M-1グランプリ 単語

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M-1グランプリとは、2001年2010年2015年〜、吉本興業朝日放送テレビ催で開催されている新人漫才師発掘コンテスト、またはそれを生放送するテレビ朝日系テレビ番組

概要

2001年スタート島田紳助が発起人となって始まった、若手漫才師の日本一を決めるコンテストである。
紳助は「単純におもろいを決めるコンテストがしたい」と発言した一方、「なかなか芽の出ない若手漫才師に、芸人を諦めるきっかけを作るために始めた」とも発言しており、漫才で立身出世したという紳助の恩返しの意味と、若手芸人に対する才の見極めを測る場としてM-1を創設したようである。

具体的には当初の出場資格である「10年やって準決勝現在の準々決勝相当)に行けないヤツは才がないのでダラダラ続けても不幸になる」という旨の発言をしており、NSCの講演等では「3回戦にも行けないヤツはプロじゃない」としている。

後輩松本人志ダウンタウン)に審員をテレビ番組内で依頼したのがきっかけでこの構想が明らかになり、後援としてカー用品小売の大手チェーンオートバックスが付いたことによって実現した。

毎年頃から予選が始まり、12月末に決勝進出者が生放送の大舞台しのぎを削る。
また、準決勝敗退者にも「敗者復活」が用意されている。
決勝進出者と敗者復活の合計9組のうち、師匠格の審員が持ち点(100点満点)から点数を点け、合計点数の上位3組が最終決戦に進出。
最終決戦では3組のうち一番面いと思ったグループ投票し、最も票を集めたグループが王者となる。

この大会はお笑いファンや一般視聴者のみならずお笑い関係者やテレビ業界人も注しており、王者になったとたんに出演依頼電話が鳴りとまで言われている。
王者となった漫才グループ王冠を手に入れた直後からM-1事後番組、翌情報番組、夕方のワイドショー生放送番組をほぼ徹夜で渡り歩き漫才を披露する、まさに「M-1王者のウィニングラン」と呼べる出演コースが用意されており、一気にメディアへの露出度が上昇する。
まさに日本最大の新人・若手漫才師発掘コンテスト」「若手漫才師の登竜門である。

「M-1グランプリ」の成功は競合他局にも刺を与え、関西テレビではピン芸日本一を決める「R-1グランプリ」、TBSではコント日本一を決める「キングオブコント」、フジテレビではM-1グランプリの休止期間を埋めする形で復活した「THE MANZAI」や芸歴16年以上のコンビが競うトーナメント形式の「THE SECOND」、日本テレビでは女性芸人日本一を決める「女芸人No.1決定戦 THE W」をそれぞれ開催するようになった。
お笑いレース史にも大きなを与えたコンテストである。

2024年大会で20回大会を迎え、エントリー数はついに大台の1万組をえ10,330組となった。

歴史

第1期(2001年~2010年)

出場資格コンビグループ結成10年以内(20012002年大会は10年未満)であること。
たとえ別のコンビピン芸人として長いキャリアがある芸人であっても新しいコンビを組めば出場できるため、ベテラン芸人同士が即コンビを作って出場するなどしい組み合わせが見られることもある。
大会初年度の2001年大会では石田靖と山田花子の即席コンビ石田花子」が準決勝進出を果たしている。

優勝賞金は1000万円という当時としては破格の金額。
また、M-1王者には1年間「オートバックス」のCMキャラクターとして起用されることも確約されていた。

当時起こったお笑いブームから注が集まり、特に第6回(2006年大会)以降は、それ以前とべて視聴率が飛躍的に向上している。
関東地区でも均視聴率が20前後、関西地区では脅威の30という「年末の風物詩として定着した。

しかし、「漫才を全に広め、若い才を発掘する標を達成できた」として2010年の第10回大会をもって一度終了。島田紳助は「漫才若者が増え、漫才レベルも上がった。ほんの少し漫才に恩返しできた」と、この大会の意義を述べている。

休止期間中(2011年~2014年)

2011年からは、漫才日本一決定戦はフジテレビ系の「THE MANZAI」が、また朝日放送制作コンクール番組としては大芸を中心に世界一の諸芸決定戦「神芸」が、それぞれ後継イベントとして企画・放送された。

しかし、M-1の終了によりやる気くし解散するコンビが相次いだり、後の王者であるミルクボーイが有望視されながらもサボり期に入り漫才を蔑ろにして遊び呆けるなど、様々なを及ぼしてしまった。

第2期(2015年〜)

2015年7月30日朝日放送からM-1グランプリの復活が発表され、5年ぶりのM-1グランプリが同年12月6日に開催された。
休止期間が4年間あったことを考慮し、出場資格が「プロアマ・所属事務所を問わず2人以上で、結成が2000年1月1日以降であり15年以内のグループ」に改められた。

M-1グランプリ休止期間中の実質的代替大会となっていた「THE MANZAI」は2015年も引き続いて開催されるものの、賞レースして優劣を競わない祭典形式に変更された(なお、一部の若手芸人の出演事前番組で競わせている)。

2023年からはM-1に出られなくなった芸歴16年以上のコンビを対とした大会「THE SECOND」が開催されるようになり、出場者も結成15年以内のコンビは「M-1グランプリ」へ、16年以上のコンビは「THE MANZAI「THE SECONDへ出場と棲み分けがされることとなった。

M-1開催再開からは関西ローカルながらABCラジオでも決勝で披露される漫才を同時放送しつつ独自に出演者がトークをするラジオでウラ実況!?M-1グランプリ」という番組が放送されるようになった。

予選

毎年頃から行われる長い予選を経て、数千組の中から決勝進出者89組に絞られている。1回戦は東京大阪を中心に北海道沖縄広島名古屋などの都市で行われ、2回戦準々決勝は東京大阪/京都と東西に分けて行われる。

準決勝もかつては大阪東京に別れていたが、出場組数が6070組と非常に多く、芸人からも「多すぎて準決勝感がい」と言われており、2010年に「準々決勝」が新たに導入され2430組に削減。現在では東京のみで行われている。

それぞれの予選で設定された制限時間を15ほど過ぎると警告音が鳴り、さらに15過ぎると爆発音と共に明がされ強制終了となる。タイマーのカウントはおおよそ挨拶の終了からなので、若干の前後はある。インポッシブル怪奇!YesどんぐりRPGなどはこの演出を逆手に取りオチに使った。
予選の審員は放送作家TVディレクターなどが担当する。予選の審基準は表されておらず、時間を過ぎたからといって必ずしも失格となるわけではないが、勝ちあがるにつれ減点の対になると言われており、決勝の審員の中には「持ち時間を過ぎたので減点しました」と明言する者も存在した。

