変換結果が左右されにくくなる。また、変換できなかった場合の対応も大変よろしい。一般的な日本語システムは、辞書にない文字なんとかして変換しようとし、それが誤変換に繋ってしまうことがしばしばある。しかし、SKK は辞書になければ「変換できない」と潔くユーザーに通達し、送り仮名の位置が違っていたり、単自体が存在しないのでは、とユーザーに警告し、そして「その単は、今後どのように変換すればいいのか」と辞書登録を促すのである。

誤変換を減らす以外にも、SKKの流れるような変換方法も相俟って、ユーザーストレスも減らすことができる。

そこそこ高速

SKK自体は他の日本語システム較した場合、シンプルシステムであると言えよう。そのため、どのSKKアプリケーションは高速に動作する。また、慣れれば素タイピングすることができる。

非常に素敵なキーバインド

SKKのキーバインドはやはり独特である。SKKは入モードを切り替える場面が非常に多いが、"q"キーを押せば「カタカナモード」になり、"l"を押せば「アスキーモード」と、ホームポジションを崩さず、そして装飾キーを使わずに単一のキーで操作することができる。慣れると非常に便利で、合理的だと理解できるはず。

フリーである

どのSKKのアプリケーションフリーかつオープンソース開されている。また辞書ファイルフリーダウンロードであり、導入におけるコストはかからない。

弱点・欠点

でも気合でなんとかしましょう。

文章に沿った最適な変換候補を出せない

最大の特徴でもある「形態素解析を持たない」ということで、SKKは文脈を解析し、最適な単を変換補にすることができない。例えばATOKMS-IMEは、「が降る」の「降る」という変換を、「」という単に反応して「降る」という変換補にするであろう。それはSKKにはできない。「振る」や「経る」といった単トップの変換補になる可性もある。そのため、時々スムーズさに欠けると感じる人もいるだろう。

しかし、よく訓練されたSKKユーザーはそんなこと気にしない。

辞書と語彙

SKKは辞書フリーで用意されており、通常使用であれば「SKK-JISYO.L」があれば大抵事足りるだろうし、人名や著名人鉄道関係の辞書なども用意されているが、やはり彙量で販のATOKGoogle 日本語入力などとべると、見劣りするのは事実であろう。しかし、Social IMEを使用することができる「PySocialSKKServexit」などを利用することで補することができる。これによって、インターネットスラングニコニコとか)や、ゲームアニメの固有名詞にも対応することができると思われ。

最悪、コピペで済ませるのが大人のやり方でもある。

とっつきにくい、そして慣れたら最後

上記の通り変換方法が特殊なので、別の日本語システムに慣れているのであれば、SKKのマスターは苦労する。論、その間もユーザーコンピュータを使って文章を書く機会は沢山あるだろうし、結局「もう慣れてる方で……」と挫折した人も多いはず。しかし、慣れたら慣れたでとても使いやすいと思うので、それまで何とか頑って使って欲しい。

そして慣れたら最後、他の日本語システム微妙に感じるようになり、SKKが入っていなければ文章を打つのがになってくるのである。なんとも罪深い。

SKKの仕組み

その他、色々と簡単な解説

入力モードについて

SKKは基本的に以下の入モードによって動く。普通日本語システムであれば、入モードど意識されない(っていうか、いつの間にか勝手に変わってイラっとする時があるよね)が、SKKは非常に重要である。

ひらがなモード
される文字は基本的に全て「ひらがな」であるモード
カタカナモード
される文字は基本的に全て「カタカナ」であるモード。"q"で切り替わる。この状態で漢字変換は可
全英モード
される文字は基本的に全て「全角英数」のモード。"L" (シフトキー+"l")で切り替わる。ひらがなモードに戻るには、Ctrlキー+"j"。この状態で漢字変換はできない。
アスキーモード
される文字は基本的に全て「半角英数」のモード。英文を書くときなんかに使う。"l" で切り替わる。
半角カナモード
される文字は基本的に全て「半角英数」のモードctrl+"q"で切り替わる。