予選開始前

M-1の戦いはエントリー段階から始まっている。エントリーシートコンビ名や年齢、出身地などの基本情報と共に、都合の良い会場・日程を第三希望まで記入する。M-1のエントリー数が5000組以下だった頃は第一希望でも通ることが多かったが、毎年1,000組ずつエントリー数を増やした近年では会場のキャパシティオーバーし抽選になり、抽選漏れすると第二希望の会場に回される。第三希望まで回されることもある模様。

特にエントリーが集中する終盤日程を選んでいると抽選の倍率は上がり、1回戦にすら出場できずに終わる通称「0回戦落ち」となる。特に前年よりエントリーが1,790組も増えた2024年大会は顕著であり、1日に200組ちょっとの出場が限界の中、550組もの出場希望者が集まり、最終的に635組の0回戦落ちが発生してしまった。東京の予選数は増えなかったため、出場者数を見誤った運営ミスとも言われている。あまりの抽選漏れの多さに、もともと伝統的に抽選漏れのコンビ数も総エントリー数に加算されていたのだが、「こんなに出れない人が居るのに1万組突破と言っていいのか?」と批判も上がった。

近年では1回戦のトップ3動画の配信が始まった事を受け、敢えて動画に載ることを狙い地方会場を希望し遠征するコンビも存在する。なお、最も人気で倍率が高いのはヨシモトホールとされている。

1回戦

2,000円を払えばでも出ることが可な1回戦。シードコンビは免除となるが、シード権は原則的に1年のみ有効なのでファイナリスト経験者から小学生コンビまでが入り交じる舞台になる。思い出づくりやレジャー感覚で出るアマチュアも多く、かつては「さえちゃんと出来れば通る」「落ちたらプロ失格」と言われていたが、近年ではレベルが上がり侮れない難易度になっている。実際に2018年2022年にはファイナリスト経験のある変ホ長調馬鹿よ貴方はが敗退してしまった。

基本的にエントリーフィーさえ払えば「来る者は拒まず」であり、ロボット同士のコンビVtuber同士のコンビ金魚のビニール袋を握った強盗15人組のオーケストラなど何でもありである。
野田クリスタル「2,000円くらい慢しましょうよ」

1回戦のみ全に同一コンビでの再エントリーが可で、エントリーNo.3000以下で出場を果たす事が条件である。ただし抽選であり、必ず再出場できる訳ではい。ネタ時間は2分。

2016年から各会場の予選MCが特に印に残ったアマチュア1組を「ナイスアマチュア賞」として選出しており、合否に関係なくYouTubeチャンネルネタが配信される。さらにすべての予選を通して、最も上位に進出したアマチュアに「ベストアマチュア賞」が送られ、準決勝で特別にネタを披露できる。ベストアマチュア賞の受賞者は後に事務所に所属しプロに転向する者も多い。(熟フレッシュ、ラランドなど)

2019年からは各予選ごとの上位のネタYouTubeチャンネルで配信する「トップ3配信」が行われており、名のコンビ名前を売るチャンスになっている。実際にトップ3配信からは2019年にぼる塾が話題になり、後の大ブレイクに繋がった。2023年大会からはシード権が拡大され「前年の準々決勝以上のコンビ」となったため、更にコンビの選出が多くなっている。

更には2021年より「キラリるマヂカルスターを探せ!」という特別番組も恒例になっており、1回戦に登場したヤバい漫才師や漫才めきってるアマチュアを特集している。見届人のマヂカルラブリー野田いわく「この番組でゴミどもが救われる」。これらの企画が実を結んだのか、2021年からは毎年エントリーが1,000組以上増え続けている。増えすぎて色々と心配されていたが、ついに2024年大会では1,790組も増えてしまい、1回戦で抽選漏れが相次ぎ問題視された。

2回戦

ネタ時間が2分から3分に伸び、多くのコンビがこの1分の扱いに泣かされ敗退する2回戦。およそ1,2001,400組が進出し、多くの若手芸人・アマチュアの最初の壁になっている。この2回戦に阻まれ続け解散するコンビは非常に多い。ネタ時間が伸びた事で演時間が10時に達することもあり、観客の負担は凄まじく令和ロマンく「ある意味(観客は)1回戦よりきつい」「客がメチャクチャ重い」。しかしシード組の実者が登場するので、ご褒美的な感じで所々に挟まっている香盤になる。

2007年頃には「ヨシモトファンダンTV」でネタを見ることが出来たが、現在では一のブラックボックスになっており、予選に足を運んだ人しかネタを見ることが出来ない。故に出場芸人は全で挑める。しかし2回戦終了後に一部出場者へインタビューが行われ、後にYoutubeチャンネルアップされるため、会場の空気感は若干い知ることが出来る。

3回戦

毎年300組前後(2023年以降は400組弱)が進出する。島田紳助プロを名乗って良い条件として一つに挙げており、結成したての若手やアマチュアが進出すると一置かれる存在となる。テレビ露出の多い有名コンビもここで多数が敗退しており、毎年この頃からM-1が大きな盛り上がりを見せる。チケットは当然即売・抽選である。

2015年からは動画配信サービスGyaO2020年からは加えてYouTubeにて通過・敗退を問わず全組が配信されており、一定の知名度があるコンビであればネタバレは免れない。そのため準々決勝を見据えた場合「どのネタを隠すか」という戦略められる。

一方で予選の盛り上げに一役買う即席コンビや色物コンビは大きなとなっており、アイデンティティ田島などは「3回戦々の決勝戦」と自虐している。

準々決勝

2010年に初導入。20012009年の準決勝に相当するものであり、当初は70組ほどだったが毎年微増を続け、現在120組前後で争っている。大阪なんばグランド花月東京ルミネtheよしもとと言う笑いの聖地で開催される。ネタ時間も更に1分増え4分になる。

M-1予選の中でも地獄と言われる舞台であり、ファイナリスト経験者も容赦なく敗退する。7年連続、8年連続で準々決勝敗退を続ける通称「閉」コンビも存在するほどで、準決勝に進出すれば地上波出演は確約されるので予選全体を通して最大の壁になっている。当初は3回戦同様に全組がネット配信されていたが、2019年から進出者は配信がくなる配慮がされた(しかし2021年から準々決勝の有料配信が始まった)。

2015年からGyaOで、2023年からはGyaO終了に伴いTVerで「ワイルドカード」が設けられており、最も視聴数/投票数が多いコンビが準決勝に復活できる催しを行っている。しかし2015年名のニッポン社長復活スベリ散らして色々とシステムが変わった事件や、2018年に自動再生の不具合で一番最初に表示された魔人がそのまま復活する事件が発生し、近年では一部のファンが票を売買し芸人から苦言を呈されるなど問題も多い。

準決勝

毎年わずか2430組しか進出できない準決勝。東京のみでの開催でネタ時間は4分。ここまで来れば間違いなく一流漫才師である。敗者復活戦地上波で行われる現在ではテレビ出演も約束されている。

当初は様々な会場で行われていたが、現在東京都港区のNEW PIER HALLで固定されており、漫才向きではないこの会場向けの対策を行うコンビも多い。

ネタ順はベストアマチュア賞組⇒ワイルドカード組⇒以後抽選となっている(2016年馬鹿よ貴方はのみ、ワイルドカードではあるが仕事の都合でAグループのトリで出場)。

敗者復活戦

準決勝で敗れたコンビがたった1枚の切符を争う敗者復活戦。当初はランダムで選ばれた会場の観客100人の投票制であり、後にテレビ放送が始まったがCS限定だった。2015年からは地上波放送が始まり、視聴者インターネット投票する「投票」に変更された。決勝進出者は番組内で発表され、即座に会場からテレビ朝日まで移動する。

しかし前年のファイナリストなど知名度が高いコンビが軒並み復活し、プラスマイナス金属バット令和ロマンなど会場を湧かせたコンビがあと一歩の所で敗退する例が跡を絶たず、2020年にはABCテレビ社長が疑問視するなどしていた。2023年、ついに制度が変更。観客投票+芸人の導入が発表された。

出場者はA・B・Cブロックに分けられ、ランダムに選ばれた観客500人が暫定勝者と今ネタ披露をしたコンビのどちらが面かったか投票し、勝ち抜いていく方式となった。更には最終投票としてA・B・Cブロックの勝者にM-1王者の芸人員が記名式で投票し、最も票数を集めた物が決勝進出となる二段階システムとなっている。初導入の2023年大会では決勝以上の盛り上がりの末過去の方式では選ばれなかったであろうシシガシラが復活。大成功を収めた。

会場は長らく屋外(大井競馬場六本木ヒルアリーナなど)で行われており、寒さや騒音など過酷な環境の中で漫才を披露しなければならず、番組内で「地獄からの生還」などと呼ばれたりする。2023年は前述の制度変更に伴い会場も屋内に変更となり、恵まれ環境へと変貌した。

各回の結果

表は上から出番順。決勝1stステージでの得点、票数は最終決戦での票数、王者になったグループ名は黄色背景
※第1回の得点は特別審員の得点のみ掲載。[1]

第1期(2001~2010)

M-1グランプリ(第1回)

優勝中川家。二位はハリガネロック

後のM-1とは採点方式が異なり、審員7人に100点ずつ、東京大阪福岡会場の客それぞれ100人に1点ずつ持ち点を与え、合計1000点を用いて審を行った。

会場によって同じ芸人に対する審得点が大きく異なったことから疑問のもあがったものの、結果的には中川家が他芸人に大差をつけて勝利した。今大会では大阪会場(なんばグランド花月)の観客審員の点数の偏りが極端で、特に松竹東京勢に対する採点が辛く、本当につまらなかったのだがおぎやはぎの採点が100点満点中9点という結果だったことに対して松本人志が「大阪会場の人は頭おかしいんとちゃう?」と言ってしまったほどである。

本番組は朝日放送制作だが、第1回決勝戦のテレビ中継は東京・砧にある関西テレビレモンスタジオから生放送で行われ、他に客席審員が居る札幌大阪福岡吉本直営劇場からの中継が挟まれた。

サブ会の赤坂泰彦中川家のことを石川ハリガネロックのことをアメリカロックと言ってしまう(ユウキロックがとっさに「(アメリカザリガニと)一緒にやりましょうか?」と叫んだほど)など、全体的な段取りは生放送としてはややgdgdな面も見られたが、これも第1回ならではであろう。

視聴率:関東9.0% 関西21.6%

出場者 キャッチコピー 得点
中川家 笑いのDNA 596 6
フットボールアワー 奇跡の顔面 532 -
チュートリアル お笑い陰陽師 483
アメリカザリガニ 3オクターブ衝撃 568 0
おぎやはぎ 東京 497 -
キングコング 脅威のルーキー 528
麒麟 無印
(ノーマーク)
542
ますだおかだ 575
DonDokoDon 無冠の帝王 520
ハリガネロック 舞闘 567 1


M-1グランプリ2002(第2回)

優勝ますだおかだ。二位はフットボールアワー

放送前は前年二位のハリガネロックが優位と思われたが、トップでの登場がとなり最終決戦進出もわなかった。

決勝では新進気鋭の漫才師『笑い飯』が会場を沸かし、最終決戦に進出。ますだおかだに加え、フットボールアワーとの三つの戦いを制したのは当時ラストイヤーのますだおかだであった。

前年の一般客の採点については、前述のとおり大阪会場の観客の採点が極端に偏っていたことから採点方式が見直され、一般客の採点方式がなくなり、審員7人に100点ずつ計700点を用いる方式に変更された。

員の立川談志テツandトモに対しお前らこんなところに出るべきではない」と発言し、一会場が凍りついたが、直後に「お前ら(の芸は立ってる=もう完成されているから)、こんな(コンクールのような)ところに出るべきではない」という意が分かり、その緊感は一気に緩和された。

この回より、決勝戦の場をパナソニック有明センターに移動。東京ビッグサイトの先にある国際展示場駅前の広場で敗者復活戦が行われ、さらに第2回と第4回はコミックマーケットの日程と重なったこともあり、多くの見物客が足を止めて立ち見する光景が見られた。

視聴率:関東10.9% 関西17.5%

出場者 キャッチコピー 得点
ハリガネロック 前回準優勝 リベンジだけに燃えたこの1年 541 -
ますだおかだ 打倒吉本合言葉に今年も決勝へ 612 5
ダイノジ 大分県出身の重量級コンビの初出場 534 -
テツandトモ 現代版音楽漫才M-1に新を吹き込む 539
フットボールアワー 漫才新人賞を総なめにしてきた若手実 621 2
笑い飯 今年もM-1予選にノーシードの新が現れた 567 0
おぎやはぎ 前回東京からはただ1組の決勝進出 561 -
アメリカザリガニ 前回は高熱をおして堂々の第3位 525
スピードワゴン なし(敗者復活 535


M-1グランプリ2003(第3回)