辞書登録について

SKKの利点の一つに、シーレス辞書登録がある。

辞書にない単を変換しようとした場合、SKKは以下のようにミニバッファ(SKKIMEやAquaSKKの場合、専用のウインドウ)でユーザーからの命を待つ。

以下、「ひないちご」を「雛苺」と変換したかったが、辞書かった例。

[辞書登録] ひないちご

おいこらなんでうちの辞書にないんだ、うにゅー口に詰めっぞ、と怒るのは後にしておいて、この状態のミニバッファに変換後の文字を入れることで、単が登録される。

[辞書登録] ひないちご 雛苺

このように、SKKの辞書登録は非常にスムーズである。MS-IMEのように品詞の登録も必要なく、必要なのは変換前と変換後だけ。形態素解析を行わない恩恵がここにも表れている。また、クリップボード内の文章もCtrl+Yミニバッファに貼り付ける事ができるので、顔文字だろうが複雑な文章も辞書登録が容易である。送り仮名の必要な用言も辞書登録は可なのだ。

他にも辞書顔文字なども登録するのも便利になる。

キーバインドについて

大体これだけ覚えておけば大丈夫だよ!

SKKにおける代表的なキーバインド
キー 動作
シフトキー 変換の開始のトリガー(「モード」の移行)として使用する。
Enterキー 確定。
Ctrlキー+"j" 全英モードアスキーモードからひらがなモードに切り替え。
Ctrlキー+"g" キャンセル
l アスキーモードへ切り替え。
L (シフトキー+"l") 全英モードへ切り替え。
q カタカナモードへ切り替え。カタカナモードの状態で押すと、ひらがなモードになる。
スペースキー 変換開始([▼モード」へ)。または次の変換補を表示する。
x 前の変換補を表示。
X(シフトキー+"x") 変換補を辞書から削除
Ctrlキー+"y" 登録時、ペーストする。
Tabキー モード」のとき、見出しの補

記号入力

SKKはキーに任意の文字を割り当てることができ、標準でもいくつかの記号zと組み合せる形で設定されている。これらの一部はGoogle日本語入力などでも標準で利用可

キー zh zj zk zl z, z- z. z/ z[ z]
記号

SKK日本語入力FEP

SKK日本語FEPは、他のSKK実装べても多数の記号設定が登録されている。これらの一部はAquaSKK(codefirst版)にもオプション設定として同梱されている。この設定のおかげで、「ひだまりスケッチ×☆☆☆」といった記号も軽快に入することが可まあ辞書登録した方がいんだけど

キー z1 z2 z3 z4 z5 z6 z7 z8 z9 z0 z^ z\ z@ z; z:
記号
キー z! z" z# z$ z% z& z' z( z) z= z~ z| z` z+ z* z< z> z? z_
記号 ± × ÷

AquaSKKではWikipediaで言及されている全角ダッシュのマッピング問題exitにより、(U+2015 HORIZONTAL BAR)ではなく(U+2014 EM DASH)が入される。

SKKとサーバと辞書

SKKは漢字変換の際に、SKKサーバに命して必要な単を送ってもらっている。SKKIMEやAquaSKKは自前で辞書サーバを持っているが、オリジナルのSKKや、また辞書を別マシンで共有しているときなど、サーバアプリケーションが必要となる場合がある。

その「SKKサーバ」は辞書ファイルを管理し、命に応じて単を送るのが一般的な機であるが、動作速度実装されたプログラミング言語や機の違いなど、様々な種類がある。また、ネットワーク辞書を共有することも可なので、複数のコンピュータを使っている人には便利かもしれない(ただしユーザー辞書同期できない)。

辞書は通常は「SKK辞書」が使われ、SKK辞書フリーダウンロードできる。辞書にも種類があり、専門用辞書ファイルなど、必要に応じてインストールするといいだろう(大抵、「SKK-JISYO.L」があれば間に合う)。