優勝フットボールアワー。二位は笑い飯

千鳥などそれまであまり知られていなかった芸人が登場したことや、敗者復活から最終決戦進出を果たしたアンタッチャブルなどにより多いに盛り上がった。

最終決戦では前年敗れた笑い飯フットボールアワーしのぎを削るが、わずかの差で敗れる。

アンタッチャブルについては、最終決戦では票が入らなかったものの、島田紳助から「来年の本命」と言われたことが有名である。

また、この回から音ステレオ放送化された。

視聴率:関東10.7% 関西20.6%

 

出場者 キャッチコピー 得点
千鳥 無印ノーマーク 552 -
麒麟 返り咲き 554
スピードワゴン 正面突破 572
笑い飯 インフィニティ 656 3
2丁拳銃 ラストチャンス 608 -
アメリカザリガニ 3度目の正直 564 -
フットボールアワー 悲願 663 4
りあるキッズ 最年少 601 -
アンタッチャブル なし(敗者復活 616 0

 


M-1グランプリ2004(第4回)

優勝アンタッチャブル。二位は南海キャンディーズ

まったく知名度のなかったダークホース南海キャンディーズの登場により波乱の展開を迎えた第4回。

連続出場の笑い飯は最終決戦にも残れず、去年と同じく敗者復活から勝ちあがってきた麒麟が最終決戦に進出した。
肉にも笑いの敗北者コメントが白さを増し始めたのがこの頃からである。)

しかし、結果的にはアンタッチャブルが大差をつけて優勝し、去年の島田紳助の言葉通りとなった。

視聴率:関東11.0% 関西18.0%

 

出場者 キャッチコピー 得点
千鳥 リベンジ 582 -
タカアンドトシ 直球勝負 615
東京ダイナマイト "ビート"の遺伝子 583
トータルテンボス THE渋谷系 587
南海キャンディーズ 初物尽くし 639 1
POISON GIRL BAND 支離滅裂のアーティスト 603 -
笑い飯 予測不能 615
アンタッチャブル 悲願の正面突破 673 6
麒麟 なし(敗者復活 634 0

 


M-1グランプリ2005(第5回)

優勝ブラックマヨネーズ。二位は笑い飯

連続出場の笑い飯麒麟千鳥南海キャンディーズなど優勝してもおかしくない第5回。

番狂わせは5番手ブラクマヨネーズだった。南海キャンディーズは(特にしずちゃんが)売れっ子になってしまい、漫才練習が出来なくなり最下位で終わる。

第5回大会は大阪で知名度のある芸人が多く、大阪に限定して言えば新しい芸人はいなかったとされている。

この回からテレビ朝日制作に加わり、以降第10回までテレビ朝日本社第1スタジオから決勝戦の模様が生中継された。
「決勝会場がテレビ朝日に変更された理由は、コミケの混雑を避けるためらしい」という噂が当時流れたことがあるが、コミケ回避説はデマであり、「催の吉本興業が(それまでの決勝会場であった)パナソニックセンター有明スタジオとの契約を切ったため」というのが本当の理由である。

加えて地下格闘技イメージした渋いセットから一気にやかなセットに様変わりし、現在M-1イメージの第一歩となった。ったM-1独特のフォントが初登場したのもこの大会である。

視聴率:関東12.6% 関西22.4%

 

出場者 キャッチコピー 得点
笑い飯 予測不能のWボケ 633 3
アジア ハーモニー 564 -
南海キャンディーズ 相方以上人未満 552
チュートリアル 暴走するイケメン漫才 622
ブラックマヨネーズ モテない男たちの逆襲 659 4
品川庄司 不屈のお調子 626 -
タイムマシーン3号 アキバカリスマデブ 571
麒麟 M-1チルドレン 646 0
千鳥 なし(敗者復活 607 -

 


M-1グランプリ2006(第6回)

優勝チュートリアル。二位はフットボールアワー

本命しの第6回。第3回優勝者のフットボールアワーがまたもや出場した。

中盤まで大きな笑いのないまま進行するが、6番手チュートリアル爆発する。最終決戦までチュートリアルの勢いが落ちることはなく、審全員一致で優勝した。

初のアマチュアファイナリスト・変ホ長調プロであるPOISON GIRL BANDが負けたことが今でもネタにされたりする。

視聴率:関東18.0% 関西31.1%

 

出場者 キャッチコピー 得点
POISON GIRL BAND 暴走する異次元漫才 570 -
フットボールアワー 帰ってきた王者 640 0
ザ・プラン9ナイン 5人の漫才革命 597 -
麒麟 空腹ファンタジスタ 627 0
トータルテンボス ハンパねぇ渋谷系漫才 613 -
チュートリアル 麗なる妄想 664 7
変ホ長調 史上最強アマチュア 576 -
笑い飯 予測不能のWボケ 626
ライセンス なし(敗者復活 609

 


M-1グランプリ2007(第7回)

優勝サンドウィッチマン。二位はトータルテンボス

またもや本命しの第7回。第1回以降六年ぶりにキングコングが決勝に舞い戻ってくる。

トータルテンボスキングコングが会場を盛り上げるもののはっきりとした決定打がないまま、敗者復活から這い上がった9組サンドウィッチマンが登場。それが功を奏したのか、それまでのたまった笑いをすべてかっさらうように大爆笑を誘った。その勢いは最終決戦でも衰えることなく、敗者復活による初めてのM-1優勝となった。

員のオール巨人が、「なぜこのコンビが準決勝で落ちたのか」と発言したことが有名。松本人志巨人の意見に同意するとともに、吉本偏重の選出のあり方に疑問を呈していた、という裏話がある。

大きなの登場ゲートが初登場し、せり上がりの方式は毎年異なるものの現在でも使用される決勝ステージの形が完成した。

視聴率:関東18.6% 関西30.4%

 

出場者 キャッチコピー 得点
笑い飯 予測不能のWボケ 604 -
POISON GIRL BAND 屈辱からの脱出 577
ザブングル 奇跡の顔面 597
千鳥 オレ流漫才 580
トータルテンボス ハンパねぇラストチャンス 646 2
キングコング 帰ってきたスーパールーキー 650 1
ハリセンボン (デブ+ヤセ)×ブサイク=爆笑 608 -
ダイアン お笑い月見草 593
サンドウィッチマン なし(敗者復活 651 4

 


M-1グランプリ2008(第8回)

優勝NON STYLE。二位はオードリー

ナイツキングコングなど世間での下評が高かったコンビはいたもの本命がいななかった第8回。

NON STYLE優勝で決まりかと思われたが、最後に登場した敗者復活オードリーが高得点を獲得し決勝一位に。前年のサンドウィッチマンの様に、この勢いのまま最終決戦でもオードリーの一人勝ちかと思われたが、ネタ選びがよくなかったためか爆笑とはならず。安定してネタを披露したNON STYLE優勝となった。

ただ決勝での功績が認められたためか、その後仕事爆発的に増えたのはオードリーであった。
これはNON STYLE大阪時代から共演してきた審員の上沼恵美子の「彼らは漫才は上手いがフリートークが下手」という発言が大きく足を引っったとされている。
翌年のM-1でも、上沼は「やっぱり彼らはフリートークが下手」とネタにし、同じく審員の松本人志も「去年は惜しくもオードリーに負けてしてしまって…」とボケている。
まさに『試合に勝って勝負に負けた』NON STYLEであった。

また、一部で残念ネタの代名詞として引用された、キングコングの「お口チャックマン」が飛び出しスタジオを凍りつかせたのもこの年。

視聴率:関東23.7% 関西:35.0%

 

出場者 キャッチコピー 得点
ダイアン お笑い月見草 619 -
笑い飯 孤高のWボケ 637
モンスターエンジン 自在の高性漫才 614
ナイツ 浅草 640 0
U字工事 とちぎ 623 -
ザ・パンチ ラストチャッチャチャーンス 591
NON STYLE ストリート漫才 644 5
キングコング 逆襲のスーパールーキー 612 -
オードリー なし(敗者復活 649 2

 


M-1グランプリ2009(第9回)

優勝パンクブーブー。二位は笑い飯

またもや下評が高かったコンビはいたもの本命がいななかった第8回。

笑い飯が決勝で披露した「鳥人ネタで、審委員長島田紳助が大会史上初の100点満点を付けるなど、審員が軒並み高得点付けた。
その他、9度にして初の決勝進出となるパンクブーブーが意地を見せた。
そこに敗者復活戦を制したNON STYLEが滑り込み、ナイツの最終決戦連続出場はわなかった。

最終決戦では笑い飯NON STYLEが勢いを失い、満場一致パンクブーブー優勝となった。
特に、笑い飯は最後の最後で「チンポジ」ネタを連発したのが大きくいた。

視聴率:関東20.6% 関西30.3%

 

出場者 キャッチコピー 得点
ナイツ 浅草 634 -
南海キャンディーズ 漫才という名の赤い糸 607
東京ダイナマイト 逆襲の異端 614
ハリセンボン する漫才 595
笑い飯 孤高のWボケ 668 0
ハライチ 生まれM-1育ち 628 -
モンスターエンジン ネタの精密機械 610
パンクブーブー 9年の正直 651 7
NON STYLE なし(敗者復活 641 0

 


M-1グランプリ2010(第10回)


優勝笑い飯。二位はスリムクラブ

第1期最後の開催となった第10回。第2回から連続出場を続けていた無冠の帝王笑い飯に期待がかかっていた。

そんな中、大きな衝撃を与えたのがスリムクラブ訥とした奇人ボケに冷静なツッコミで返すというスタイルに、島田紳助ですら「本物かどうか1回だけでは判断しかねる」と評し、3位に食い込んで最終決戦に進出した。

そして、本命視された笑い飯と前年の優勝者で敗者復活から登場したパンクブーブー668点の同点を獲得するという事も発生。員が最高点を付けた人数の差から、パンクブーブー1位笑い飯2位として決勝を通過した。

最終決戦ではパンクブーブーが失速。一方、スリムクラブトップバッタにも関わらず会場を沸かせ、笑い飯も「小銭の神様ネタで堅調な漫才を見せる。

結果、スリムクラブ3票、笑い飯4票、パンクブーブー0票で辛くも笑い飯がついに優勝を飾り、第1期のM-1歴史に幕を下ろした。

視聴率:関東18.7% 関西23.4%

 

出場者 キャッチコピー 得点
カナリア 羽ばたけ!ラストイヤー 592 -
ジャルジャル スーパールーキー 606
スリムクラブ 無印(ノーマーク)人(しまんちゅ) 644 3
銀シャリ 昭和をまとった新世代 627 -
ナイツ 浅草 626
笑い飯 孤高のWボケ 668 4
ハライチ 進化するムチャぶり漫才 620 -
ピース 笑いのアーティスト 629
パンクブーブー なし(敗者復活 668 0

 第2期(第11回~)

M-1グランプリ2015(第11回)


優勝はトレンディエンジェル。二位は銀シャリ

5年ぶりの開催となったM-1
今回から審員の選定が見直され、島田紳助松本人志といった大御所ベテラン芸人から第10回大会までのM-1王者のコンビからどちらか一方が選出される形となった(アンタッチャブルのみスケジュールの都合で不参加)。

決勝冒頭、メイプル超合金馬鹿よ貴方はの2組が得体の知れないシュールボケかます漫才で会場をざわつかせ「(M-1未開催の)5年のうちに漫才が変わってしまった」「心に闇を抱えている」と審員も困惑。
しかし、中盤以降は王道漫才を披露するコンビも登場し視聴者・観客・審員を安堵させた。
そんな中、敗者復活戦よりコンビ共に若ハゲが特徴のトレンディエンジェルが登場。その個性的な見たネタで注され、最終決戦に進出する。

最終決戦に残ったのはジャルジャル、トレンディエンジェル銀シャリの3組。正統派しゃべくり漫才銀シャリ、技術のあるジャルジャルを抑えて、敗者復活戦からの勢いに乗ったトレンディエンジェルが切り抜ける。
結果、銀シャリ2票、トレンディエンジェル6票、ジャルジャル1票で見事トレンディエンジェル優勝を飾り、第7回大会優勝サンドウィッチマン以来の敗者復活からのM-1優勝を飾った。

優勝発表後、勝利コメントめられたトレンディエンジェルたかしパズドラ課金します!」プレミアムスポンサー一社であるCygamesライバル会社のガンホー・オンライン・エンターテイメントゲーム名前を言ってしまったため、ネット波紋を呼んだ。

視聴率:関東17.2% 関西21.4%

 

出場者 キャッチコピー 得点
メイプル超合金 誰も知らないダークホース 796 -
馬鹿よ貴方は 静かなる毒舌漫才 791
スーパーマラドーナ 震える子ボケまくる! 813
心にさされ!非情なボケ 806
ジャルジャル フリースタイルが止まらない! 834 1
銀シャリ 昭和をまとった新世代 再び! 818 2
ハライチ 澤部、今日も騒ぐってよ 788 -
タイムマシーン3号 器用なおデブさんは好きですか? 816
レンディエンジェル なし(敗者復活 825 6