また、変換された単は「ユーザー辞書」にプールされ、次回変換時はそこから優先的に単が変換補に上がる。なので、ある程度はユーザーごとに変換補が最適化されるが、まあ、その辺は、まあ、そういうことだ。SKKは文章を解析するはないので、変換補に不満が出ることも少なくはない。

色々なSKK

様々なOSで使えることのできるSKKを紹介する。

SKK

SKK Openlab
http://openlab.ring.gr.jp/skk/index-j.htmlexit

Emacsで動くEmacs Lispで書かれたオリジナルのSKK。現在はSKK Openlabによってメンテナンスされており、「Daredevil SKK」と呼ばれている。xyzzyに移植もされた(xyzzy Lisp)。

SKKIME

skkime's page
http://homepage3.nifty.com/monjya/skkime.jis.htmlexit

Windowsで動作するSKKのIMEWindows 2000移行で動作するように作られており、64bit版もリリースされている。作者の方は、「Google 日本語入力」にも携わっている人。

AquaSKK

AquaSKK - 日本語を快適に
http://aquaskk.sourceforge.jp/exit
codefirst/aquaskk · GitHub
https://github.com/codefirst/aquaskkexit

MacOSXで動作するIM。MacOSX美しい外観にしっかりと溶け込むインターフェイスが大変魅的。見出しダイナミックや、入モードフローティングでアイコン表示してくれる機など、ユニークな機がある。

本家AquaSKKは開発終了したので、Mac OS X Yosemite (10.10) 以降ではcodefirst版のAquaSKKを利用する必要がある。また、codefirst版には後述する「SKK日本語FEP/Egg互換」の記号設定が同梱されてるので、豊富な記号が可である。

FlickSKK

iTunesApp Store で配信中の iPhoneiPod touchiPad 用 FlickSKK
https://itunes.apple.com/jp/app/flickskk/id944678753?mt=8exit
codefirst/FlickSKK · GitHub
https://github.com/codefirst/FlickSKKexit

皆さんも待ってたはずです。One more thing...、スティーブがその手に握るiPhoneにSKKを入れたことを。願いがったのなら、彼はきっと「Developers! Developers!」と狂喜乱舞しながら、「I LOVE THIS COMPANY!! YEAHHHHHHH!!」と叫んでいたでしょう。

願いわずジョブスは他界し、こっちのスティーブMicrosoftを去りましたが、それはさておきiPhone for iOSにもやってきたSKKがこれ、FlickSKKです。

QWERTYキーボードではなくフリックでSKKを実現しているため、独特の操作感に慣れは必要となるが、使っていくうちにまさしくってくる確かなSKKの強いフレーバーハンカク カナ モ、モチロン イケルヨ! ヤッタネ! ヤッタネ!!

CorvusSKK

corvus-skk
http://code.google.com/p/corvus-skk/exit

Windowsで動くSKK()のIME。最新の Windows にも対応しており、シンプルながら配色やキー変換表をユーザーの好みに変えられるなど、カスタマイズできる箇所も豊富。

SKK日本語入力FEP

co Programs
http://coexe.web.fc2.com/programs.htmlexit

WindowsIMEに本当に必要だったのは、SKKやない!ソフトウェア作者ノリの良さや!!

それはさておき、Windows用のSKKのIMEである。内部の機として、SandSGoogle日本語入力APIを使用したりできる拡スクリプト、「www」などの従来のSKKではできなかった連打機実装しており、SKKIMEやCorvusSKKと違い多機している模様。あと笑えるほどバイナリがちいちゃい。SKKの72である(配布されてるzipは、もうちょいデカい)。

Linuxで動くSKK

skk.vim

skk.vim - Japanese SKK : vim online
http://www.vim.org/scripts/script.php?script_id=1589exit

vimでのSKKの実装現在、複数の有志によって、sticky-shiftカーソルモード別に色付けできるようにした「skk.vim 狙え版exit」や、skk.vimオリジナル作者の方の了解を得て、スクラッチからコードを書き直している「eskk.vimexit」(旧名skk7.vim)などが開されている(なお、開発段階のっ最中で、2010年5月漢字変換ができるようになったばかり)。後者は、複数のコーダーの方のメンテが可なようにGitHub開発が進められている。