M-1グランプリ2016(第12回)


優勝銀シャリ。二位は和

再び審員が大御所ベテラン芸人からの選出に戻ったが、7人えることが出来なかったのか歴代で最も少ない5人での審となった。

最終決戦に残ったのは銀シャリ、和スーパーマラドーナの3組。
結果、銀シャリ3票、和1票、スーパーマラドーナ1票で銀シャリが前回大会の辱を果たした。最終決戦では1stステージよりパワーダウンするコンビも多い中、三者とも強いネタを用意し屈名勝負とされている。

視聴率:関東13.5% 関西23.8%

出場者 キャッチコピー 得点
アキナ 自在 446 -
カミナリ ダークホース 441
相席スタート 婚活漫才 436
銀シャリ 王道漫才 470 3
スリムクラブ 一撃必殺 441 -
ハライチ シンハライチ 446
スーパーマラドーナ 虚弱 × 最強 459 1
さらば青春の光 予測不能 448 -
なし(敗者復活 469 1

M-1グランプリ2017(第13回)


優勝とろサーモン。二位は和

第1回以来の10組による決勝戦となった。また、「最初にネタ披露するコンビは不利で、順番が最後になる敗者復活組が有利」という批判を受けたことにより順番決めの方法を一新。番組冒頭で敗者復活者を発表した上で、ネタの披露前ごとに「笑神籤(えみくじ)」と呼ばれるおみくじを引いた組が発表する方法に変更された。

最終決戦に残ったのはとろサーモン、和、ミキの3組。
結果、とろサーモン4票、和3票、ミキ0票でとろサーモン優勝となった。

視聴率:関東15.4% 関西24.0%

 

出場者 キャッチコピー 得点
ゆにばーす 野生女×インドア男 626 -
カミナリ 進化のどつき漫才 618
とろサーモン ついにキターーー!! 645 4
スーパーマラドーナ なし(敗者復活 640 -
かまいたち 史上初の2冠へ 640
マヂカルラブリー 摩訶不思議 607
さや香 無印ノーマーク 628
ミキ 兄弟漫才 650 0
3度目の正直 653 3
ジャルジャル 帰ってきたフリースタイル 636 -

 


M-1グランプリ2018(第14回)


優勝霜降り明星。二位は和

敗者復活の発表は「笑神籤」で出番が決まった間に発表し、すぐに会場に向かいネタを披露する方式に変わった。

最終決戦に残ったのは霜降り明星、和ジャルジャルの3組。
結果、霜降り明星4票、和3票、ジャルジャル0票で霜降り明星平成生まれとしては初の王者となった。

この年はR-1グランプリ濱田太郎キングオブコントハナコと当時20代の若手芸人が王者になっており、翌年以降、彼らと同世代の芸人を中心として「お笑い第7世代」が台頭することになる。

大会終了後、とろサーモン久保田スーパーマラドーナ武智が審員の上沼恵美子に対し採点についての不満を含む暴言を吐いたことから炎上騒動になった。

視聴率:関東17.8% 関西28.2%

 

出場者 キャッチコピー 得点
見取り図 ダークホース 606 -
スーパーマラドーナ 最後の逆襲 617
かまいたち 史上初の2冠へ 636
ジャルジャル フリースタイル再び 648 0
ギャロップ け!いぶし銀 614 -
ゆにばーす 今年もイェエエエイ 594
ミキ なし(敗者復活 638
トム・ブラウン 秩序 633
霜降り明星 縦横 662 4
第4形態 656 3

 


M-1グランプリ2019(第15回)


優勝ミルクボーイ。二位はかまいたち

決勝進出を果たした10組のうち7組が初進出というテレビ的にはほぼ名のコンビばかりとなった大混戦の第15回。
第2回のテツandトモ以来の鳴り物使用コンビとなったすゑひろがりずまで登場したが、皮にも審員の反応までテツトモの時と同様の評価(すでに芸が完成されているの意)をされてしまった。

そんな中、開催年の2019年漫才テレビ初披露というミルクボーイが放ったリターン漫才と称される特定の物に対して偏見の強い肯定と否定を繰り返す独特のパターン漫才で会場を沸かせ、歴代最高となる681点という高得点記録
さらに最後の10組で登場したぺこぱもガチガチ髪の毛を固めてホストのようなビジュアル陰寺太勇が一方的ではなくややソフトツッコミを返すという、ノリツッコミ亜種的なノリツッコまないスタイルで笑いを取る。
そこに2017年キングオブコント優勝というタイトルホルダーかまいたちが手堅く笑いを取り2組の登場ながら逃げ切った。
も高得点マークしたものの、あと2点という僅差でぺこぱに敗れ、惜しくも4年連続の最終決戦進出は敵わなかった。

最終決戦に残ったのはミルクボーイかまいたちぺこぱの3組。
員も口をえて過去最高レベルの大会」「どのコンビを支持するか悩んだ」という戦であったが、ミルクボーイ6票、かまいたち1票、ぺこぱ0票でミルクボーイ令和初の王者となった。

ミルクボーイ1本ネタで暗にイジられたトニー・ザ・タイガーキャラクターを自社商品「コーンフロスティ」に使用しているケロッグがこれに反応し、M-1決勝翌日にミルクボーイに対してコーンフロスティ1年分を進呈するという異例の発表も行った。exitM-1スポンサー外の企業がこのような進呈を行うのは異例である。

視聴率:関東17.2% 関西26.7%

 

出場者 キャッチコピー 得点
ニューヨーク 漫才ジョーカー 616 -
かまいたち 憑依する漫才 660 1
なし(敗者復活 652 -
すゑひろがりず 令和伝統芸能 637
からし蓮根 火のトロン 639
見取り図 逆の個性 649
ミルクボーイ ナニスパイラル 681 6
オズワルド 新・東京スタイル 638 -
インディアン ノンストップ 632
ぺこぱ ツッコミ方改革 654 0

 

 


M-1グランプリ2020(第16回)


優勝マヂカルラブリー。二位はおいでやすこが。

新型コロナウィルス流行により開催自体が危ぶまれていたが、予選会場の入場制限、予選の回数削減などの感染対策を施して事に開催された。

準決勝の直前にR-1ぐらんぷりルール改訂、出場資格芸歴10年以下となり、多くのピン芸人寝耳に水の事態となった。これにより、ピン芸人ユニットのおいでやすこがは両者共全てを失い、これをツカミに使うなど追いにし準決勝で大爆発史上初のユニットファイナリストとなった。

決勝戦では優勝補とされたアキナに「スベ大魔神」が出現、史上最年長のファイナリスト(錦鯉長谷川)、トップバッターが敗者復活インディアンス)など様々な話題が出たが、特においでやすこがは「聞いたことありそうで聞いたことない歌」ネタ爆発し、ファーストラウンドトップ通過。その前後の出番で、3年連続ファイナリストの見取り図どうしても笑わせたい人がいるマヂカルラブリーがそれぞれファーストラウンドを通過した。

最終決戦見取り図マヂカルラブリー、おいでやすこがの順でネタを披露。投票数が2,3,2で割れるという史上初の事態となったが、最終決戦マヂカルラブリーが制し優勝野田クリスタル霜降り明星粗品に続きM-1グランプリとR-1ぐらんぷりの二冠を獲得した。

第13回大会に決勝進出したもののその独特すぎる漫才スタイルから一度は第10位に沈んだマヂラブがその後もスタイルを崩さず第16回大会で見事に王者となるという劇的ストーリーとなったが、そのスタイル故にネットを中心に漫才か漫才じゃないか論争まで巻き起こす波紋を生んだ。

視聴率:関東19.8% 関西29.6%

 

出場者 キャッチコピー 得点
インディアン なし(敗者復活 625 -
東京ホテイソン ボケツッコミ 617
ニューヨーク ダークリベンジ 642
見取り図 逆の才III 648 2
おいでやすこが 個性と技のハーモニー 658 2
マヂカルラブリー 流大暴れ 649 3
オズワルド NEO東京スタイル 642 -
アキナ 覚醒するファンタジスタ 622
錦鯉 おっさんバカ 642
ウエストランド 市民怒涛の叫び 622

M-1グランプリ2021(第17回)


優勝錦鯉。二位はオズワルド

2020年に引き続き新型コロナウィルスにより感染対策を施したが、流行が収まってきた中での開催となり番組演出面ではかなり緩和された。

決勝進出者9組のうち4組が非吉本事務所所属のコンビ、さらにいずれも一も二もあるコンビばかりという、昨年度巻き起こった「漫才か漫才じゃないか論争」に対する運営側の回答とも思われるコンビたちが名を連ねた。これに関しては、決勝進出者であるロングコートダディ堂前透が「週4くらいでお笑いライブに通っているお笑いファンが高熱の時に見るみたいなメンバーとまで決勝進出者発表会見の場にて評している。

本番前から大波乱が予想されていたが、前半はまさにその予想通りとなる。
特に2番に登場したランジャタイが奇と奇行を繰り返すカオス漫才を披露し、審員が頭を抱えることに。この場の空気荒らしまくったランジャタイからか、前半5組はランジャタイを除き点数が1点差で順位がつく接戦に。
そこに、3年連続ファイナリストである6組オズワルド爆発トップ順位で最終決戦進出。そこでようやく場の空気が安定し、その後に登場した決勝進出経験者である錦鯉インディアンスがそれぞれ最終決戦へ進出する結果となる。
錦鯉インディアンスに関しては第10回大会以来の同点による最終決戦進出となったが、員が最高点を付けた人数の差で2位錦鯉、3位がインディアンスという扱いとなった。

最終決戦インディアンス錦鯉オズワルドの順番でネタを披露。どのコンビも手堅く笑いを取ったが、最終決戦で5票を集めた錦鯉優勝サンドウィッチマン以来となる非吉本事務所所属のチャンピオンが誕生し、長谷川紀が歴代最年長優勝記録(50歳)を更新した。
最終決戦に関して、松本人志「本当に僅差でしたけど、最後の最後は一番ばかに入れようということで錦鯉にしました」というコメントを残した。
2本ネタオチである「ライフ・イズ・ビューティフル!」[2] を体現した錦鯉は大号泣し、審査のサンドウィッチマン富澤やイツ塙らい泣き。こうして錦鯉は見事おじさんドリームを実現し大会の幕を閉じた。

視聴率:関東18.5%(個人視聴率:12.6% 関西28.8%(個人視聴率:20.1%

 

出場者 キャッチコピー 得点
モグライダー やんちゃとぶきっちょ 637 -
ランジャタイ の極み 627
ゆにばーす NO M-1 NO LIFE 638
ハライチ なし(敗者復活 636
真空ジェシカ 屈折エリート 638
オズワルド シン東京スタイル 665 1
ロングコートダディ やわらかハード 649 -
錦鯉 50歳おバカの大冒険 655 5
インディアンス 快速ボケ特急 655 1
もも なにわNEWフェイス 645 -

M-1グランプリ2022(第18回)


優勝ウエストランド。二位はさや香

2018年以来に審員の顔ぶれが変更された。昨年度で審員を辞退する旨を表明していた上沼恵美子オール巨人に代わり、山田邦子博多大吉が審員に名を連ねた。
過去に審員経験のある博多大吉と違い、漫才大会などでの審員経験がどない山田邦子の起用というサプライズ話題となる。1980年代1990年代前半の山田邦子全盛期を知らない30代以下からは「山田邦子って誰?」という意見が出たり、全盛期を知る40代以上からも「漫談モノマネメインだった山田邦子漫才って審できるの?」という意見が出て、その採点基準の未知数さに戦々恐々となっていた。

その予感は見事に的中。決勝1組に選出されネタを披露したカベポスター山田邦子は84点というここ数回の大会では辛めの採点をつけ、2組真空ジェシカには95点という高得点を付けた。この振り幅の大きい採点はこの後も続き、次第に他の審員の採点も振るわなかった出場者に辛めの点数をつけるようになった。

2年連続ファイナリトロンコードダディ大喜利の要素もあわせたコント漫才で、5年ぶりファイナリストのさや香が徐々にボケツッコミが入れ替わるしゃべくり漫才爆笑をさらい高得点を付け、男性ブランコが音符運びという発想勝負のネタで受けた流れの後に登場したのが女芸人の賞レース「THE W」でファイナリストに名を連ねたばかりのヨネダ2000。共に20代半ばという若さながら、独特すぎる世界観と予想不可能異次元ネタに審員は頭を抱え、「ランジャタイ」と言わしめた。残念ながら最終決戦には進めなかったものの、立川志らくとナイツが「自分でもなぜこの点数を付けたのかわからない」と困惑しながら高得点をつける事が起こった。

ラスト2組は同じ事務所タイタンからキュウとウエストランドが登場。特に最後の登場となったウエストランドがあるなしクイズの体で恋愛映画YouTuberネタの分析をしてくるウザいお笑いファン、路上ミュージシャン佐久間宣行と世間のあらゆる人間井口偏見に満ちた毒舌を吐きまくる漫才爆笑をさらい高得点を獲得。