Android SKK

android-apps-by-minghai - Project Hosting on Google Code
http://code.google.com/p/android-apps-by-minghai/exit

Androidで動くSKK。ただただ「すげえや」としか言いようがない。

SKKをもっと使いこなす

SKKをより便利にするためのTips

SandSを使う

シフトキーを多用するのがSKKであるが、小シフトキーを押すのはどうにも辛いし、痛い。なので、シフトキーを押せないか、というアプローチが「SandS」である。これは、スペースキーを押しながら他のキーを押すと、スペースキーシフトキーの役割に変わり、単一でスペースキーを押すと、通常通りスペースキーの動作になるというものである。

Windowsであれば「使いの憂鬱」や「のどか」といったソフトウェアMacOSXでは「KeyRemap4MacBook」などを使うことによって使用できる。

また、無変換キーや変換キーシフトキーにリマップするというのもでありますな。

ルールを変更してもっと簡単に文字入力

デフォルトでは、"zh"と入することで「」の文字が入できるようになったり、"zj"では「」と便利なルールが搭載されている。また、「ひらがなモード」であっても半角ハイフン("-")を入したい時には、"z-"とすれば入されるなど、とても便利。

また、ユーザールールを書き換えることで、ユーザーの思い通りに入ができる。

例えば

wq

とすることで、「全英モード」にせずに全角の""を入できたり、zやxなど、使われないキー活用することによって、定文の入なんかにも使うことができる。

zg
ごきげんよう、私です

よく使う顔文字も。

z^
(^ω^)

など、自由自在である。自分の好きなようにルールを変えてしまおう。

PySocialSKKServでSocial IMEの語彙力を使う

PySocialSKKServ プロジェクト日本語トップページ - SourceForge.JP
http://sourceforge.jp/projects/pysocialskkserv/exit

にちょっと自信のないSKKでも、Social IMEを利用することによって、かなりが強くなる。特に、ゲームアニメは禍々しいほど凄まじくなる。

PySocialSKKServは、そんなSocial IMEをSKKの辞書サーバとして利用できるためのソフトウェアである。Python実装されているが、Windowsですぐに使用できるようにパッケージされている。

さて、肝心のはというと、であるが。例として「まりさ」と変換してみた(例として分かりやすいように、変している)。

A: 魔理沙 S:魔理沙 D:魔法を使う程度の能力 F:魔法使い G:普通黒魔少女 H:魔符「マジカルR360」 J:流シューティングエコー」 K:符「エキセントリックアステロイド」 L:魔「ディープエコロジカルボム」 [残り 57]

流石である。そして二つ名の豊富さにもびっくりである。

レスポンスも大変良く、一般的なブロードバンド回線であれば、ストレスなく変換ができるだろう。

残念なことに、こちらからSocial IMEサーバーに単登録できないが、オープンソースで有志の方々が日々尽されているので、何かしらで支援したいところである(オープンソース文化だね!)。

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SKK

24 ななしのよっしん
2017/08/10(木) 04:09:33 ID: ahXwfr3IdG
誤変換が少ない、と述べて間もいところで「辞書フリーで容易されており」と誤変換していて
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25 ななしのよっしん
2017/09/26(火) 06:34:31 ID: XYRxBttMez
SKKって文節は完璧に区切れても、漢字を選ぶ手間はなくならないから、普通IMEで単文節変換するのと違わないように思うんだけど、どうなんだろ。
ちょっとだけ使ってみたけどそこのところがよくわからなかった。
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26 ななしのよっしん
2017/10/04(水) 16:49:54 ID: TB6Ubj9tFO
>>25
ひらかな逐次確定と改行確定っていうのが(個人的には)デカいかな。