こうして、さや香ロングコートダディファーストラウンドを1位2位通過。3位にはウエストランドが滑り込んだ。

最終決戦ウエストランドロングコートダディさや香の順でネタを披露。ウエストランドは決勝10番に続いて最終決戦1の披露という形となったのを上手く利用するように、1度ネタの続きと言わんばかりの毒舌漫才を展開。悪口の対はより全方向になり、R-1グランプリの権威がいことや、M-1グランプリの感動路線すらも敵に回すネタを披露した。

後発のロングコートダディさや香もしっかり笑いをとったため、審員は頭を悩ませることになったが、最終投票で6票を集めたウエストランド優勝。特に近年のトレンドであった「傷つけない笑い」の逆を行く「もかれも傷つける笑い」は審員に高く評価され、松本は「窮屈な時代だけど、キャラクターテクニックさえあれば毒舌漫才もまだまだ受け入れられる」と評し、富澤は「ウエストランドネタで笑ってるは共犯」と話した。

2年連続で非吉本事務所所属のコンビ優勝したことになるが、同時に「M-1感動路線を全否定するを吐きまくっていたのに、そのM-1感動路線の徴的存在であるM-1アナザーストーリーで大々的に取り上げられることが確定する」という事態になった。

視聴率:関東17.9%(個人視聴率:12.1% 関西30.1%(個人視聴率:21.6%

 

出場者 キャッチコピー 得点
カベポスター 食系ロジカル 634
真空ジェシカ アンコトロール 647
オズワルド なし(敗者復活 639
ロングコートダディ ゆるハイブリッド 660 -
さや香 熱血リベンジ 667 1
男性ブランコ あぶない地味 650
ダイヤモンド レイジーな 616
ヨネダ2000 なかよし奇想 647
キュウ ノーリアル 620
ウエストランド 市民怒涛の叫び 659 6

M-1グランプリ2023(第19回)

優勝令和ロマン、二位はヤーレンズ

前年まで審員を務めていた立川志らくが審員を卒業する旨を事前に表明、後任の審員は海原ともこが務める。

前年までは公式サイトからの投票で勝ち上がりを決めていた敗者復活戦ルールが今回は大きく変更された。
21組の準決勝敗退者が3つのブロックに分かれて漫才を披露し、会場の中からランダムに選ばれた500名の来場客が「たった今漫才を披露したコンビ」と「暫定勝者」のどちらが面いかを投票によって各ブロックの勝ち上がりが決まり、その後芸人員により最終的な勝者が決まる。会場もテレビ朝日から離れた場所に変更となったため、敗者復活戦の勝者は決勝前に発表となる。

また番組編成も見直され、敗者復活戦と本選の間に「ANNスーパーJチャンネル」「相葉マナブ」を放送する従来の編成から、敗者復活戦と本選をぶっ続けで生放送する合計7時間強の一大イベントへ変更。さらに前後の関連番組や配信を含めると間から深夜まで10時間以上にわたって放送が展開される「M-1デイ」とも言える一日となった。翌日にはゴールデンタイム生放送舞台裏の模様を放送する「速報!M-1ネクストデイ」が放送された。

敗者復活戦はAブロック勝者のヘンダーソン、Bブロック勝者のナイチンゲールダンス、Cブロック勝者のシシガシラの中から芸人投票によりシシガシラが敗者復活となった。

決勝ファーストラウンドでは今大会最年少の令和ロマンが歴代トップバッター最高得点の648点を記録トップバッターは後続の基準点となるため点数が伸び辛いと言われる中での高得点となった。

その後はさや香ファーストラウンドトップの659点、ヤーレンズ2位の656点を記録令和ロマンが3位に残った。(トップバッターが最終決戦に残ったのは2005年笑い飯以来)

最終決戦令和ロマンヤーレンズさや香の順でネタを披露。ファーストラウンドから続き堅実なネタを披露し笑いを取った前者二組に対して、さや香ファーストラウンド時のしゃべくり漫才から一転、客席に語り掛けながら架の計算「見せ算」を説明するネタを展開して大きく失速。最終投票では0票という結果になってしまった。審員の山田邦子から「さや香の最後のネタ全然よくなかったよ」と評され、放送後に話題になったという意味ではを残したと言えるかもしれない結果となった。
最終投票では4票を集めた令和ロマン優勝2001年中川家以来となるファーストラウンドがトップバッターのチャンピオンとなった。

【視聴率】
敗者復活戦関東6.2%(個人視聴率3.7
本選:関東17.2%(個人視聴率:12.2% 関西28.0%(個人視聴率:21.4%

 

出場者 キャッチコピー 得点
令和ロマン エキセントリックルーキー 648 4
シシガシラ なし(敗者復活 627 -
さや香 リベンジ 659 0
カベポスター 食系ロジカルモンスター 635 -
マユリカ ずっとキモダチ 645 -
ヤーレンズ ノンストップ・ウザ 656 3
真空ジェシカ アンコトロールIII 643 -
ダンビラムーチョ M-POP 631 -
くらげ 純情!Yシャツアロ 620 -
モグライダー メジャーポンコツ 632 -

大会公式スポンサー

大会スポンサーとして第1期(2001年2010年)にはオートバックスが付いていた。
この時期に優勝したグループには、副賞として賞金1000万円の他に優勝年翌年のオートバックスCMキャラクターを務められる権利も与えられていた。

第2期(2015年)からはオートバックスに変わって、複数社がプレミアムスポンサーという名で大会をサポートする方式へ変更。
毎回4社ほどがプレミアムスポンサーとして特別協賛しているが、不定期入れ替わりも行われている。
これらのスポンサーM-1関連番組(本大会、敗者復活戦事前番組など)では歴代のM-1決勝進出者による特別CM制作・放送されている。
プレミアムスポンサーの変遷は以下の通り。

第11回(2015年 Cygames 日清食品 ファミリーマート ユニクロ
第12回(2016年

第16回(2020年)
サントリー
第17回(2021年
セブンイレブン
(セブン&アイホールディングス)

関連項目

脚注

  1. *特別審員の票はますだおかだ2位だったが、一般審員の得票を合算すると4位となり最終決戦に進出できなかった。
  2. *ちなみに、この「ライフ・イズ・ビューティフル!」というセリフは、キングオブコント王者であるバイきんぐ小峠英二ネタを見せてアドバイスを貰った際に追加されたもの。実は長谷川は言葉の意味をわかっておらず、M-1優勝後の殺人スケジュールが終わり帰路につく途中、ライフ・イズ・ビューティフルってどういう意味?」相方渡辺に聞いたという後日談がある。
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