ひらかな逐次確定はまあ文字通りエンターキー押す手間が極端に減る。

改行確定っていうのは,検索バーとかに「明日の天気」って入して検索するときに,「明日てんき[space][enter]」ですぐに検索できる。これもエンターキー押す回数を減らす要因かな。
普通IME の挙動だと,「明日のてんき[space][enter][enter]」とやらないといけなくて,ほんの少しだけど手間。SKK だと,ひらかな/カタカナの場合と漢字の確定とで挙動が同じなのでそれも嬉しい。

あと,何の SKK 実装使ったのかは分からんが,大抵の SKK には英字展開っていうモードがあって(「/」で移行する)例えば「/star」とやると「」がでる。これは「ほし」の変換結果を汚さないので嬉しい。「ほし」では「」が一発に来てほしいからね。
英字展開モードでは他にも
/alpha -> α
/Omega -> Ω
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
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27 ななしのよっしん
2018/02/07(水) 18:55:40 ID: FcTxraEsRC
感動しました。こんな日本語があるなんて。
SKK日本語FEPさんを今使っています。
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28 ななしのよっしん
2018/05/27(日) 20:13:16 ID: RtijQpW0I8
昨今のIMEは長い文章だと一発で的確に変換できる率が上がっているけれど、短い文章単位で変換する人にはその効果が薄く、ミスタイプが多い人も手戻りが増えてしまうんだよね。
そういう場合には向いてる(かもしれない)変換方式。

逆に言えば、長い文章をミスタイプせずに一発で入し切れる人にはSKKより普通IMEの方がより素い入が可と言える。
長文変換だと1文単位での変換時にのみ「視認→操作」のループが発生する。
SKKだと変換補の選択精度が低く高確率で「視認→操作」のループが必要になる。
「視認→操作」のループは一般的に遅いので速度重視なら少ないほうが良い。

辞書漢字毎に入を変えてしまうという手はあるけれど、そっちの究極系としては多段シフト方式の「 (日本語システム)」が有るっていうね…。
SKK以上にドマイナーFEP。

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29 ななしのよっしん
2019/07/17(水) 22:58:13 ID: TB6Ubj9tFO
> 449名無しさん@お腹いっぱい。2019/07/06(土) 00:14:21.39ID:m03k9itR0
> 2018 年 12 以降は、SKK 辞書更新github のみです。
> http://openlab.jp/skk/dic-ja.htmlexit
>
> GitHub のほうで Issues または Pull Requests に投げてみてください。
> https://github.com/skk-dev/dictexit

https://egg.5ch.net/test/read.cgi/software/1328329402/exit
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30    
2019/07/19(金) 22:58:18 ID: tUiBx3ekeZ
今やgoogleIMEで学習させた方が100万い。

これを今でもありがたがってるのは偏屈な老害だけだよ。
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31 ななしのよっしん
2019/07/26(金) 14:18:58 ID: TB6Ubj9tFO
100万倍とか根拠な数字を持って来て勝ち誇ってるあたり中高生かな?
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32  
2019/12/09(月) 18:49:44 ID: oPr/a1hrOO
>>30
Google日本語入力の学習機マジゴミだぞw
ネット集合知の副作用なのか句の誤用が変換補にガンガン出てくる。
これは長年使い続けても結局ネットのどこかで誤用している人がいるといつまでたっても善されない。
ATOKクラウド辞書のおかげで一年も使えばまず誤変換はなくなるほど学習する。
SKKはそもそも自分の思った変換しかできない。
変換の多さならGoogle日本語入力は上位だけど精度の点ではクラウドに対応して進歩してるMSIMEに並ばれてるくらい。
ありがたがってるのは日本語の機会が匿名掲示板に書き込むくらいしかない人だよ。
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33 ななしのよっしん
2023/09/03(日) 22:20:41 ID: HPZSSYUbzt
IMEとは違った特徴があってより意識的な入感があるのは確か.とはいえskk+azik+α(補とかプログラム辞書とか)にれすぎてしまうと仕事場他のIMEの入がおぼつかなくなるので注意してね.
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